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「とりま」の意味とは?「 焼き鳥」の事?類語や言い換え、英語を紹介!

「とりま」って?

若者がよく使う「とりま」

「とりま」は焼き鳥の「ねぎま」の変化形でしょうか?

それとも、何かの方言?

はたまた、犬の毛を整える「トリマー」なのでしょうか?

とりま、読んでみてください。

とりま

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「とりま」の意味とは?「 焼き鳥」の事?類語や言い換え、英語を紹介!>


目次

  • 「とりま」の意味とは?
  • 「とりま」の類語や言い換え
  • 「とりま」の使い方や例文
  • 「とりま」の発音
  • 「とりま」もう死語?
  • 「とりま」は方言でもないし焼き鳥でもない!
  • 「とりあえずまあ」の英語


「とりま」の意味とは?

「とりま」の意味とは?

「とりま」は、略語です。

何の略かというと・・・「とりあえず、まあ」

これ以上に深い意味はないので、ガッカリしないでください。

なんで略した?と聞かれれば、「とりあえず、まあ」って、なんだか、まどろっこしいし、オヤジくさい。

だから最近の若者が「とりま」と短くしちゃったという訳です。

自分から話を切り出す時や、一応の対処をとった時などに使われます。



「とりま」の類語や言い換え

「とりま」の類語や言い換え

若者らしい表現なので、使うのはためらわれる!という方に、「とりま」の言い換え表現を紹介します。

シチュエーションに応じて、正しく代用してください。

  • 「えっと」
  • 「先ず」【まず】
  • 「そんじゃあ」
  • 「兎に角」【とにかく】

「えっと」

話を切り出す時。

「うーんとね」とか、「えっとね」とか、そのような軽い感じで使います。

気の置けない友人や、家族など、近しい人と話している場合に好まれます。

間違えても、上司の前では使わないように。

SNS上では「えっと」とあえて打つのも変なので、「とりま」のほうが使いやすいでしょうか。

いずれにしても、省くことのできる表現ではありますが・・・。

とりま、使っておきましょう。

「先ず」【まず】

居酒屋で席に着き、「生ビール」というシチュエーションでは「まず」を代用できます。

「第一に」「他より先に」、という意味です。

正式な挨拶の時や、誰かをもてなす時には、「まず」を使うのが丁寧です。

「さしあたり」「最初に」という意味がここには含まれます。

また、文章にするときには間違いなく「まず」が好まれます。

「始めに」や、「第一に」のように、より明確に表現しても良いでしょう。

「そんじゃあ」

飲み会の場所をSNS上で話し合い、「結局、いつものところでいいか」というシチュエーションになったとします。

色々話した挙句、「とりあえずまあ、あそこね」

このような場合には、「そんじゃあ、いつものところで」というように代用できます。

「それなら」「その場合は」という意味が含まれるので、前にいくらかの文脈がある場合に代用可能です。

「兎に角」【とにかく】

「とにかく、ビールでいい?」「とにかく、頑張って」のように、色々心配事や問題はあるが、差し当たり、会話を終えたい時に使います。

少し乱暴ですが、時間がない時や、そこまで丁寧にレスポンスする気がない時には、便利でしょう。

自分としては一刻も早くその場を切り上げたい、その意思を明確に示したいのならば「とりま」よりも、「とにかく」とハッキリ言ってしまいましょう。

「とりま」の使い方や例文

「とりま」の使い方や例文

少しラフな雰囲気を出したい、ちょっと格好つけて言いたい!というときには「とりま」を是非使ってみてください。

しかし正しいシチュエーションで、正しく使えるよう、理解しておくべき。

以下では、いくつかの具体例を紹介します。

  • 「とりま」の例文1
  • 「とりま」の例文2
  • 「とりま」の例文3
  • 「とりま」の例文4

「とりま」の例文1

何かを始めるとき

飲み会、作業、新しいアルバイト・・・何はともあれ、始めてみよう。

そんなシチュエーションの例です。

「とりま、生で乾杯でいいよね?」

「とりま、電話してみるか」

「とりま、飲食店でバイト始める!」

これらは何の前触れもなく、相手に話をもちかける時に使うことが出来ます。

「とりま」の例文2

結論を出すとき

飲み会の場所を決めるときや、メニューを決めるときなどの例が以下。

「とりま、駅前の居酒屋に集合ね」

「とりま、イタリアンでいい?」

場所決めのためにいくつか候補が出た結果、とりあえず、手ごろな居酒屋に決定するときなど。

よくある場面設定ではないでしょうか?

また、「とりま生ビール」を一気に飲み干し、次のドリンクを頼むとき。

最初の2杯くらいは、お決まりのメニューから選ぶでしょう。

そんなときに使うなら、以下のようになります。

「とりま、生の次はハイボールかなあ」

何でも、使いすぎは「ウザイ」と思われてしまいますが、飲んでいるときは人間、同じことを繰り返しても誰も気にしません。

とりま使っておいて、間違いないでしょう。

「とりま」の例文3

軽めに報告するとき

仕事の進捗状況を相手と確認するとき等のシチュエーションがこちら。

上述したように、あくまで後輩や仲のいい同僚との間で使ってください。

上司の前ではご法度。

「とりま、取引先にメールしてくれた?」

「とりま、このリストのチェックお願い」

「とりま、コピーしておいたから」

相手に依頼するときにも、自分が何か仕事を完了した時にも使える優れもの。

とりま、使っておきましょう。

「とりま」の例文4

状況を片付けたいとき

軽い気持ちで友人にメッセしたら、長文で返ってきた。

時間がないので適当にあしらいつつ、でも久しぶりに飲みにでも誘うか・・・そんな複雑なシチュエーションでも使えます。

「最近、元気してる?」

「いや・・・さいきん別れてさ・・・話すと長くな○×△・・・」

「大変そうだな。とりま、一杯どう?」

「とりま」、長引きそうな場合から逃げる魔法の言葉であります。

同じような重さで友人が悩んでいるときには、

「とりま、頑張って!応援してるよ!」

「とりま、今日は寝るわ。また明日話そう〜」

相手を思いやりつつ、それでも上手く切り上げつつ、ということを一気にできてしまう優れワザなのです。



「とりま」の発音

「とりま」の発音

「とりま(?)」と発音します。

焼き鳥の「ネギマ(?)」や、犬の毛を整える「トリマー(?)」とはくれぐれも混ぜないように。

「とり(?)ま(?)」のように、なんか気持ちわるい方言も存在しないので、ご注意あれ。

「とりま」もう死語?

「とりま」もう死語?

一時代前の「ギャル語」が、今日ほぼ消滅しかけているのと同じように、若者言葉も衰えているのは否定できません。

確かに「とりま」を連呼する人がいたら、なんだか時代遅れな印象も与えかねないです。

しかし筆者の周りを見渡す限りは、「とりま」はそれなりに使われ続けています。

「とりまビール」を飲む友人も絶えないです。

フォーマルな場では、もともと使われることが少ない言葉なので、ビジネス等では死後となってしまっているかもしれません。

もちろん、「時代遅れマン」の体で、あえて使うのはアリです。

その場合には「とりまァ〜」とねっとりした感じで使ってください。

「とりま」は方言でもないし焼き鳥でもない!

「とりま」は方言でもないし焼き鳥でもない!

ここまで「とりま」を解説していましたが、とりま、ここで言いたかったのは「とりま」は新種の焼き鳥でもなく、秘境の方言でもないということ。

居酒屋にいっても「とりまビール」はあっても、「とりま」はありませんのでご注意ください。

道端のおじいさんやおばあさんに話かけても通じないのでがっかりしないでください。

「とりあえずまあ」の英語

「とりあえずまあ」の英語

これだけ使用例が多い「とりま」

英語ではどのように言うのでしょうか?

  • “Hey”で足りる!
  • “First of all”
  • “Anyway”
  • “Finally”
  • “for now”

“Hey”で足りる!

「とりあえず生」を頼むとき、英語では“One glass of bier, please”(わん ぐらす おぶ ビアー ぷりーず)で足ります。

お店の人を呼ぶときには、“Excuse me”(エクスキューズミー、「ちょっとすみません」)や、"Hey"(ヘイ、「ちょっと」「あの」)などを軽く言えばOKです。

“First of all”

何か順序を追って物事を開始するような場合には、直訳だと"At first"(あと ふぁーすと)、"Firstly"(ふぁーすとりー)、"First of all"(ふぁーすたぼー)等と表現します。

いずれも、「第一に」「まず始めに」という意味です。



“At first, I am going to send E-mail to him.”(とりま、メールしておくよ)

“Firstly, can you make copies of these documents?”(とりま、コピーをお願いできる?)

“First of all, we should make an appointment”(とりま、面会の予約を取らなきゃ)

このように使います。

和訳は「とりま」を使ってラフな表現ですが、英語自体はビジネスシーンでも使える通常の表現です。

また、正式な文章では、“Before all else”(びふぉー おーる えるす)や、“prior to”(ぷらいおあ とぅー)なども使えます。

どちらも、「他より先に」「全てに先立って」という意味になります。

“Anyway”

「とにかく」「なにはともあれ」という意味の副詞です。

これは会話でよく使われる表現で、映画の中でもよく耳にします。

文章で書くと、少しなれなれしい印象を与えてしまうため、親しい友人の間で使うように心がけましょう。

“Anyway, I bought this new textbook”(とりま、このテキストを買ったんだ)

“Anyway, I recommend you to go this restaurant”(とりま、このレストランをおすすめするよ)

日本語の「とにかく」を使った文脈と同じように、前にいくらかの文脈がある場合に使います。

いろいろ議論は尽きないが、ともあれ、試してみてほしいとき、結論に持っていきたい時に使いましょう。

少しフォーマルな場では、“Anyhow”(えにぃはう)も同じような意味で使うことができます。

ビジネスシーンなどで試してみてください。

“Finally”

3と同じように、すこし前置きがあり、その結果、決断するときには“Finally”(ふぁいなりぃ)などで代用も可能です。

「結果的に」「その結果」「しまいには」という意味です。

これも“Anyway”と同じように、軽い文脈で気軽に使うことの出来る表現です。

似た表現としては、“At last”(あと らすと)や、“Lastly”(らすとりぃ)など、“last”「最後」を使ったものがあります。

“for now”

「今のところは」「後のことは後で考えるとして」といったニュアンスをあらわしたいときにはこちらを。

“For now, it is enough.”(今のところは、とりま、これで十分。)

“For now, could you wait here?”(とりま、ここでお待ちいただけますか?)

このように使います。

後に何か動作を足すときには、使い勝手のよい表現です。

icon まとめ

「とりま」は、焼き鳥でもなく、方言でもなかった! 若者言葉ではありますが、極端なギャル語でもなく、現在も頻繁に使われる表現です。

さまざまなシチュエーションで、状況を軽く捉え、とりあえず行動する、そんな時に使える表現であることが伝わったでしょうか?

居酒屋に行くときには、とりま、ビールで乾杯!

外国人相手でも、“Anyway、let’s cheers!”