「晴耕雨読」とは!意味や使い方!例文も解説
小説や物語などで「晴耕雨読」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「晴耕雨読」の意味
- 「晴耕雨読」の表現の使い方
- 「晴耕雨読」を使った例文と意味を解釈
- 「晴耕雨読」の類語や言い換え
「晴耕雨読」の意味
「晴耕雨読」の意味は以下の2つです。
1つ目は「晴れた日には汗を流しえて労働をして、雨の日には読書をして勉強をするという、人にとって理想的な生活」という意味です。
必ずしも天気の通りにするというのではなく、勤労と勤勉を兼ね備えてこそ人として理想的な生き方であるという教訓です。
2つ目は「田畑で自分のペースに合わせて気楽に生活すること」という意味です。
サラリーマンになって無理に毎日働かず、晴れたら労働、雨が降ったら勉強という天気任せの気楽な生活をすることを表しています。
- 「晴耕雨読」の読み方
- 「晴耕雨読」の語源・由来
「晴耕雨読」の読み方
「晴耕雨読」の読み方は「せいこううどく」になります。
良く使われる慣用表現ですのでこのまま覚えてしまいましょう。
「晴耕雨読」の語源・由来
「晴耕雨読」の由来は、文字通りに「晴れた日に田畑を耕し、雨の日には読書すること」からきています。
この言葉の引用には2つの説があります。
1つ目は明治時代の文学者「塩谷節山(えんやせつざん)」の記した「晴耕雨読、悠遊するに足る」という一節であるという説です。
2つ目はこちらも明治時代に出版された「吉田丹三郎(よしだだんざぶろう)」の漢文「晴耕雨読楼記」の一節から来ているという説です。
「晴耕雨読」の表現の使い方
「晴耕雨読」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 悪い意味ではない
文法的な使い方
「晴耕雨読」は慣用句であり、文末に使う時には動詞を伴って「晴耕雨読する・した」になります。
例えや教訓として人の生活状況に使われ、特に変化形などはありません。
悪い意味ではない
「晴耕雨読」というと「自分のやりたい放題」「怠け放題」という意味に捉える人もいます。
しかし「晴耕雨読」は、怠けているのではなく、晴れた日にはきちんと労働をしていることを表します。
無理をせずに、メリハリを付けて働くことを表しているので、悪い意味ではありません。
「晴耕雨読」を使った例文と意味を解釈
「晴耕雨読」を使った例文と意味を解釈します。
- 「晴耕雨読」を使った例文1
- 「晴耕雨読」を使った例文2
「晴耕雨読」を使った例文1
「田舎に帰って晴耕雨読の生活をしようと思っている」
サラリーマンを辞めて自分の田舎に帰り、農作業をして生活して行こうと思っていると言っています。
「晴耕雨読」を使った例文2
「学生時代に晴耕雨読を堪能しておこう」
学生であるからこそ時間に縛られずに労働と勉強ができるので、今のうちにやっておこうと言っています。
「晴耕雨読」の類語や言い換え
「晴耕雨読」の類語や言い換えを紹介します。
- 「悠々自適」【ゆうゆうじてき】
- 「その日暮らし」【そのひぐらし】
「悠々自適」【ゆうゆうじてき】
「俗な世を離れて、自分の心が赴くままに穏やかに毎日を暮らすこと」という意味です。
「その日暮らし」【そのひぐらし】
「その日の収入でその日の生活をやりくりしながら暮らしていくこと」という意味です。
「晴耕雨読」は「晴れた日には汗を流しえて労働をして、雨の日には読書をして勉強をするという、人にとって理想的な生活」「田畑で自分のペースに合わせて気楽に生活すること」という意味があります。
メリハリを付けて生活をする時に使いましょう。