「カンプ」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんの中で「カンプ」という言葉を知っている人は、中々の業界通の人かもしれません。
この言葉が普段の生活の中で耳にすることがあまりないからですが、ビジネス業界でも、頻繁に出て来る言葉ではないかもしれません。
そこで今回は、「カンプ」について説明をしていくことにします。
目次
- 「カンプ」とは?意味
- 「カンプ」の表現の使い方
- 「カンプ」を使った例文と意味を解釈
- 「カンプ」の類語や類義語
「カンプ」とは?意味
「カンプ」とは、「広告・印刷の制作作業ステップの中で制作物の仕上がり状況を実際に相手に示すために作られる見本のこと」を指しています。
言葉の語源は“comprehensive layout”で、これが略されたものですが、ちなみに“comprehensive”は「総合的な」という意味を持っています。
「カンプ」の表現の使い方
「カンプ」は「印刷や広告の見本」という意味があることから、「正式に印刷をする前にカンプを提示された」というような使われ方をします。
「カンプ」を使った例文と意味を解釈
ここで「カンプ」を使った例文をいくつか見ながら、その意味を解釈していくことにします。
どのようなシチューションで使えるかイメージしてみてください。
- 「カンプ」を使った例文1
- 「カンプ」を使った例文2
「カンプ」を使った例文1
「印刷業者さんとの打ち合わせが終わった後で『デザインカンプをお送りいたします』と言われたのだが、その意味を理解することができなかった」
「カンプ」を含んだ用語で「デザインカンプ」というものがありますが、これは「デザインや印刷物の完成見本図」と理解していいでしょう。
取引先となるクライアントと印刷業者の間での打ち合わせでは、色や文字フォントなど、どのようなイメージになるかすり合わせすることがありますが、この時に「デザインの完成見本」=「デザインカンプ」として使われています。
シンプルに「カンプ」で呼ばれることもありますが、「モックアップ」という言い方で使われることもあります。
インターネットの世界では、Web制作やサイトデザイン制作の環境の中で用いられています。
印刷や広告関係に縁の少ない人と印刷業者さんのやりとりでは、このような例文が出て来る可能性もあるでしょう。
「カンプ」を使った例文2
「カンプは、広告を作る過程で最終段階を終えたものとしての仕上がり見本のことを指している」
この例文は「カンプ」の定義を説明した内容ですが、メーカーなどの企業に勤務している人にとっては、あまり聞き慣れない言葉です。
見方を変えると、ある種のデモ的なものと理解しても問題はないかと思われます。
「カンプ」の類語や類義語
「カンプ」を他の言葉で言い換えるなら、どのような類義語があるか紹介していくことにします。
- 「見本」【みほん】
- 「モックアップ」【もっくあっぷ】
「見本」【みほん】
「見本」が「カンプ」の類義語の1つとなります。
「製品や物事の全体的な質感や状態を理解してもらうことを目的して抽出して相手の示す部分のもの」という意味で解釈することができます。
「見本刷り」や「見本市」というような使い方があります。
「モックアップ」【もっくあっぷ】
「モックアップ」も「カンプ」の類義語になりますが、「実際の物と同じように作られた模型のこと」です。
スマートフォンや携帯電話の見本品として理解されている人も多いのですが、外見や重さなど、実際に手に取って、その質感を把握するために使われています。
めったに聞くことのない「カンプ」ですが、印刷業界などの人にとっては、決して珍しい言葉ではありません。
しかし、メーカーなどに勤務している人でも、知っていて損はしない言葉なので、この記事を読んで理解を深めるといいでしょう。