「見縊る」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「見縊る」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「見縊る」の意味
- 「見縊る」の表現の使い方
- 「見縊る」を使った例文と意味を解釈
- 「見縊る」の類語や類義語
「見縊る」の意味
「見縊る」の意味は、「相手を軽く見て努力を怠ること」です。
相手の見た目や噂などを聞き、実力を過小評価して自分の方が有利であると思って軽く考えることをいいます。
この言葉が使われる時は、大したことはないと思っていたところ、相手が予想以上に強かったり優れたりして、後悔や失敗をすることが多くなります。
- 「見縊る」の読み方
- 「見縊る」の言葉の成り立ち
「見縊る」の読み方
「見縊る」の読み方は、「みくびる」になります。
「縊る」が難しいのと縁起が良くないことで、「見くびる」と平仮名表記にすることも多くあります。
「見縊る」の言葉の成り立ち
「見縊る」の「見」は動詞「見る」の連用形で、「ものを目でとらえる」「視界に入る」という意味です。
「縊る」は「人の首を絞めて殺す」という意味があります。
「見縊る」は慣用的な言葉で、「見て人の首を絞めて殺す」という意味から「パッと見てすぐにやっつけられる」、つまり「相手を大したことがないと思うこと」として使われる様になりました。
「見縊る」の表現の使い方
「見縊る」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 努力をしない時に使う
文法的な使い方
「見縊る」は動詞ですので、文末にそのまま使えます。
背景として、後から相手が予想以上に強かったことを知って使う言葉ですので、「見縊っていた」と使うことが多くなります。
努力をしない時に使う
「見縊る」はただ相手を過小評価するだけではなく、何かしら相手と接する機会がある時に、大したことがないからと努力をしない時に使われます。
本来能力的には互角か有利であるのに、実力を発揮できない時に使われます。
「見縊る」を使った例文と意味を解釈
「見縊る」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「見縊る」を使った例文1
- 「見縊る」を使った例文2
「見縊る」を使った例文1
「相手が年下だからと見縊っていたら、会議でやりこめられてしまった」
自分よりも年下の相手だと思い、軽い気持ちで会議に臨んだら、予想以上に優秀な人材で突っ込まれてしまい返答に困ってしまったことを表しています。
「見縊る」を使った例文2
「初めて大会に出たチームだと聞いて見縊っていたら、意外に強かった」
スポーツの大会で、今回初めて出場したチームだったので、どうせ弱いだろうと思っていた想像以上に強くて苦戦したことを表しています。
「見縊る」の類語や類義語
「見縊る」の類語や類義語を紹介します。
- 「侮る」【あなどる】
- 「高飛車」【たかびしゃ】
「侮る」【あなどる】
「相手を自分よりも能力が低い、弱いと見て小馬鹿にする様な言動をすること」という意味です。
「高飛車」【たかびしゃ】
「相手を威圧する様な態度をすること」という意味です。
「見縊る」は「相手を軽く見て努力を怠ること」という意味です。
自分の思い込みで相手を過小評価していて、困ったり苦戦した時に使いましょう。