「侮る」の意味とは?「与える」と「あげる」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「侮る」とは、「相手を軽く見て馬鹿にすること・相手を軽視して見下すこと」です。
「侮る」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・例文と解釈・類語や類義表現・侮ると見くびるの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「侮る」の意味とは?
- 「侮る」の読み方?
- 「侮る」の英語(解釈)
- 「侮る」の対義語
- 「侮る」の言葉の使い方
- 「侮る」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「侮る」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「侮る」の類語や類義表現
- 「侮る」と「見くびる」の違い
「侮る」の意味とは?
「侮る」の意味は、「相手のことを軽く見て馬鹿にすること」や「相手の存在・能力を軽視して見下すこと」になります。
「侮る」というのは、一方的に軽視したり軽蔑したりして相手を見下すこと、馬鹿にすることを意味しているのです。
例えば、「友人を侮りながら付き合えば、いずれ絶縁することになります」や「どんなに大したことがない敵に見えても、侮ってはいけません」などの文章において、「侮る」の意味を示すことができます。
「侮る」の読み方?
「侮る」の読み方は、「あなどる」になります。
「侮る」の英語(解釈)
「侮る」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「侮る」を使ったEnglishの例文1
- 「侮る」を使ったEnglishの例文2
「侮る」を使ったEnglishの例文1
“I despise the people who always looks displeased(who is always in a moody manner). ”
この「侮る」を使った英語の例文は、「私はいつも不機嫌な顔をしている人たちを侮っています」を意味しています。
「〜を侮る」を意味するもっとも一般的な動詞は、“despise〜”になります。
“Don't despise a weak enemy.”という慣用句的な表現で、「弱い敵(小敵)といえども侮るな」を意味します。
「侮る」を使ったEnglishの例文2
“Don't make light of an elderly person's opinion.”
この「侮る」を使った英語の例文は、「年配の人の意見を侮ってはいけません」を意味しています。
「〜を侮る」の意味を表す英語の慣用句として、“make light of〜”を使うことができます。
また、“look down on〜”という英語表現でも、「〜を侮る」の意味を表すことができます。
「侮る」の対義語
「侮る」の対義語には、以下のようなものがあります。
- 「敬う」
- 「恐れる」
- 「見上げる」
「敬う」
「侮る」の対義語として、「敬う(うやまう)」があります。
「侮る」という言葉は「相手の力を甘く見て馬鹿にすること」を意味しているので、それとは反対の意味を持つ対義語として「敬う」を上げることができます。
「敬う」というのは、「相手の存在・能力・実績などを尊敬して肯定すること」を意味しているのです。
「恐れる」
「侮る」の対義語として、「恐れる」があります。
「侮る」の言葉の意味は「相手の存在や力を低く評価して馬鹿にすること」なので、それとは反対の意味を持つ対義語として「恐れる」を考えることができます。
「恐れる」という言葉は、「相手の存在・実力・影響力などを自分よりも上だと評価していて怖がること」になります。
「相手にかなわないと思って怖がること」が、「恐れる」ということなのです。
「見上げる」
「侮る」の対義語として、「見上げる」があります。
「侮る」という言葉は、「相手を軽視して見下すこと」を意味しています。
その意味とは、反対の意味を持つ対義語として、「見上げる(崇める)」を指摘することができます。
「見上げる」という言葉は、「自分よりも上の能力・実績を持つ相手として認めて敬うこと」や「この相手には自分はかなわないと思うこと」を意味しています。
「侮る」の言葉の使い方
「侮る」の言葉の使い方は、「相手を軽んじて馬鹿にしている時」や「相手を蔑んで見下している時」に使うという使い方になります。
「侮る」という言葉は、相手の存在・能力・影響力などを一方的に軽視して低く見ている時に使われる言葉なのです。
例えば、「彼は心の中で親友の力を侮っていました」や「相手を侮る心が敗北の原因でした」などの文章で、「侮る」の言葉を正しく使用することができます。
「侮る」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「侮る」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「侮るなかれ」
- 「他人を侮る」
「侮るなかれ」
「侮るなかれ」の言葉の意味は、「侮ってはいけない」という侮り・軽蔑の禁止を意味しています。
「なかれ」は「勿れ・莫れ」と漢字で表記できる漢文的な言い回しですが、「〜してはいけない」ということを意味しているのです。
「他人を侮る」
「他人を侮る」の言葉の意味は、「他人の能力・実力などを実際よりも低いものと見なして、軽蔑したり馬鹿にしたりすること」になります。
例えば、「他人を侮れば、自分も侮られやすくなります」や「他人を侮ることによって、その人からの信用を失います」などの文章で使うことができます。
「侮る」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「侮る」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「侮る」を使った例文1
- 「侮る」を使った例文2
「侮る」を使った例文1
「はじめ相手チームのピッチャーを侮っていましたが、実際は容易には打ち崩せない凄い投手でした」
この「侮る」を使った例文は、「初めは相手チームのピッチャーを大したことがないと馬鹿にしていましたが、実際は簡単には打ち崩せない凄い投手であった」ということを意味しています。
「侮る」を使った例文2
「私は相手の本当の能力を見極めるまでは、第一印象だけで相手を侮ることはありません」
この「侮る」を使った例文は、「私は相手の本当の能力を見極めるまでは、見た目の第一印象だけで、相手の力を軽く見て(低く見て)馬鹿にすることはない」ということを意味しています。
「侮る」の類語や類義表現
「侮る」の類語や類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「軽蔑する・甘く見る」
- 「卑しめる・舐める」
「軽蔑する・甘く見る」
「侮る」の類語・類義表現として、「軽蔑する(けいべつする)・甘く見る」があります。
「軽蔑する」の言葉の意味は、「相手をいやしい者(劣った者)として、軽んじてさげすむこと」になります。
「甘く見る」というのは、「実際よりも能力や影響力が低いと見て、低く評価すること(軽んじること)」を意味します。
相手を軽視して馬鹿にする「侮る」の類義表現として、「軽蔑する・甘く見る」を指摘できます。
「卑しめる・舐める」
「侮る」の類語・類義表現として、「卑しめる(いやしめる)・舐める(なめる)」があります。
「卑しめる」の意味は、「品がなくて取るに足らないものとして見下すこと、相手の価値を否定して馬鹿にすること」になります。
「舐める」というのは、「相手の実力や価値を実際よりも低いものとして甘く見ること、馬鹿にしてかかること」を意味しています。
相手を軽んじて見下す「侮る」の類語として、「卑しめる・舐める」が上げられます。
「侮る」と「見くびる」の違い
「侮る」と「見くびる」の違いは、「侮る」は「相手を軽く見て、馬鹿にすること」を意味していますが、「見くびる」の方は「相手の力を実際よりも低く見て、本気を出さないこと」を意味しているという違いがあります。
「侮る」は「相手を低く見て、馬鹿にした言動をすること」に意味の重点がありますが、「見くびる」の方は「相手を低く見て、自分の全力を尽くさずに舐めて向き合うこと」に意味の重点があるという違いがあるのです。
「侮る」という言葉について徹底的に解説しましたが、侮るには「相手を軽く見て馬鹿にすること・相手を軽視して見下すこと」などの意味があります。
「侮る」の類語・類義表現としては、「軽蔑する・甘く見る」「卑しめる・舐める」などがあります。
「侮る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。