「温順」とは?意味や使い方!例文や解釈
「温順」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「温順」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「温順」とは?
- 「温順」の表現の使い方
- 「温順」を使った言葉と意味を解釈
- 「温順」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「温順」の反対語
- 「温順」の類語や類義語・言い換え
- 「温順」の英語と解釈
「温順」とは?
「温順」とは大人しくて素直なこと、またそのような様子のことを言います。
- 「温順」の読み方
「温順」の読み方
「温順」とは「おんじゅん」と読みます。
「温順」の表現の使い方
「温順」とは、大人しく素直なこと、またそのような様子のことを言う言葉ですので、人や動物に対して使うことが多いと覚えておくといいでしょう。
例えば「温順な人」と言えば、それは大人しくて素直な性質である人という意味になりますので、場合によれば褒め言葉ともなります。
しかし積極性が求められる場において「温順な人」と表現しますと、遠回しな皮肉、嫌味として使われることもあるでしょう。
ようするに、積極性がない、リーダーシップがない、自分の意見をはっきり言わないといった時にストレートに指摘せず「温順」という言葉を使って批判しているという解釈です。
ほとんどの場合はそれほど深読みすることはありません。
「温順な性格をしている」「温順な子」などと使います。
「温順」を使った言葉と意味を解釈
「温順」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「柔和温順」
- 「温順篤実」
- 「温順な女性」
「柔和温順」
「柔和温順」とは、優しくて大人しい、素直であることを言います。
「柔和」という言葉は、優しいとか大人しいといった意味合いです。
「温順」はそれに素直が加わりますので「柔和温順」とは良い意味で使われることが多いでしょう。
「いかにも柔和温順といった彼女だが、さすがに今回のことに寛大な対応はとれなかったようだ」などと言いますと、いつもは優しくて大人しい、素直な女性なのですが、今回のことに関してはそのような振舞いはできないという意味になります。
つまり、よっぽど許せないと腹が立つようなことがあったということがわかるわけです。
「温順篤実」
「温順篤実」とは、穏やかで大人しい、人柄が誠実であり、優しさがある、人の気持ちがわかるといった意味合いになります。
「篤実」とは人情深いこと、真面目、正直であることという意味がある言葉ですので、大人しくて真面目、いい人物といったことを表したい時に「温順篤実」と使います。
人に対する褒め言葉としても申し分ない言葉と言えるでしょう。
「彼女の旦那さんは、温順篤実な方だから信用できるよ」「彼はあまり発言はしないが、温順篤実な男であるから社長の信頼は厚い」などと使います。
「温順な女性」
「温順な女性」とは、大人しくて素直な女性という意味になります。
そのまま、人柄を言うだけの場合もありますが、褒め言葉として意識して使うこともあるでしょう。
「温順な女性なので、きっと君と性格が合うと思う」「彼女は絵に描いたような温順な女性だが、内面はとてもしっかりしているのだ」などと使います。
「温順」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「温順」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「温順」を使った例文1
- 「温順」を使った例文2
「温順」を使った例文1
「温順な性格だと思っていたが、そうではなかった」
「温順な性格」とは大人しく素直な性質のことを言います。
相手に言い返したり、意地を張ったりしないという意味合いでもあります。
「温順」を使った例文2
「母が五月蠅い人だったので、結婚するなら温順な女性がいいと思っていた」
自分に対して素直で大人しい、従順な女性のことを「温順な女性」と言い表します。
「温順」の反対語
「温順」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「強情」【ごうじょう】
- 「頑固」【がんこ】
「強情」【ごうじょう】
「強情」とは頑なに意地を張ることで、自分の考えを変えない、通そうとすることを言います。
自分を貫くことはいい場合もありますが、時に嫌がられたり、周りを困らせることもあります。
「強情」は悪い場合に使われることが多いでしょう。
「何と、強情な男だ」「強情を張るのもいい加減にしなさい」という風に使います。
「頑固」【がんこ】
「頑固」とは他人の意見を聞き入れず、自分の考え、態度を守ることを言います。
「頑固なお父さんには困る」「あの、頑固者め」「どうしてそんなに君は頑固なの」などと使います。
「温順」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「温順」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「素直」【すなお】
- 「従順」【じゅうじゅん】
- 「穏健」【おんけん】
「素直」【すなお】
「素直」とは性格、態度がまっすぐであり、人に逆らったりしないことを言います。
「昨日から、素直な態度になった」「ここは、相手に素直に従う方が自分にプラスだ」「素直な子」などと使います。
「従順」【じゅうじゅん】
「従順」とは人の言うことに逆らわない、素直で大人しいという意味になります。
「夫に従順な妻」「従順さを求められても、私には無理です」などと使います。
「穏健」【おんけん】
「穏健」とは考え方が行き過ぎておらず、穏やかで落ち着いていることを言います。
「彼は基本的に穏健派だから安心だ」「穏健な思想」などと使います。
「温順」の英語と解釈
「温順」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“mild”(気候が穏やか)、“gentle”(穏やかで優しい)、“quiet”(物静かでおとなしい)という英単語を使います。
「温順」の意味合いに応じて英単語を選ぶようにしましょう。
例文は“She has a gentle nature”(彼女は温順な人だ)、“a mild climate”(温順な気候)などと、なります。
いかがでしたでしょうか。
「温順」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。