「晦渋」とは?意味や類語!例文と解釈
硬い文章を読んでいると「晦渋」という言葉が使われていることがあります。
一体どの様な意味があるのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「晦渋」とは?
- 「晦渋」の表現の使い方
- 「晦渋」の語源や由来
- 「晦渋」を使った例文と意味を解釈
- 「晦渋」の類語や類義語
「晦渋」とは?
「晦渋」の意味は、「文章や言葉が難しく、内容が理解しにくいこと」です。
文章には口語調と文語調があり、口語調は普段会話で使っている言葉で書かれた文章です。
これに対して昔の言葉や日常会話では使われない言い回しや漢字を使った文章を文語調といいます。
耳慣れない言葉や漢字が多く、読んでも意味が分かりにくいこともあります。
また、内容的に非常に専門性が高く、普通の人が読んでも理解できないこともあります。
書いた本人にとっては知っていて当たり前の言葉でも、専門以外の人にとっては聞いたことのない言葉もあるのです。
「晦渋」とは、これらの「人が分りにくい、理解できない文章」のことを言います。
- 「晦渋」の読み方
- 「晦渋」と「懐柔」の違い
「晦渋」の読み方
「晦渋」の読み方は、「かいじゅう」になります。
漢検準1級レベルの難読漢字ですので、読める様にしておくと良いでしょう。
無理に書こうとして「晦」を「海」と書き間違えない様にしましょう。
「晦渋」と「懐柔」の違い
「晦渋」と同じ読み方をする言葉に「懐柔」があります。
ビジネスで使われることの多い言葉ですが、この2つの意味は全く違います。
「晦渋」は「言葉や文章が難解で内容が分らないこと」という意味です。
現在耳にしている言葉や、読んでいる文章について使われる言葉です。
「懐柔」は、「上手に話を持ち掛けて、自分の意のままに従わせること」という意味です。
ビジネスで相手を自分の味方にする為に、おだてたりメリットを伝えたりして自分に賛成する様に仕向けて、思い通りに動かすことを言います。
「晦渋」の表現の使い方
「晦渋」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 言葉や文章について使う
文法的な使い方
「晦渋」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「晦渋だ・である」と使います。
形容詞として使う時には「晦渋な〇〇」となります。
言葉や文章について使う
「晦渋」は使い方が限られていて、言葉や文章に対して「内容が難解である」という意味で使われます。
「サインや合図」「仕事」「技術」など、言葉とは関係のない言葉には使われません。
「晦渋」の語源や由来
「晦渋」の語源は、漢字の成り立ちからきています。
「晦」は「月の末日」「月の無い暗さ」「よく理解できない」「人知れず」という意味があります。
「渋」は「しぶい」と読み、「スムーズに進まない」「苦々しい」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「良く理解できずスムーズに進まない」という意味で使われています。
「晦渋」を使った例文と意味を解釈
「晦渋」を使った例文と意味を解釈します。
- 「晦渋」を使った例文1
- 「晦渋」を使った例文2
「晦渋」を使った例文1
「有名文学だがあまりにも晦渋な文章で内容が入って来ない」
読書をしようと思い、有名文学を選んだのですが、昔のままの文章で書かれていたり、古い言葉をそのまま使っているので、難解で内容が理解できないことを表しています。
「晦渋」を使った例文2
「質問に対する彼の答えが晦渋で意味が分からなかった」
こちらから相手に質問をしたのですが、それに対する返事があまりにも専門性が高すぎて、分らない言葉が使われていてよく理解できなかったことを表しています。
「晦渋」の類語や類義語
「晦渋」の類語を紹介します。
- 「不明瞭」【ふめいりょう】
- 「漠然」【ばくぜん】
「不明瞭」【ふめいりょう】
「あいまいではっきりしないこと」という意味です。
「漠然」【ばくぜん】
「とりとめがなく、ぼんやりしていてと捉えどころがないこと」という意味です。
「晦渋」は「文章や言葉が難しく、内容が理解しにくいこと」という意味です。
あまりにも分りにくい言葉や文章に対して使いましょう。