「平凡」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で何気なく使っている「平凡」という言葉、実はどの様な意味だか知っていますか?
類語や例文なども併せて詳しく紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「平凡」とは?
- 「平凡」の表現の使い方
- 「平凡」を使った言葉と意味を解釈
- 「平凡」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「平凡」の反対語
- 「平凡」の類語や類義語・言い換え
- 「平凡」の英語と解釈
「平凡」とは?
「平凡」の概要について紹介します。
- 「平凡」の読み方
- 「平凡」の意味
- 「平凡」の漢字の意味
- 「へぼい」の語源は「平凡」?
- 「平凡」と「平々凡々」の違い
「平凡」の読み方
「平凡」は「へいぼん」と読みます。
難しい漢字ではありませんので読み書きできる様にしておきましょう。
「平凡」の意味
「平凡」の意味は「特に言う程の優れた点がなく、ごく当たり前であること」です。
何か人よりもとりわけ優れている点があるかと聞かれると、それなりに得意なことがあってもひときわ目立つという程ではありません。
かと言って特に苦手なことや人より劣っているという点もなく、普通のレベルです。
過激な思想を持たず、人と外れた行動も取らず、大勢の中にあって存在感が薄い人のことを言います。
「平凡」の漢字の意味
「平凡」の「平」は「たいら・ひらたい」「等しい」「穏やか」「並み・普通」「簡単」という複数の意味があります。
「平」は「水面の浮草」を表す象形文字で、平らな水面に浮いているという意味から「平」という漢字になりました。
「凡」は「全て」「ありふれた」「並み・普通」「およそ」という意味があります。
「凡」は「風を受ける船の帆」を表す象形文字で、あらゆる方向から吹く風を受け止める「全て」という意味を持つ漢字になりました。
「へぼい」の語源は「平凡」?
昔からある俗語として「へぼい」という言葉があります。
意味は「下手くそ」「腕前が下」ですが、この言葉の語源は「平凡」なのです。
「へいぼん」→「へぼ」→「へぼい」と形容詞化して使われる様になりました。
「平凡」と「平々凡々」の違い
「平凡」と似た言葉に「平々凡々」があります。
「平凡」は「特に優れている点や変わった点がなく、当たり前であること」という意味です。
「平々凡々」も「ごくありふれている」という意味で、ほぼ同じです。
但し、元の「平凡」を重ねて続けることで、意味を強調させている言葉です。
使分けとしては「ごくありふれているか」「全く持ってありふれているか」というニュアンスの違いになります。
「平凡」の表現の使い方
「平凡」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分への謙遜として使う
文法的な使い方
「平凡」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「平凡だ・である」になります。
副詞として使う時には「平凡に」になり、形容詞として使う時には「平凡な」になります。
キャッチコピーや歌詞などへの汎用性が広く、様々なタイトルや内容に使われています。
自分への謙遜として使う
「平凡」は「全く取り柄がない」という意味もあるので、自分への謙遜として使うこともあります。
収入や肩書などに対してしつこく問い詰められた時に「ごく平凡なサラリーマンです」と言って交わすこともあります。
但し、人に対して「平凡ですね」と言うと「つまらない人」と言われたと勘違いをされて、相手を怒らせてしまう可能性があるので注意しましょう。
「平凡」を使った言葉と意味を解釈
「平凡」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「平凡な毎日」
- 「平凡な仕事」
- 「平凡な人」
「平凡な毎日」
特に刺激的なことがなく、毎日同じ時間に起床して出勤、同じ時間に帰宅して何となく寝る時間になることを言います。
付き合いやショッピングなどをすることもありますが、羽目を外すことはありません。
「平凡な仕事」
毎日やることが決まっていて、特に変化がない仕事のことを言います。
事務作業だけではなくお得意様相手のサービス業などにも使われます。
「平凡な人」
特に目立ったところがなく、優秀とは言えませんが、かと言ってミスをする訳でもありません。
大勢の中に入れば目立たないのですが、雰囲気を壊す様なことはしません。
企業から見てチームワークを大切にすると重宝される人のことです。
「平凡」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「平凡」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「平凡」を使った例文1
- 「平凡」を使った例文2
- 「平凡」を使った例文3
「平凡」を使った例文1
「平凡な毎日から抜け出したくて転職した」
毎日同じ仕事の繰り返しが嫌になり、思い切って転職したことを表しています。
「平凡」を使った例文2
「平凡な人生を歩みたい」
波乱万丈が多い人生で、会社が倒産したり結婚に失敗たりと、いつも刺激的な人生を送って来ました。
退屈でもいいからありふれた人生が送りたいと思っています。
「平凡」を使った例文3
「作家デビューを目指していたが平凡な作品ばかりで挫折した」
作家になりたいと頑張っていたのですが、どれも平凡な作品ばかりで認められずに諦めたことを表しています。
「平凡」の反対語
「平凡」の反対語を紹介します。
- 「非凡」【ひぼん】
- 「鬼才」【きさい】
「非凡」【ひぼん】
「特に優れている様子」という意味で、平凡の対義語として辞書に載っています。
「鬼才」【きさい】
「人間離れした才能を持っている人」という意味です。
頭に角が生えた鬼の様に、人とは思えない程優れているという意味からきています。
「平凡」の類語や類義語・言い換え
「平凡」の類語を紹介します。
- 「月並み」【つきなみ】
- 「ありふれた」【ありふれた】
- 「十人並み」【じゅうにんなみ】
「月並み」【つきなみ】
「あふれていて変化のないこと」という意味です。
由来は、俳句の世界で月に一度会合が開かれていたことからきています。
段々と俳句の内容がありきたりになってきたことに対して有名な俳人「正岡子規」が「月並み」と批判したことに始まりました。
「ありふれた」【ありふれた】
「どこにでもあり普通なこと」という意味です。
世の中に同じ様なものが多くあることを「有りに触れる」と言い、そこから使われる様になりました。
「十人並み」【じゅうにんなみ】
「容姿や才能が良くも悪くもなく普通の程度である」という意味です。
「平凡」の英語と解釈
「平凡」の英語表現を紹介します。
- “He is just a mediocre person.”
- “The best thing is an ordinary life for me.”
“He is just a mediocre person.”
「彼はごく平凡な人だ」です。
“mediocre”は「平凡」という意味です。
“The best thing is an ordinary life for me.”
「私にとって一番は平凡な人生だ」です。
“ordinary”は「普通の、平凡な」という意味で使えます。
「平凡」は「特に言う程の優れた点がなく、ごく当たり前であること」という意味です。
ごくありふれたものを表す時に使ってみましょう。