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「幾分」とは?意味や使い方!例文や解釈

ビジネスや日常会話で「幾分」という言葉が使われることがあります。

一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。

幾分

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目次

  • 「幾分」とは?
  • 「幾分」の表現の使い方
  • 「幾分」を使った言葉と意味を解釈
  • 「幾分」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「幾分」の反対語
  • 「幾分」の類語や類義語・言い換え
  • 「幾分」の英語と解釈


「幾分」とは?

「幾分」とは?

「幾分」の概要について紹介します。

  • 「幾分」の読み方
  • 「幾つかに分けた中の一つの部分のこと」の意味
  • 「程度が小さい様子」の意味
  • 「幾分」の漢字の成り立ち

「幾分」の読み方

「幾分」「いくぶん」と読みます。

「きぶん」と読み間違わない様にしましょう。

「幾つかに分けた中の一つの部分のこと」の意味

大きな一つのものを分けて、その一部分のことを言います。

配分的には少ない量を表します。

「程度が小さい様子」の意味

ものごとの様子や感情などについて、程度が小さく本来の目標を達成するのにさほど問題はないことを表します。

「幾分」の漢字の成り立ち

「幾分」「幾」は、「数量が不明の時」「数量が極めて大きい時」の2つの意味があります。

「数量が少なくてて不明の時」「幾つか」「幾年か」など、数量が数えられる程少ないけれどもはっきりと確定していない時に使われます。

「数量が極めて大きい時」「幾久しく」「幾千万の」など、元々大きな数を表す言葉の接頭語として使われます。

「幾分」の場合は「数量が少なくて不明な時」という意味です。

「分」「ある範囲に区別されたもの」という意味があります。

これらの漢字が組みあわさり「区別されているか数量が少なくて不明なもの」という意味で使われています。



「幾分」の表現の使い方

「幾分」の表現の使い方

「幾分」の使い方について紹介します。

  • 文法的な使い方
  • ものを相手に与える時に使う
  • 感情や感覚を表す時に使う
  • 謙遜する時に使う

文法的な使い方

「幾分」は名詞と副詞としての使い方をします。

名詞として使う時には上記で説明した「幾つかに分けた中の一つの部分のこと」の意味になり、副詞として使う時には「程度が小さく様子」の意味になります。

言葉のリズムを整える為に「幾分か」「か」を付けて使われることもあります。

ものを相手に与える時に使う

「幾分」は、相手に対して何かの分け前を分け与えたり、寄贈する時に使います。

その量はほんの少し、或いは一部であることを意味します。

感情や感覚を表す時に使う

「幾分」は、人の気持や身体の感覚を表す時に使います。

気温が温かい時や寒い時、或いは気持ちや感情の動きを表す時の言葉です。

謙遜する時に使う

人に何かを伝える時に、「非常に」「とても」と言うと自慢になってしまう時に、謙遜の意味で使います。

実はそれほど小さかったり少ない訳ではないのですが、相手が実際に見られない場合には謙遜して「幾分」と言い、少な目にイメージさせるのです。

「幾分」を使った言葉と意味を解釈

「幾分」を使った言葉と意味を解釈

「幾分」を使った言葉を紹介します。

  • 「幾分過ごしやすい」
  • 「幾分マシ」
  • 「幾分少な目」

「幾分過ごしやすい」

気温に関して前日、或いは最近の傾向よりもほ幾らか涼しい、温かいなどで楽に感じる時に使います。

毎日の挨拶に使うことでコミュニケーションがスムーズになります。

「幾分マシ」

元々酷い状態ですが、幾らかは良くなっているという意味です。

自分の健康状態や感情、或いは置かれている状況などに対して使います。

結局は良くないという意味ですので、人に対して使う時には余程親しい関係の人でないと気分を害してしまうこともあります。

「幾分少な目」

それまでよりも幾らか数量を減らすという意味です。

水割りを作る時のお酒の量や、お代わりのご飯の量を希望する時に使われます。



「幾分」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「幾分」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「幾分」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「幾分」を使った例文1
  • 「幾分」を使った例文2

「幾分」を使った例文1

「手直しをしたら幾分マシになったと思う」

芸術的な作品に対して、元々レベルが低く、誰かに指摘されたので改善する様に努力しました。

以前よりは少しは良くなったという意味です。

「幾分」を使った例文2

「その契約が成立すれば、我が社にも幾分かのキックバックが入る」

仲介をしている業者が、大手の企業同士が契約を結べばそれだけ高額の取引が発生するので、貰える手数料も多くなると言っています。

「幾分」の反対語

「幾分」の反対語

「幾分」の反対語を紹介します。

  • 「大幅に」【おおはばに】
  • 「著しく」【いちじるしく】

「大幅に」【おおはばに】

「数量や金額などの変化が大きいこと」という意味です。

「著しく」【いちじるしく】

「誰にもはっきりと分かる程目立っている様子」という意味です。

「幾分」の類語や類義語・言い換え

「幾分」の類語や類義語・言い換え

「幾分」の類語を紹介します。

  • 「多少」【たしょう】
  • 「若干」【じゃっかん】
  • 「心持ち」【こころもち】

「多少」【たしょう】

「多いか少ないか」「実際よりも数量や程度が大したことないこと」という意味です。

「若干」【じゃっかん】

「多いという程ではないけれども、一定の数量にはなること」という意味です。

「心持ち」【こころもち】

「ごくわずかで、気持ちでそう思う程度」という意味です。

「幾分」の英語と解釈

「幾分」の英語と解釈

「幾分」の英語表現を紹介します。

  • “It is somewhat cool today.”
  • “I feel a little better today.”

“It is somewhat cool today.”

「今日は幾分涼しい」です。

“somewhat”「幾分」という意味です。

“I feel a little better today.”

「今日は幾分気分がいい」です。

“a little”「ほんの少し=幾分」という意味で使えます。

日本人にはこちらの方が馴染み易いでしょう。

icon まとめ

「幾分」「幾つかに分けた中の一つの部分のこと」「程度が小さい様子」という意味があります。

はっきりとした数量を表さずにスムーズな会話をしたい時に使ってみましょう。