「卑怯」とは?意味や使い方!例文や解釈
「卑怯」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「卑怯」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「卑怯」とは?
- 「卑怯」の表現の使い方
- 「卑怯」を使った言葉と意味を解釈
- 「卑怯」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「卑怯」の反対語
- 「卑怯」の類語や類義語・言い換え
- 「卑怯」の英語と解釈
「卑怯」とは?
「卑怯」とは正々堂々としておらず、正面から立ち向かう潔さがないことという意味があります。
また古い日本語においては、気が弱く意気地がないことという意味で使われることもあります。
- 「卑怯」の読み方
「卑怯」の読み方
「卑怯」と書いて「ひきょう」と読みます。
「卑怯」の表現の使い方
「卑怯」とは、正々堂々していないこと、正面から立ち向かわずに潔くないこと、ずるい手法を使って自分に有利にしようとすることなどに使います。
「卑怯」という言葉にいい意味はありませんので人に対して直接言う場合は罵る、喧嘩、怒りを表すといった場面が多いでしょうから、使い方には注意が必要となります。
「卑怯」を使った言葉と意味を解釈
「卑怯」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「卑怯者」
- 「卑怯なことをする」
- 「卑怯なやり方」
「卑怯者」
「卑怯者」とは勇気がなくて、ずる賢い人のことを言います。
裏から手を回し、人を悪く言ったり貶めたりする人のことも「卑怯者」と言いますので、ある意味「卑怯者」とは相手を軽蔑する言葉としても使います。
「こんなことをして、卑怯者め」「卑怯者だから、正面切っては何も言わないのよ」「園長はとんでもない卑怯者である」などと使います。
「卑怯なことをする」
「卑怯なことをする」とは、正々堂々としていないことをする、正面から事に立ち向かわずに裏から工作をする、といった意味で使います。
「卑怯なことをするな」「いい人ぶって、笑顔で卑怯なことをする」などと使います。
「卑怯なやり方」
「卑怯なやり方」とは、物事を行うにあたって、正々堂々としたやり方ではなく、一般的にずるいと言われるような方法で行うことを言います。
例えばコネを使って順番を抜かす、他の人の噂などを流して評判を落とすといったことがあるでしょう。
「あの社長は、卑怯なやり方で出世した男と言われている」「卑怯なやり方で勝っても、誰からも称賛は得られないよ」などと使います。
「卑怯」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「卑怯」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「卑怯」を使った例文1
- 「卑怯」を使った例文2
「卑怯」を使った例文1
「結局、卑怯な人だから、陰で悪口を言い広めるしかできないのだ」
「卑怯な人」とは、正面から物事に立ち向かう潔さがないという意味になりますので、結局は陰で目立たぬように裏工作をするといったことしかできないのです。
例文のように悪口を言い広めるといった行動は正面から立ち向かっておらず「卑怯」とされる言動と言えるでしょう。
「卑怯」を使った例文2
「卑怯者の末路は悲惨なもので、誰も周りにいなくなっている」
「卑怯者」とは勢いがあるうちは、周りの人もわかった上でつき合うこともありますが、いずれ力を失くしてしまえば、人望があるわけでもない為に孤独になったり、また「卑怯」なことをされるかもしれないと、皆が恐れて去って行くということもありえます。
そのようなことを例文は言い表しているのです。
「卑怯」の反対語
「卑怯」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「高潔」【こうけつ】
- 「潔白」【けっぱく】
「高潔」【こうけつ】
「高潔」とは心が気高いこと、清らかなことを言います。
「あの人は高潔な人格を持っているから信用できる」「高潔の士とはあのような男のことを言うのだろう」などと使います。
「潔白」【けっぱく】
「潔白」とは心や行いが正しいことを言います。
「身の潔白が証明された」「清廉潔白な人でありたいものだ」という風に使います。
「卑怯」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「卑怯」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「姑息」【こそく】
- 「卑劣」【ひれつ】
- 「意地悪」【いじわる】
- 「邪悪」【じゃあく】
- 「下種」【げす】
「姑息」【こそく】
「姑息」とは本来の意味は根本的に解決するのではなく一時の間に合わせにするということです。
現代においては「卑怯」と同じ意味で使われることが多いのですが実は誤りでもあるのです。
しかし「姑息な手段」と言えば、ずるい方法、卑怯なやり方といったニュアンスになります。
「卑劣」【ひれつ】
「卑劣」とは品性、行動が卑しいこと、下劣という意味になります。
「卑劣なやり方でいかにもあいつらしい」「卑劣極まりない行為だ」などと使います。
「意地悪」【いじわる】
「意地悪」とは人を困らせたり、辛くあたることで、それをするような人のことでもあります。
「意地悪をして追い出した」「意地悪なことをする」「意地悪なやり方だ」などと使います。
「邪悪」【じゃあく】
「邪悪」とは不正で悪いこと、心がねじけている、悪意に満ちているといった意味でもあります。
「邪悪な考えを持つな」「邪悪な人」という風に使います。
「下種」【げす】
「下種」とは品性が下劣である、身分が低い、素性が卑しい者といった意味があります。
「下種な考えで、いかにも彼が言いそうなことだ」「下種下郎」などと使います。
「卑怯」の英語と解釈
「卑怯」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“cowardice”(臆病)、“unfair”(不公正な)、“cowardly”(臆病な)という単語を使います。
「卑怯」の意味に合わせて単語を選ぶようにしましょう。
例文は“a coward”(卑怯者)、“He won the race by unfair means”(彼は卑怯なやり方でレースに勝った)となります。
いかがでしたでしょうか。
「卑怯」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。