「無意識」とは?意味や使い方!例文や解釈
「無意識」とは、「自分がしている言動に気づいていないこと」や「自分で努力しても思い出すことのできない心の奥深い領域」を意味する言葉です。
「無意識」の「意味・読み方・使い方・無意識を使った言葉・例文と解釈・反対語・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「無意識」とは?
- 「無意識」の表現の使い方
- 「無意識」を使った言葉と意味を解釈
- 「無意識」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「無意識」の反対語
- 「無意識」の類語や類義語・言い換え
- 「無意識」の英語と解釈
「無意識」とは?
「無意識」という表現は、「自分がしている言動に気づいていないこと」を意味しています。
「無意識」というのは、「意識がない状態・意識を失うこと」を意味する表現でもあります。
またジークムント・フロイトが創始した精神分析学における「無意識」の概念は、「自分の意志では思い起こすことのできない心の奥深い領域」や「道徳的に認められない願望・記憶などが抑圧される意識下の領域」を意味しています。
- 「無意識」の読み方
「無意識」の読み方
「無意識」の読み方は、「むいしき」になります。
「無意識」の表現の使い方
「無意識」の表現の使い方は、「意識がない状態・意識を失うこと」を意味して使うという使い方になります。
例えば、「事故に遭って無意識の状態に陥っています」などの文章で使えます。
また「無意識」は、「自分が意識することなくある言動をしてしまう場合」に使うという使い方もあります。
「無意識に車のハンドルを切っていました」などの文章で使用できます。
更に「無意識」は、「自分の意志でアクセスすることのできない意識下の領域」や「本能的・原始的な欲求が存在していたり、社会的・道徳的に許されない願望が抑圧されたりしている心の深い領域」といった「精神分析的な概念」を意味して使うことができます。
「無意識」を使った言葉と意味を解釈
「無意識」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「無意識の行動」【むいしきのこうどう】
- 「無意識の領域」【むいしきのりょういき】
- 「無意識への抑圧」【むいしきへのよくあつ】
「無意識の行動」【むいしきのこうどう】
「無意識の行動」という表現は、「自分で意識していない行動」や「自分がしていることに気づいていない行動」を意味しています。
例えば、「捨てられている子猫をいつの間にか拾って帰っていたのは、半ば無意識の行動でした」といった文章で使われます。
「無意識の領域」【むいしきのりょういき】
「無意識の領域」という言葉は、「自分の意志や努力ではアクセスすることができない心の奥深い領域」を意味しています。
例えば、「フロイトの精神分析という精神療法の試みは、過去のトラウマを癒して心の健康な全体性を取り戻そうとするものでした」といった文章で使われます。
「無意識への抑圧」【むいしきへのよくあつ】
「無意識への抑圧」という表現は、「社会的・道徳的に受け入れられることのない本能的・性的な欲望を、無意識領域へと抑え込んで隠そうとすること」を意味しています。
例えば、「親しい人にもオープンに話せないような罪悪感を感じる行為をしてしまった場合、無意識への抑圧が起こりやすくなります」といった文章で使用できます。
「無意識」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「無意識」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「無意識」を使った例文1
- 「無意識」を使った例文2
「無意識」を使った例文1
「彼女は子供時代から、無意識に人の物をつい取ってしまう手癖の悪さが問題になっていました」
この「無意識」を使った例文は、「彼女は子供時代から、自分でも気づかないうちに(自分で意識することがないまま)、人の物をつい取ってしまう手癖(てぐせ)の悪さが問題になっていた」ということを意味しています。
「無意識」を使った例文2
「母親から虐待を受けた時のつらい感情や記憶が、無意識の領域に抑圧されて各種の精神症状になっているのです」
この「無意識」を使った例文は、「母親から虐待を受けた時のつらい感情や記憶が、自分の意志ではアクセスすることができない心の深い領域に抑圧されて各種の精神症状になっている」ということを意味しています。
「無意識」の反対語
「無意識」の反対語を紹介して、その意味を説明します。
- 「意識・顕在意識」
「意識・顕在意識」
「無意識」の反対語として、「意識・顕在意識」があります。
「意識」という表現は、「自分が心(頭)の中で認識や自覚ができていることやもの」を意味しています。
精神分析の理論において、「無意識・潜在意識」と反対の意味を持つ概念として「顕在意識」があります。
「顕在意識」も「意識」と同じで、「自分自身で認識・自覚・理解することができている心の中にある内容」や「自分の意志の力でアクセスすることができる領域・内容」を意味しています。
それらの意味から、「意識・顕在意識」を「無意識」の反対語として考えることができるのです。
「無意識」の類語や類義語・言い換え
「無意識」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「前後不覚・意識消失」
- 「潜在意識」【せんざいいしき】
- 「無自覚・反射的」
「前後不覚・意識消失」
「前後不覚」という表現は、「アルコールや病気などの影響で、意識が混乱したり消失したりすること」を意味しています。
その意味から、意識がない状態を意味する「無意識」と良く似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「前後不覚・意識消失」を指摘できます。
「潜在意識」【せんざいいしき】
「潜在意識」という表現は、精神分析的な概念で「普段はアクセスすることができない心の奥深い領域」や「精神分析・催眠・自由連想などで意識化できる内容・領域」を意味しています。
その意味から、自分の意志の力でアクセスできない「無意識」の表現は、「潜在意識」という表現で言い換えられるのです。
「無自覚・反射的」
「無意識」という言葉は、「自分が気づかないうちにある言動をしてしまうこと」や「意識せずに反射的に物事をやってしまうこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「無意識」と近しい類似の意味を持つ類語として、「無自覚・反射的」という表現を上げることができます。
「無意識」の英語と解釈
「無意識」という言葉は、“unconscious”(意識していない・無意識の)や“unconsciousness”(無意識)、“spontaneously”(無意識のうちに・自然に)という英語で表現することができます。
“I had accomplished the task in an unconscious way.”
上記の「無意識」を使った英語の例文は、「私は無意識のうちに、その課題を達成していました」ということを意味しています。
「無意識」という言葉について徹底的に解説しましたが、無意識には「自分がしている言動を認識できていないさま」や「自分で努力しても思い出すことのできない心の奥深い領域」などの意味があります。
「無意識」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「前後不覚・意識消失」「潜在意識」「無自覚・反射的」などがあります。
「無意識」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。