「混迷」とは?意味や使い方!例文や解釈
「混迷」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「混迷」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「混迷」とは?
- 「混迷」の表現の使い方
- 「混迷」を使った言葉と意味を解釈
- 「混迷」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「混迷」の反対語
- 「混迷」の類語や類義語・言い換え
- 「混迷」の英語と解釈
「混迷」とは?
「混迷」とは複雑に入り込んで、筋道がわからなくなることを言います。
- 「混迷」の読み方
「混迷」の読み方
「混迷」と書いて「こんめい」と読みます。
「混迷」の表現の使い方
「混迷」とは複雑な事情などで、どうしていいか道がわからなくなることに対して使います。
また意識があるが外部からの刺激に反応しないという意味もあります。
「昏迷」とも書きます。
使い方としては「これほどまでに混迷すると、もうどうしようもない」「混迷が続いて、みんな不安がっている」などと使います。
「混迷」を使った言葉と意味を解釈
「混迷」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「混迷を極める」
- 「混迷が深まる」
- 「混迷が続く」
「混迷を極める」
「混迷を極める」の「極める」は限界である、この上ないところまで達するという意味です。
「極める」自体はいい意味でも悪い意味でも使うことができるのですが「混迷」が前につくことで、悪い意味となるわけです。
複雑で入り組んで、これ以上ないぐらいにわからない、という意味です。
「次々に経営者や担当が変わって、こことの取引は混迷を極める」「証拠となるものを消されているので、事実関係をはっきりさせるには、混迷を極めることだろう」などと使います。
「混迷が深まる」
「混迷が深まる」とは複雑に入り組んで、事情がわからないとされているものが、さらにわからなくなる、度合いが大きくなる時に使います。
「関係者と全く連絡がとれなくなったことで、混迷が深まる一方だ」「調べていけばいくほどに、混迷が深まることを実感した」という風に使います。
「混迷が続く」
「混迷が続く」の「混迷」は「昏迷」とも書きます。
これは意識があるものの、外部からの刺激に反応しない状態が続いているという意味です。
「彼の混迷が続くので、彼女はどうしていいかわからずに途方に暮れている」「今日も、混迷が続いており、特に変わりはない」などと使います。
「混迷」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「混迷」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「混迷」を使った例文1
- 「混迷」を使った例文2
「混迷」を使った例文1
「調停はかなり混迷しており、早期に解決する気配はない」
調停とは争いをしている者の間に入り、止めさせたり、仲直りさせたり、解決に導くことを言いますが、双方の主張が食い違い過ぎたり、どちらも譲るところがないとなりますと、複雑化したり、本筋から外れて新たな問題が出てきたりと、どうしようもない状態になります。
そのようなどうしようもない状態を「混迷」という言葉で言い表すのです。
「混迷」を使った例文2
「前々から、あの会社は何かと混迷していて、危ないんじゃないかという噂はあったよね」
「混迷」とは複雑に入り組んでいる、筋道がわからないということで、何かしら問題が多い時に使います。
例文のように会社内で問題が多い、複雑な事情があるとなると、存続できないのではないかと言われますし、そのような状態を「混迷している」と言います。
「混迷」の反対語
「混迷」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
「混迷」の明確な反対語はないのですが、意味合いから反対語として当てはまる言葉を探してみました。
- 「単純」【たんじゅん】
- 「明確」【めいかく】
「単純」【たんじゅん】
「単純」とは込み入った点がなく、簡単であることを言います。
「単純な話」「単純な構造になっている」「単純な仕事内容」などと使います。
「明確」【めいかく】
「明確」とははっきりしており、疑いの点がないこと、確かなことを言います。
「ケンカの理由は明確になっている」「明確な日付と時間を書いてください」などと使います。
「混迷」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「混迷」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「混乱」【こんらん】
- 「混沌」【こんとん】
- 「取り込み」【とりこみ】
- 「雑然」【ざつぜん】
- 「ごたごた」【ごたごた】
「混乱」【こんらん】
「混乱」とは秩序がなく入り乱れていること、複数の物事が一緒になって訳がわからない状態のことを言います。
「頭の中が混乱してきた」「あの会社は混乱状態になっている」などと使います。
「混沌」【こんとん】
「混沌」とは入り混じり、区別がつかないこと、はっきりしないことを言います。
「勝敗は混沌としてきた」「あの時代は全てが混沌の中にありました」という風に使います。
「取り込み」【とりこみ】
「取り込み」とは、急に起こった事、不幸といったことの為にごたごたすることを言います。
「彼の家庭は、今取り込み中だからさ・・・」「今、取り込み中。
後にして」などと使います。
「雑然」【ざつぜん】
「雑然」とは雑多に入り混じっていること、きちんとしていない様子を言います。
「何だか雑然とした部屋だなあ、掃除しているの?」「雑然としたオフィス」などと使います。
「ごたごた」【ごたごた】
「ごたごた」とは副詞で、秩序やまとまりがないこと、物事が揉めることを言います。
「あの家庭は、まだごたごたが続いているの?」「うちの会社が、ごたごたやっているうちに、周りから愛想をつかされた」「ごたごたに詰め込むからわからなくなるんだ」などと使います。
「混迷」の英語と解釈
「混迷」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“confusion”という単語を使います。
例文は“political confusion”(政治の混迷)、“The political situation was thrown into greater confusion”(政局は混迷の度を増した)となります。
いかがでしたでしょうか。
「混迷」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「混迷」とは複雑に入り組んで、筋道がわからない状態のことを言います。
それでは言葉の意味を正しく理解して上手に使っていきましょう。