「混迷を深める」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「混迷を深める」、という表現を知っているでしょうか。
ここでは「混迷を深める」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「混迷を深める」とは?
- 「混迷を深める」を分解して解釈
- 「混迷を深める」の表現の使い方
- 「混迷を深める」を使った例文と意味を解釈
- 「混迷を深める」の類語や類義語・言い換え
「混迷を深める」とは?
「混迷を深める」、というのは既に混迷したり混乱していたものがより一層混迷する、という意味になります。
すでに起こっている問題がさらに複雑化してしまい、悪化する、という意味であり、泥沼に陥る、収拾がつかなくなる、と表現することもあります。
ぎくしゃくする、ドロドロになる、ということもありますね。
例えば仕事などにおいては問題を解決しようと試みたことがかえって問題を悪化させてしまう、などということもあるのではないでしょうか。
誰かに問題解決を試みてもらったところ、かえって問題が悪化したなどという場合はまさに「混迷を深める」という状態になります。
「混迷を深める」を分解して解釈
ここでは「混迷を深める」という表現を分解して紹介していきます。
- 「混迷」
- 「深める」
「混迷」
「混迷」という言葉には複雑に入り組んで筋道が分からなくなる、見通しがつかない、などという意味があります。
無秩序、狼狽、乱雑、などと言われることもあります。
「深める」
深めるという言葉には物事の度合いを深くする、さらに際立つ、強める、などという意味があります。
「混迷を深める」というのは見通しがつかない状態がさらに悪化するという意味になるのです。
「混迷を深める」の表現の使い方
「混迷を深める」、という表現は混迷の状態がさらに悪化するという意味になります。
例えば、職場で何かトラブルが起こったとき、解決しようとしたにもかかわらずそれが逆に悪化させてしまった、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
あるいは、他の人が解決しようとしたら問題が悪化したということもありますよね。
既に存在している問題がさらに悪化してしまった場合、それは「混迷を深める」といえます。
あるいは、何もしていないうちに問題がどんどん悪くなってしまっている場合も「混迷を深める」と言えるでしょう。
最近はモンスターペアレンツなどが話題になることもありますが、モンスターペアレンツが苦情を言ってきており、どのように対応したらよいのかわからないと会議を重ねているところでモンスターペアレンツが増えてしまったとなれば、それは混迷を深めだということになります。
「混迷を深める」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「混迷を深める」を使った例文1
- 「混迷を深める」を使った例文2
「混迷を深める」を使った例文1
「彼女はトラブルを解決できず、逆に混迷を深めてしまいました」
問題を解決しようとしたつもりが、実際に問題を悪化してしまったという事は珍しくないかもしれませんね。
例えば、自分のミスに気づいてそれを訂正しようとした時、焦ってしまったが故になおさら問題が悪化してしまったという事は誰にでもあるかもしれません。
ミスをした場合はとりあえず落ち着き、冷静に判断しなければいけません。
ミスを隠そうとすると逆に混迷を深めてしまう可能性があります。
「混迷を深める」を使った例文2
「ここの政治はさらに混迷を深めています」
最近は参議院選挙に向けて話題が高まっていますが、政治は混迷を深めていると感じる人も多いのではないでしょうか。
政治家は何をしているのかわからない、国民の代弁をしてくれているわけではない、などと感じる人もいるかもしれませんね。
さらに最近は「国民に主権があることがおかしい」などと発言する政治家も出てきて、政治は混迷を深めているといえます。
「混迷を深める」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「七転八倒」【しちてんばっとう】
- 「泥沼に陥る」【どろぬまにおちいる】
「七転八倒」【しちてんばっとう】
「七転八倒」というのは激しい苦痛などで広く苦しみ、転げ回る、という意味です。
転んでは起き上がり、起き上がっては転ぶ、という意味になります。
「泥沼に陥る」【どろぬまにおちいる】
「泥沼に陥る」というのは構造が複雑になったり、物事の難易度が上がったりすること、ややこしくなること、という意味があります。
泥沼に足を取られる、泥沼に踏み込む、などと思いわれますね。
「混迷を深める」という状態は避けたいですよね。
何か問題が生じた場合は冷静に対処するよう心がけましょう。