「混乱」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「混乱」とは、「複数の物事・要素が入り乱れて秩序や安定をなくすこと」です。
「混乱」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・混乱を使った言葉の意味・例文と解釈・類語や類義表現・混乱と困惑の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「混乱」の意味とは?
- 「混乱」の読み方
- 「混乱」の英語(解釈)
- 「混乱」の対義語
- 「混乱」の言葉の使い方
- 「混乱」を使った言葉と意味を解釈
- 「混乱」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「混乱」の類語や類義表現
- 「混乱」と「困惑」の違い
「混乱」の意味とは?
「混乱」の意味は、「複数の物事・要素が入り乱れて秩序・安定をなくすこと」や「色々なモノ・要素が入り混じって収拾がつかなくなること」「精神状態(思考力・判断力)が乱れて精神機能が落ちること」になります。
「混乱」という言葉は「混(混じること)」と「乱(乱れること)」の漢字から構成されていることから、「複数の物事が入り混じること+今ある秩序・安定が乱れること」の意味合いを持っているということになります。
「混乱」の言葉は、「色々なものが入り混じっていて、何が何だか分からなくなっている無秩序・パニックの状態」を示唆しているのです。
そのため、「爆発事故で市内は混乱していた」や「混乱した頭でいくら考えても良いアイデアは出てこなかった」などの文章で「混乱」の意味を示すことができます。
「混乱」の読み方
「混乱」の読み方は、「こんらん」になります。
「混乱」の英語(解釈)
「混乱」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“confusion”(「混乱」を意味するもっとも一般的な英単語になります。)
“He is in confusion. ”(彼は混乱してます。)
“be confused by〜”(〜で混乱している。“confuse”は「混乱させる」を意味する動詞です。)
“That mother was violently confused by daughter's traffic accident.”(その母親は、娘の交通事故で激しく混乱していました。)
“A strange event confused the situation.”(奇妙な出来事が、状況を混乱させました。)
“disorder”(「無秩序・障害・乱れ」から、「混乱」を意味しています。)
“be mixed up”(「頭が混乱すること」を意味します。)
“I was mixed up by the tension. ”(私は緊張で、頭が混乱していました。)
“be chaotic、in tumult”(「混沌としている」や「激動・落ち着かない」から、「混乱している」を意味します。)
「混乱」の対義語
「混乱」の対義語は、「秩序」「安定」「整頓」「統一」などになります。
「混乱」には、様々な物事が入り混じることで、秩序が崩れて安定が失われているという意味があります。
その意味と反対の意味を持つ対義語として、「秩序=物事の正しい順序・筋道」「安定=物事が一定の落ち着いた状態にある」を上げることができます。
「混乱」は「色々な物事が入り混じってバラバラになっているさま。
綺麗に片付いていない状態」を意味しているので、それと反対の意味を持つ対義語として「整頓=綺麗に片付けること」「統一=一つにまとまっている状態」を指摘できます。
「混乱」の言葉の使い方
「混乱」の言葉の使い方は、「複数の事柄が入り乱れて秩序・安定をなくしている場合」や「色々な物事が入り混じっていて収拾がつかない時(パニック状態の時)」に使うという使い方になります。
「混乱」という言葉は、「様々な要因が入り混じって無秩序・不安定な状態にある時」や「収拾のつかないパニック状態の時」に使うことができるのです。
例えば、「大勢の人々が一斉に意見を言い合ったため、議場は余計に混乱しました」や「施設内で火事が起こったため、人々は混乱とパニックに陥りました」などの文章において、「混乱」の言葉を正しく使用できます。
「混乱」を使った言葉と意味を解釈
「混乱」を使った代表的な言葉である「混乱状態」や「混乱させる」の意味を、解釈していきます。
- 「混乱状態」
- 「混乱させる」
「混乱状態」
「混乱状態」の意味は、「色々な物事や要因が複雑に絡まり合っていて何が何だか分からなくなっている状態」になります。
更に、「混乱状態」は「頭の中が色々なことでいっぱいになっていて、パニックでどうしていいか分からない状態(思考停止に近いような状態)」も意味しています。
「混乱させる」
「混乱させる」の意味は、「事態や状況・人間関係を余計にややこしくすること」や「複雑なことを言って、どうすれば良いか分からなくさせること(頭をパニックにさせること)」になります。
「混乱させる」という言葉は、物事や状況、頭の中を余計に複雑にしたり解決を難しくしたりすることを意味しているのです。
「混乱」を使った例文や短文・意味を解釈
「混乱」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「混乱」の例文1
- 「混乱」の例文2
「混乱」の例文1
「球場で爆発テロが起こり、1万人以上の観客が完全な混乱状態に陥ってしまいました」
この「混乱」を使った例文は、「球場で爆発テロが起こったことが引き金になり、1万人以上の観客が完全に冷静な判断と行動ができない無秩序な状態に陥ってしまったこと」を意味しています。
「混乱」の例文2
「ショックで混乱した精神状態を整理することができれば、いつもの冷静な思考力と判断力を発揮できるようになるでしょう」
この「混乱」を使った例文は、「ショックで考える力が低下した乱れた精神状態を整理することができれば、いつもの冷静な思考力・判断力を再び発揮できるようになる」ということを意味しています。
「混乱」の類語や類義表現
「混乱」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「混乱」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「混迷・乱雑・混沌・ごった混ぜ」
- 「錯乱・狼狽・当惑」
「混迷・乱雑・混沌・ごった混ぜ」
「混乱」の類語・類義表現として、「混迷(こんめい)・乱雑(らんざつ)・混沌(こんとん)」があります。
「混迷」とは「複雑に入り混じっていて見通しがつかない」を意味し、「乱雑」とは「入り乱れていて整理されていないこと」を意味しています。
「混沌(カオス)」というのは、「色々なものが入り乱れていて秩序がないこと」を意味します。
複数の物事が入り乱れているさまを示す「混乱」の類語として、「混迷・乱雑・混沌」を指摘できます。
「錯乱・狼狽・当惑」
「混乱」の類語・類義表現として、「錯乱(さくらん)・狼狽(ろうばい)・当惑(とうわく)」があります。
「錯乱」とは「ごちゃごちゃして秩序が無くなること」を意味し、「狼狽」とは「冷静さを失って、慌てふためくこと」を意味しています。
「当惑」とは「複雑な事態を前にして、迷ったり途方に暮れたりすること」を意味します。
複数の事柄が複雑に入り乱れることを示す「混乱」の類義表現として、「錯乱・狼狽・当惑」が上げられます。
「混乱」と「困惑」の違い
「混乱」と「困惑」の違いは、「混乱」は「複数の物事が入り乱れて秩序を失う・精神的に乱れて思考力が低下する」を意味していますが、「困惑」の方は「どうして良いか分からずに困る・迷う」を意味しているという違いがあります。
「混乱」は「色々なことが入り混じって思考力が低下すること」に意味の重点がありますが、「困惑」というのは「どうして良いのかの判断ができずに迷ったり困ったりすること」の方に意味の重点があるのです。
「混乱」という言葉について徹底的に解説しましたが、混乱には「複数の物事・要素が入り乱れて秩序・安定をなくすこと」や「色々なモノ・要素が入り混じって収拾がつかなくなること」などの意味があります。
「混乱」の類語・類義表現としては、「混迷・乱雑・混沌」「錯乱・狼狽・当惑」などがあります。
「混乱」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。