「疎む」とは?意味や使い方!例文や解釈
「疎む」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「疎む」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「疎む」とは?
- 「疎む」の表現の使い方
- 「疎む」を使った言葉と意味を解釈
- 「疎む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「疎む」の反対語
- 「疎む」の類語や類義語・言い換え
- 「疎む」の英語と解釈
「疎む」とは?
「疎む」とは嫌だと思う、嫌がって遠ざけるという意味です。
- 「疎む」の読み方
「疎む」の読み方
「疎む」と書いて「うとむ」と読んでください。
「疎む」の表現の使い方
「疎む」とは動詞で、嫌だと思うこと、嫌がって遠ざけるという意味になります。
現代語においては、どちらかと言えば、受け身で使うことの方が多い言葉です。
例えば「社長に疎まれている」「疎まれて左遷されてしまったよ」という使い方になります。
また「疎ましい」という使い方もします。
これは「疎む」が形容詞化した言葉で、意味は嫌な感じがして避けたいということになります。
「見るだけでも疎ましい」「あの人のことは何かと疎ましいので、会いたくないの」という風に使います。
「疎む」を使った言葉と意味を解釈
「疎む」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「〇〇を疎む」
- 「そんなに疎むな」
- 「疎まれる」
「〇〇を疎む」
「〇〇を疎む」の〇〇は人や物事が入るのですが、何かを嫌って避けることを言います。
例えば「仕事を疎む」は仕事を嫌がっていること、できればしたくないということが伝わります。
「夫を疎む」は夫を嫌がって遠ざけている、夫婦仲良くしたくないといった気持ちを言い表しているのです。
口ではっきり「嫌い」と言わず、どこか態度に出すといった時は「疎む」という言葉を使います。
「そんなに疎むな」
「そんなに疎むな」とは「そんなに嫌がるな」「そんなに避けるな」というニュアンスで使います。
「部下のことをそんなに疎むな、面倒を見てやれ」「母さんをそんなに疎むなよ」という風に使います。
「疎まれる」
「疎む」の受け身が「疎まれる」という言葉です。
「疎む」よりも受け身で使うことの方が多いとされています。
「疎まれる」とは相手から嫌われて遠ざけられる、避けられることを言います。
「私は上司から疎まれているので出世はできないと思う」「母から疎まれるようになった」などと使います。
「疎む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「疎む」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「疎む」を使った例文1
- 「疎む」を使った例文2
「疎む」を使った例文1
「子を疎むとは、あの母親は一体どういう性格をしているんだ」
「疎む」とは嫌だと思うこと、嫌がって遠ざけることを言います。
例文のように我が子を「疎む」とは母親としてはあり得ないと思われることでしょう。
「疎む」を使った例文2
「彼女が、みんなから疎まれているのは、自業自得ですよ」
「疎む」は受け身の形で使われることが多い言葉です。
「疎まれる」とは嫌だと思われること、相手から嫌われて避けられることを言います。
そのような状態になったのは、自業自得であると例文は言っていますが、非がなくとも「疎まれる」ということもよくあることです。
「疎む」の反対語
「疎む」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「慕う」【したう】
- 「好む」【このむ】
「慕う」【したう】
「慕う」とは恋しく思うこと、尊敬してそれにならおうとすること、離れがたく思って後を追うことといった意味があります。
「母を慕う」「以前からお慕いしておりました」「彼はみんなから慕われている」という風に使います。
「好む」【このむ】
「好む」とは他のものに比べて好きである、進んでそれを選ぶ、欲しいと思う、得意とするといくつかの意味合いがあります。
「部長は、大事な仕事を任せるのは、いつも彼を好む」「彼女は僕の好みだ」という風に使います。
「疎む」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「疎む」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「敬遠する」【けいえんする】
- 「煙たがる」【けむたがる】
- 「忌み嫌う」【いみきらう】
- 「避ける」【さける】
- 「疎んじる」【うとんじる】
「敬遠する」【けいえんする】
「敬遠する」とは面倒なこと、嫌なことに近づかないようにして、逃げることを言います。
「難しいからと、敬遠するのではなくて、早く覚えて欲しい」「みんな、僕のことを敬遠するんだ」などと使います。
「煙たがる」【けむたがる】
「煙たがる」とはある人がいることで窮屈に思うことを言います。
「社員たちは、社長のことを煙たがる」「彼女のことを煙たがるのは、自分たちがちゃんと仕事をしていないからだろう」「煙たがられる存在」という風に使います。
「忌み嫌う」【いみきらう】
「忌み嫌う」とは嫌って避けること、ひどく嫌がることを言います。
「会社中の人から忌み嫌われている」「彼女は、虫が苦手で全部忌み嫌っている」などと使います。
「避ける」【さける】
「避ける」とは好ましくない人、物事に近づかないように、触れないようにすることを言います。
「混雑を避ける」「彼を避ける」「人目を避けるように歩いていた」などと使います。
「疎んじる」【うとんじる】
「疎んじる」とは「疎んずる」とも言いますが、意味は親しみが感じられない、遠ざける、疎ましいと思うことを言います。
「よそ者だからと疎んじるのは、おかしいのではないですか」「後輩を疎んじる」という風に使います。
「疎む」の英語と解釈
「疎む」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“avoid”(避ける)という単語を使います。
例文は“be avoided by one's friends”(友達から疎んじられる)となります。
いかがでしたでしょうか。
「疎む」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「疎む」は嫌だと思う、嫌がり遠ざけるという意味です。
どちらかと言えば「疎まれる」と受け身で使うことの方が多い言葉です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。