「避ける」の意味とは?「よける」の違い、使い方や類語、英語や例文を紹介!
「避ける」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
避難、などという表現で漢字は見たことがある、という人は多いでしょう。
それならば「避ける」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「避ける」という表現について詳しく紹介します。
目次
- 「避ける」の意味とは?
- 「避ける」の読み方?
- 「避ける」の英語(解釈)・例文など
- 「避ける」の対義語
- 「避ける」の言葉の使い方
- 「避ける」を使った言葉と意味を解釈
- 「避ける」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「避ける」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「さける」と「よける」の違い
「避ける」の意味とは?
ここでは「避ける」という表現の意味合いを2つ紹介します。
- 近づかない
- 差し控える
近づかない
「避ける」というのは「何かと関わることで、不都合が生じると予測できる場合、その物事と距離をとって回避すること」という意味を持ちます。
例えば、友達が喧嘩をしている場合、場合によっては仲介に入らなければいけないこともありますが、できれば近づきたくない、問題は避けたい、と思う人もいるのではないでしょうか。
差し控える
自分が何かすることにより、不都合や不利益をもたらす場合もあるでしょう。
何かに関わることで不都合や不利益が生じるというわけではなく、自分が何かすることで不都合や不利益を生じさせてしまうこともあります。
例えば、芸能人はマスコミからの質問に対し、「コメントは避けたいと思います」などと返答することもあります。
また、「夫婦喧嘩は避けたい」「降格は避けたい」などと思うこともあるのではないでしょうか。
「避ける」の読み方?
「避ける」、という表現は「さける」と読みます。
避難などという表現は「ひなん」と読みますが、「避ける」という表現は「ひける」にはなりません。
「避ける」の英語(解釈)・例文など
ここでは「避ける」という表現の英語での例文を紹介します。
- 「避ける」の例文1
- 「避ける」の例文2
「避ける」の例文1
“I want to avoid the trouble at work.”
これは「職場でのトラブルは避けたい」という意味になります。
職場でのトラブルと一言で言っても様々なものがありますが、プロジェクトでミスをしてしまうということもトラブルですし、人間関係で問題を抱える、上司との関係で問題を抱える、という場合もトラブルになります。
あるいは、同僚が揉めているところに「飛んで火に入る夏の虫」のごとく関わってしまうことでトラブルに巻き込まれる、ということもあるかもしれません。
毎日顔合わせなければいけない職場の人とは揉めたくないですよね。
「避ける」の例文2
“I don’t want to fight with my wife.”
これは「妻との喧嘩は避けたい」という意味になります。
夫婦喧嘩を好む人はいないでしょう。
特に奥さんと喧嘩をすると、まるで冷戦のように長引いてしまう、なかなか口をきいてもらえなくて厄介、などと思う人もいるかもしれません。
特に家庭で喧嘩などが起こってしまうと家に帰りづらくなりますよね。
「避ける」の対義語
「避ける」、という表現にはこれといった対義語がありません。
しかし、交わす、深入りしたくない、見て見ぬふりをする、という意味合いを考えると、迎える、という表現が対義語だと考えられます。
迎えるという表現は来るものを受け入れる、という意味合いがありますが、「避ける」という表現は来るものを拒む、という意味合いを持ちます。
ただし、迎えるという表現そのものの対義語は送る、という言葉にもなります。
「避ける」の言葉の使い方
「避ける」、という表現は何かに巻き込まれたくない時などに使えます。
トラブルを「避ける」、喧嘩を「避ける」、面倒な仕事を「避ける」、ということもあるでしょう。
親からのお小言を「避ける」、親を「避ける」、ということもあるかもしれません。
特に思春期等の場合、親からの干渉を避けたいと思うこともありますよね。
「避ける」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「避ける」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「人を避ける」
- 「なんとなく避ける」
「人を避ける」
落ち込んでいる時など、誰にも会いたくないと感じてしまうのではないでしょうか。
あるいは誰かから近況を聞かれたくない事情がある時も「人を避ける」、ということになるかもしれません。
知り合いに会ったら嫌で「人を避ける」、妊活がうまくいかなくて赤ちゃんを見たくないから「人を避ける」、ということもあるのではないでしょうか。
「なんとなく避ける」
潜在的に何かが嫌になっている時、特に理由があるわけではないけれどなんとなく何かを「避ける」、ということもあるかもしれません。
例えば、スーパーで購入した食材が腐っていてお腹を壊してしまったりすると、なんとなくその食材を「避ける」ということがあるかもしれません。
苦手意識を持った人をなんとなく避けた経験がある、という人もいるのではないでしょうか。
「避ける」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「避ける」の例文1
- 「避ける」の例文2
- 「回避する」【かいひする】
- 「除ける」【よける】
- 「見て見ぬふりをする」【みてみぬふりをする】
「避ける」の例文1
「クラスメイトに気が合わない人がいて、なんとなく避けてしまった」
小学校の頃、誰しも「誰とでも仲良くしなさい」などと言われた経験を持つのではないでしょうか。
しかし、実際は、人間はすべての人とは仲良くできないと言われています。
というのは、人間には様々な考え方がありますから、どうしても考え方が合わない、衝突してしまう、ということも珍しくありません。
クラスメイトに気が合わない人がいる、ということもおかしくないのです。
気が合わない人の事はどうしても避けてしまいますよね。
「避ける」の例文2
「あのお店は避難経路等が明確になっておらず、つい避けてしまう」
すべてのお店や建物は、消防法によって避難経路等が決められています。
しかし、お店によっては商品棚の間が狭い、商品がたくさん並んでいて何かあった場合は危なそう、などと感じる場合もありますよね。
火事などが起こった場合、すぐに避難しなければいけません。
しかし多くのお客さんたちが殺到し、しっかり避難できないのではないかという危機感を覚えてしまうと、その店を「避ける」、ということもあります。
「避ける」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「避ける」の例文1
- 「避ける」の例文2
- 「回避する」【かいひする】
- 「除ける」【よける】
- 「見て見ぬふりをする」【みてみぬふりをする】
「回避する」【かいひする】
回避するという表現は物事を避けてぶつからないようにする、不都合な事態にならないようにする、という意味があります。
責任を回避するなどという言い回しがあり、何かを「避ける」場合に使われます。
「除ける」【よける】
除けるという表現は現在の位置から遠くに置くこと、退けること、などという意味があります。
出会わないように工夫する、という意味も持ち合わせています。
「見て見ぬふりをする」【みてみぬふりをする】
見て見ぬふりをする、という表現は人や物等と関わりを持たないようにする、誰かの悪事や行き過ぎた行動などを目撃しておきながら特に行動を取らない、などという意味を持ちます。
例えば同級生がいじめられている姿などを見ると、自分が標的になることを恐れて見てみるふりをしてしまうという人もいるのではないでしょうか。
「さける」と「よける」の違い
さける、という表現よける、という表現は若干意味が異なります。
まず、どちらも他のものから身をかわす、遠ざける、という意味がありますが、さける、という表現は出会わないようにする、という意味合いも持ち合わせています。
それに対し、よける、という表現は物理的に回避する動作のみを指します。
何かトラブルが起これば、きちんと対応しなければいけません。
しかし、場合によってはトラブルをうまく避けていかなければいけないこともあります。
すべての問題に顔を突っ込むのではなく、上手に物事を「避ける」スキルが求められる場合もあります。