「有頂天」とは?意味や使い方!例文や解釈
「有頂天」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「有頂天」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「有頂天」とは?
- 「有頂天」の表現の使い方
- 「有頂天」を使った言葉と意味を解釈
- 「有頂天」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「有頂天」の反対語
- 「有頂天」の類語や類義語・言い換え
- 「有頂天」の英語と解釈
「有頂天」とは?
「有頂天」とは喜びで気分が舞い上がっている状態のことで、またあることに熱中して他を顧みないことも言います。
- 「有頂天」の読み方
「有頂天」の読み方
「有頂天」と書いて「うちょうてん」と読みます。
「有」を「ゆう」と読まないように気をつけましょう。
「う」と読んでください。
「有頂天」の表現の使い方
「有頂天」とは字を見ていただければわかりますが、天という字が入っています。
「有頂天」とは喜びで気分が舞い上がること、まさに天にも昇りそうな嬉しさ、気分が伝わります。
使い方としては、嬉しくてたまらないという意味の他にも、少々舞い上がり過ぎの時などに使うこともあります。
「褒められて有頂天になる」「成功して有頂天になっている」などにと使います。
「そんなに有頂天になるな」「有頂天になって、周りを見下し始めた」などはどこか舞い上がり過ぎ、調子に乗り過ぎといった非難の意味合いが込められてもいます。
「有頂天」を使った言葉と意味を解釈
それでは「有頂天」を使った言葉、言い回しをいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「有頂天になる」
- 「有頂天な態度」
- 「有頂天になっている」
「有頂天になる」
「有頂天になる」とはよく使う言い回しですが、意味は喜びで気分が舞い上がっていること、嬉しくて興奮状態にあることを言います。
とても嬉しくてたまらないといった意味で使うことが多いでしょうか。
「憧れの先輩に褒められて有頂天になる」「見事に成功して有頂天になる」などと使います。
「有頂天な態度」
「有頂天な態度」とは喜びで気分が舞い上がっている態度というよりは、得意気になっているといった意味合いの方が強い印象です。
「有頂天な態度が少々目に余る」「有頂天な態度で、周りから妬まれている」といったようにどこかマイナスな意味合いで使われることが多い言い方です。
「有頂天になっている」
「有頂天になっている」とは本人は喜びで気分が高まっているわけですが、周りからすれば「調子に乗っている」「いい気になっている」といった意味合いで使われる言い方です。
あまりいい印象はない言い回しですので使い方には気をつけましょう。
「あいつ、最近有頂天になっている」「有頂天になっているが、今に失敗するぞ」などと悪い意味合いで言われることがあります。
「有頂天」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「有頂天」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「有頂天」を使った例文1
- 「有頂天」を使った例文2
「有頂天」を使った例文1
「有頂天になるのは悪いとは言わないが、気を引き締めた方がいい」
「有頂天」になるのは舞い上がること、嬉しくてたまらないといったことで悪いことではないのですが、隙が出てしまったり、周りから反感を買うこともあります。
ですから「有頂天」な時ほど気を引き締めた方がいいということを例文は伝えているのです。
「有頂天」を使った例文2
「テストの成績が非常に良くて、僕は有頂天になっていた」
成績が非常に良いと、嬉しくて舞い上がってしまうことでしょう。
そのような気持ち、自分の状態のことを「有頂天」という言葉で言い表すことができます。
「有頂天」の反対語
「有頂天」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「落胆」【らくたん】
- 「意気消沈」【いきしょうちん】
「落胆」【らくたん】
「落胆」とは期待通りにならずにがっかりすること、失望という意味になります。
「試験が上手くいかずに、落胆する」「落胆して寝込む」などと使います。
「意気消沈」【いきしょうちん】
「意気消沈」とは元気をなくして、沈み込むことを言います。
「最初は張り切っていたが、今や全員、意気消沈している」「意気消沈していても仕方がない、盛り上げていこう」という風に使います。
「有頂天」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「有頂天」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「恍惚」【こうこつ】
- 「得意満面」【とくいまんめん】
- 「上機嫌」【じょうきげん】
- 「天にも昇る気持ち」【てんにものぼるきもち】
- 「意気揚々」【いきようよう】
「恍惚」【こうこつ】
「恍惚」とは心を奪われてうっとりすることを言います。
「恍惚の表情」「ダイヤモンドを見ていると、恍惚としてしまう」という風に使います。
「得意満面」【とくいまんめん】
「得意満面」とは自慢をする気持ちが顔に現れていること、得意でたまらないこと、またそのような顔つきのことを言います。
「得意満面で説明を始めた」「自分の思う通りになったので、彼女は得意満面である」などと使います。
「上機嫌」【じょうきげん】
「上機嫌」とは非常に機嫌の良いことを言います。
「上機嫌で家に帰ってきた」「欲しい物が変えたので、母は上機嫌である」などと使います。
「天にも昇る気持ち」【てんにものぼるきもち】
「天にも昇る気持ち」とは、天に上るほど、気持ちが舞い上がっている、とても嬉しいという意味です。
「憧れの歌手に会えて、天にも昇る気持ちです」「夢のようで、天にも昇る気持ち」という風に使います。
「意気揚々」【いきようよう】
「意気揚々」とは得意で元気のあふれているさまを言います。
「意気揚々と引き上げていく」「彼女の意気揚々としたところは見習いたい」などと使います。
「有頂天」の英語と解釈
「有頂天」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“ecstasy”という単語で言い表します。
例文は“go into ecstasies”(有頂天になる)、“throw into ecstasies”(有頂天にならせる)などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「有頂天」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「有頂天」とは喜びで気分が舞い上がっていることを言います。
得意気になっている人のことを「有頂天るな」といったように使うこともありますので、いい意味合いばかりではないということも併せて覚えておきましょう。