「恍惚」の意味とは?「恍惚」と「陶酔」「心酔」の違い・英語・類語
「恍惚」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「恍惚」の英語や、「恍惚」を使った言葉や例文、「恍惚」と「陶酔」の違いなどを紹介して行きます。
目次
- 「恍惚」の意味とは?
- 「恍惚」の読み方
- 「恍惚」の英語
- 「恍惚」と「陶酔」の違い
- 「恍惚」の言葉の使い方
- 「恍惚」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
- 「恍惚」を使った例文や短文など
- 「恍惚」の類語や類義表現
- 「恍惚」と「心酔」の違い
「恍惚」の意味とは?
「恍惚」という言葉を知っているでしょうか。
「恍惚の表情」などの言い回しを耳にした事があるかもしれません。
もちろん「恍惚」という言葉を今回初めて知った人もいるでしょう。
「恍惚」には、「美しい物や綺麗なものに心を奪われる様子」という意味があります。
みなさんも好きな人や趣味などがあり、心を奪われてうっとりした経験があるのではないでしょうか。
そのような時に、うっとりする事を「恍惚」と言います。
「恍惚」の読み方
「恍惚」は読み方が難しい言葉のため、初見で正しく読める人は少ないかもしれません。
「恍惚」は「こうこつ」と読みます。
これを機会に「恍惚」は「こうこつ」と読む事を覚えておきましょう。
「恍惚」の英語
「恍惚」を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「恍惚」は英語で、“ecstasy”(エクスタシー)になります。
“ecstasy”には「恍惚」という意味があります。
また「エクスタシー」というカタカナ語は広く知られていますので、すでに知っている人もいるでしょう。
このように「恍惚」は“ecstasy”という英語にする事ができます。
英語圏の国に行く時のために、覚えておきましょう。
「恍惚」と「陶酔」の違い
「恍惚」とよく似た言葉に、「陶酔」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「陶酔」は「とうすい」と読み、「気持ち良く酔っぱらう」また「心を奪われ、うっとりした気持ちになる」という意味があります。
「心を奪われてうっとりする」という意味で、「恍惚」と「陶酔」は同じ意味を持つ言葉と言えます。
ただし「陶酔」は「お酒に酔い『陶酔』する」など、アルコールの力で酔っているという印象が強い言葉のため、そのような場面で使うようにしてみましょう。
「恍惚」の言葉の使い方
続いて「恍惚」という言葉をどのように使えばいいか見て行きましょう。
「恍惚」には「心を奪われてうっとりする様子」という意味があるため、何かに心を奪われ、さらにうっとりしている人を見た時に、「恍惚」という言葉を使いましょう。
例えば大好きなアイドルのPVを見ている男性は、心を奪われうっとりしているでしょう。
また片想いの男性と二人きりの女性は、心を奪われうっとりしているはずです。
このような時に「恍惚」を使った文章を作ってみましょう。
「彼はアイドルに『恍惚』と見とれる」「彼女は彼とふたりきりで『恍惚』となる」など、「恍惚」という言葉を使って、うっとりしている人を描写してみましょう。
「恍惚」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
「恍惚」を使った言葉を知ると、「恍惚」という言葉を使いやすくなります。
そこで「恍惚」を使った、使い勝手の良い言葉を紹介します。
- 「恍惚の表情」【こうこつのひょうじょう】
- 「恍惚感」【こうこつかん】
- 「恍惚の人」【こうこつのひと】小説
「恍惚の表情」【こうこつのひょうじょう】
「恍惚の表情」は「恍惚」を使う時の代表的な言い回しのひとつです。
心を奪われうっとりした表情を「恍惚の表情」と言います。
好きな異性を見ている人は、たいてい「恍惚の表情」を浮かべています。
「恍惚感」【こうこつかん】
「恍惚感」には「うっとりして、心を奪われている感覚」という意味があります。
例えば念願の初デートをしている男女は、「恍惚感」を味わいやすいでしょう。
「恍惚の人」【こうこつのひと】小説
「恍惚の人」という有吉佐和子の小説があります。
認知症を扱った先駆け的な小説で、何度も舞台化、テレビ化がされている作品です。
「恍惚」を使った例文や短文など
「恍惚」という言葉を使った例文を見て行きましょう。
「恍惚」をどのように文章に落とし込めばいいか、具体例を見てみましょう。
- 「恍惚」を使った例文1
- 「恍惚」を使った例文2
「恍惚」を使った例文1
「美味しいステーキを食べている間、ずっと『恍惚』の表情を浮かべていた」
この例文のように、美味しい物、大好物を食べている時は、「恍惚の表情」を浮かべやすいものです。
食事は誰かと会話を楽しみながらするのも良いですが、食べ物に集中して夢中になって食べるのも良いものです。
「恍惚」を使った例文2
「映画のヒロインの美しい姿に『恍惚』と見とれる」
この例文のように、魅力的な異性を見ると、心を奪われてうっとりとしてしまいます。
映画のように、自分の表情を悟られずに済む環境では、より「恍惚」とする事ができるでしょう。
またライブ会場など、全員がアーティストやアイドルのファンだと分かっている場所でも、「恍惚」としやすいでしょう。
「恍惚」の類語や類義表現
「恍惚」の類語や類義表現を紹介します。
「恍惚」とよく似た言葉を知る事で、ボキャブラリーを増やしましょう。
- 「うっとり」【うっとり】
- 「エクスタシー」【えくすたしー】
「うっとり」【うっとり】
「うっとり」には、「とても快いものに触れて、心を奪われる様子」という意味があります。
「○○さんの美しさに『うっとり』する」などという使い方をします。
また高地から見る夜景など、素晴らしい風景を見た時も、「うっとり」するかもしれません。
「エクスタシー」【えくすたしー】
「エクスタシー」は「恍惚状態になる事」という意味があります。
「エクスタシーを感じる」などという言い回しで使います。
性的な行為により快感を得る時などに、「エクスタシー」という言葉を使う事があります。
「恍惚」と「心酔」の違い
最後に「恍惚」と「心酔」という言葉の違いを見て行きましょう。
「心酔」には、「ある物事に心を奪われる事、夢中になる事」という意味があり、この意味では「恍惚」とよく似ています。
ただし「心酔」には、「誰かの事を心から尊敬する」という意味があります。
例えば通っている大学の教授を心から尊敬している人は「教授に『心酔』している」と言い表す事ができます。
師匠と弟子の関係で、尊敬を超えるような慕い方をする事を「心酔」と言います。
このように「恍惚」と「心酔」はよく似た意味を持ちますが、「心酔」にはさらに、「誰かの事を心から尊敬する」という意味があります。
「恍惚」という言葉について、様々な角度から注目してみました。
みなさんも「恍惚の表情」を浮かべた経験がある事を思い出したかもしれません。
次にそのような状態になった時は、「恍惚」という言葉を使ってみましょう。