「恍惚状態」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「恍惚状態」という表現を知っているでしょうか。
恍惚という表現は日常的に使う言葉ではないかもしれませんね。
それならば、「恍惚状態」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「恍惚状態」という表現について紹介します。
目次
- 「恍惚状態」とは?
- 「恍惚状態」の表現の使い方
- 「恍惚状態」の英語と解釈
- 「恍惚状態」を使った例文と意味を解釈
- 「恍惚状態」の類語や類義語・言い換え
「恍惚状態」とは?
「恍惚状態」というのは快楽などに心を奪われてうっとりしている要素という意味があります。
恍惚という言葉には物事に心を奪われてうっとりする様、という意味があり、これ以外にも意識がハッキリしない様、老人など、病的に頭がぼんやりしている様、という意味があります。
ここでいう「恍惚状態」というのは心を奪われている状態であり、魔法にかかっているような状態という意味があります。
トランス状態と言われることもあり、これは通常とは異なった意識状態という意味を指しています。
- 「恍惚状態」の読み方
「恍惚状態」の読み方
「恍惚状態」というのは「こうこつじょうたい」と読みます。
恍惚という表現もぜひ覚えておきましょう。
「恍惚状態」の表現の使い方
例えば絵画が大好きだという人が美術館に行った場合、絵画を見てうっとりすることがあるのではないでしょうか。
そのような人がルーブル美術館などに行くと、レオナルドダヴィンチやミケランジェロなどの本物の絵画などを見る事が可能ですから、とても感動しますよね。
たとえ美術にあまり関心がない人であったとしても、ルーブル美術館などに行くと「恍惚状態」に陥ると考えられています。
心を奪われてうっとりしている状態を「恍惚状態」というのです。
「恍惚状態」の英語と解釈
「恍惚状態」を英語にすると“status raptus”になります。
“hail condition”と表現することも可能であり、「恍惚状態に陥る」ということであれば“She fell into a trance.”と表現できます。
「恍惚状態」を使った例文と意味を解釈
ここでは「恍惚状態」という表現を使った例文を紹介します。
- 「恍惚状態」を使った例文1
- 「恍惚状態」を使った例文2
「恍惚状態」を使った例文1
「彼は『最後の晩餐』の本物の壁画を見て恍惚状態になった」
最後の晩餐と言えば、レオナルドダビンチによって描かれた絵画であり、イタリアのミラノの壁画として描かれました。
実物はだいぶ風化していると言われており、インターネットなどで見かける絵の方が解りやすいとも言われています。
しかし、やはり本物を目にすると感動しますよね。
たとえ美術に関心がない人であったとしても、このような有名な作品を見ると「恍惚状態」に陥ります。
「恍惚状態」を使った例文2
「今まで求めていた恐竜の骨を発掘し、彼女は恍惚状態に陥った」
人類文化や考古学などを専攻している人の中には、遺跡の発掘が研究の上で何よりも重要だという人もいるのではないでしょうか。
そのような人が、今までの謎を解き明かしてくれる遺跡を発掘できれば、とても感動しますよね。
ジュラ紀の研究をしている人にとっては、恐竜の骨を発掘することがとても重要になります。
求めていたものが発掘できると「恍惚状態」に陥るのではないでしょうか。
「恍惚状態」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「我を忘れる」【われをわすれる】
- 「トランス状態」【とらんすじょうたい】
- 「有頂天」【うちょうてん】
「我を忘れる」【われをわすれる】
我を忘れる、というのは物事に心を奪われてぼんやりする、興奮して理性を失う、という意味です。
夢中になる時にも我を忘れるという表現が使われます。
「トランス状態」【とらんすじょうたい】
トランス状態というのは通常とは異なった意識状態、変性意識状態の1種として考えられており、リハビリテーションや教育等でも応用されています。
ヒステリーなどによって意識を喪失したり、宗教的執行によって外との接触を断絶した場合などをトランス状態だといいます。
「有頂天」【うちょうてん】
有頂天というのは仏教の世界観の1つであり、天上界における最高の天を指しますが、一般的には喜びで気分が舞い上がっている様子を表します。
あるいは、あることに熱中して外を顧みない状態を指すこともあります。
何か美しいものに心を奪われ、「恍惚状態」に陥った経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
心を奪われるほどの何かに出会えるのは素晴らしいことですよね。