「耐乏」とは?意味や使い方!例文や解釈
「耐乏」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「耐乏」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「耐乏」とは?
- 「耐乏」の表現の使い方
- 「耐乏」を使った言葉と意味を解釈
- 「耐乏」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「耐乏」の反対語
- 「耐乏」の類語や類義語・言い換え
- 「耐乏」の英語と解釈
「耐乏」とは?
「耐乏」とは乏しいことに耐えるという意味です。
つまり貧乏生活に耐えるといった意味合いになります。
- 「耐乏」の読み方
「耐乏」の読み方
「耐乏」と書いて「たいぼう」と読みます。
「耐乏」の表現の使い方
「耐乏」とは乏しさに耐えることです。
乏しいとは不足している状態、少ない、足りないという意味ですから、生活が苦しいことに耐えることを「耐乏」と言い表します。
使い方としては「耐乏生活」が一番多い印象です。
物資が乏しい状態で生活をしている、耐えているという意味です。
「耐乏生活」と言うと生活が貧しい、貧乏という意味合いにもなります。
「耐乏」を使った言葉と意味を解釈
それでは「耐乏」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「耐乏生活」
- 「耐乏している」
- 「耐乏政策」
「耐乏生活」
「耐乏生活」とは物資が足りない状態で耐えて生活をしているという意味になりますので、貧乏であるとか、生活が苦しいといった時に使われる言葉です。
「耐乏生活にも慣れてきた」「愛があれば耐乏生活でも笑っていられるらしい」「耐乏生活により愛情が冷めた」などと使います。
「耐乏している」
「耐乏」とは物がない、足りない、そのような状態に耐えることを言います。
「耐乏している」と言えば、貧乏している、貧しさに耐えている、生活に困っているといったことがわかるのです。
「随分と長い間耐乏しているが、一向に良くなる兆しはない」「彼はかなり耐乏しているらしい」などと使います。
「耐乏政策」
「耐乏政策」とはきつい「財政政策」「金融政策」のことを言います。
例えばルーマニアのチャウシェスク政権においては、貿易赤字が多く国が破産する危機でした。
しかし自分たちの贅沢、豊かさを手放したくない独裁者は「耐乏政策」を実施しました。
それは輸入を抑えて、輸出を増やし、外貨を獲得するという方法です。
その為、食料品は国が管理することになり、配給制で、入手困難になった食材もありました。
国民が飢えに苦しむ中、独裁者は贅沢な生活をしたのです。
「耐乏」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「耐乏」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「耐乏」を使った例文1
- 「耐乏」を使った例文2
「耐乏」を使った例文1
「この耐乏生活で愛情もなくなってしまった」
「耐乏生活」とは物資が乏しいことに耐える生活ですから、貧しい暮らし、貧乏生活という意味合いです。
そのような暮らしをすることで心に余裕がなくなり愛情が持てなくなってしまうということを例文は言い表しているのです。
「耐乏」を使った例文2
「耐乏生活な上、のんべんだらりとしているようでは将来性はない」
貧すれば鈍するといった言葉もありますように、「耐乏生活」の上、さらに何もしない、ぐずぐすと時間を無駄にするといったようでは、その人に対して将来的に期待できるものはないということを例文は言い表しています。
「耐乏」の反対語
「耐乏」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「豪勢」【ごうせい】
- 「潤沢」【じゅんたく】
「豪勢」【ごうせい】
「豪勢」とは贅沢なこと、景気が良いこと、またその様子を言います。
「豪勢な食事だね」「豪勢に買い込んでいるなあ」「豪勢な暮らし」などと使います。
「潤沢」【じゅんたく】
「潤沢」とは物が豊富にあることを言います。
「潤沢にある物資」「資金は潤沢なので何も心配はいらない」という風に使います。
「耐乏」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「耐乏」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「辛抱」【しんぼう】
- 「窮乏」【きゅうぼう】
- 「赤貧」【せきひん】
- 「困窮」【こんきゅう】
- 「窮する」【きゅうする】
「辛抱」【しんぼう】
「辛抱」とは耐え忍ぶこと、じっと我慢をしていること、我慢をして働くことなどを言います。
「彼女は辛抱強く生きている」「辛抱した甲斐があってやっと生活が楽になった」「辛抱する」などと使います。
「窮乏」【きゅうぼう】
「窮乏」とはお金、物品が不足していて、生活に困ることを言います。
「あの家はそれほど窮乏しているのか」「窮乏するほどではないが、決して楽な暮らしでもない」「贅沢し過ぎた結果、窮乏しているのだから同情する必要はない」などと使います。
「赤貧」【せきひん】
「赤貧」とは極めて貧しいことを言います。
「赤」とは何もないという意味になります。
「赤貧洗うが如しとはこのことである」「貧しいどころではない、赤貧である」という風に使います。
「困窮」【こんきゅう】
「困窮」とは貧乏で生活に困ること、行き詰まり処置に苦しむことといった意味があります。
「失業してあっという間に困窮するようになった」「対策に困窮していることがわかった」などと使います。
「窮する」【きゅうする】
「窮する」とはお金や物が足りなくて苦しいこと、行き詰まり、困りきるといった意味です。
「生活に窮すると実家に戻ればいいという甘えがあるから駄目なのだ」「返答に窮するような質問」「窮することで、強い精神力が身についたとも言える」という風に使います。
「耐乏」の英語と解釈
「耐乏」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“austerity”という単語を使います。
また、それ以外には“lead a hard life”(耐乏生活を送る)などと言います。
いかがでしたでしょうか。
「耐乏」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「耐乏」とは字を見ればわかりますように、乏しいことに耐えることを言います。
「耐乏」の意味が理解できていれば「耐乏生活」という言葉の意味も自然とわかることでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して、使いこなしてください。