「辛抱」とは?意味と類語!例文と使い方!「忍耐」と「辛抱」の違い
「辛抱」という言葉の意味や読み方を紹介します。
また「辛抱」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
さらに「辛抱」の類語や英語を紹介して行きます。
目次
- 「辛抱」の意味とは?
- 「辛抱」の読み方
- 「辛抱」の語源
- 「辛抱」を使った言葉など解釈
- 「辛抱」を使った例文や短文など
- 「辛抱」の類語や言い換え
- 「辛抱」の英語や例文など
- 「辛抱」に関することわざや四文字熟語
「辛抱」の意味とは?
「辛抱」という言葉を知っているでしょうか。
「辛抱」という言葉を大切にしながら、毎日を生きている人もいるでしょう。
一方で、まだ「辛抱」という言葉の意味をまるで知らない人もいるのではないでしょうか。
「辛抱」には、「我慢すること」「辛いことでも我慢して努めること」という意味があります。
例えば仕事をしていると、辛いと感じることがあるでしょう。
時間外労働をしている時、取引先の相手が理不尽なことを言う時など、辛いと感じるはずです。
そのような時に、我慢すること、辛いと感じても努力を続けることを、「辛抱」と言います。
「辛抱」の読み方
「辛抱」の読み方を紹介して行きます。
「辛抱」は「しんぼう」と読みます。
「からぼう」などと読み間違えないように注意しましょう。
これを機会に「辛抱」は「しんぼう」と読めるようにしておきましょう。
「辛抱」の語源
「辛抱」という言葉には、どのような語源があるでしょうか。
「辛抱」は、仏教用語がもとになり、その後、一般的に使われるようになった言葉です。
仏教の世界では、人がこの世に生を受けて、去るまでの間、「心を修める一生のさだめ」を「心法」と言います。
この「心法」という言葉が「辛抱」という言葉の語源になったとされています。
「辛抱」を使った言葉など解釈
続いて「辛抱」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「辛抱」を使った言葉を覚えると、「辛抱」という言葉が使いやすくなるでしょう。
- 「辛抱がない」【しんぼうがない】
- 「辛抱強い」【しんぼうづよい】
「辛抱がない」【しんぼうがない】
「辛抱がない」という言い回しがあります。
「辛抱がない」には、「我慢できない性質」「辛い状況で努力できない様子」などの意味があります。
例えば才能に恵まれたアスリートが、厳しい練習に耐えられず、その世界から去ってしまうことがあります。
このタイプの人に足りないのは、我慢する心や、辛い状況でも前向きに努力を続けられる性質になります。
そしてこのタイプの人のことを「辛抱がない」と言います。
「辛抱強い」【しんぼうづよい】
「辛抱強い」という言葉は、「辛抱」という言葉を使ったオーソドックスな言い回しです。
「辛抱強い」には、「我慢強い」という意味があり、また「苛酷な状況でも、コツコツと努力を続けられる様子」などの意味があります。
生まれつき勉強に関する才能がなくても、「辛抱強い」人で、コツコツと努力を続けられれば、きっと良い成績を収められるはずです。
このように「辛抱強い」という言葉は、逆境でも頑張れる人などに対して、褒め言葉として使われます。
「辛抱」を使った例文や短文など
「辛抱」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「辛抱」を実際に文章に使った場合、どのような文章になるでしょうか。
- 「辛抱」を使った例文1
- 「辛抱」を使った例文2
「辛抱」を使った例文1
「人一倍『辛抱』できるのが、A君の最大の長所だ」
この例文に登場するA君のように、誰よりも我慢強く、どのような状況でも努力を続けられる人がいます。
このような人は、どの世界でも成功しやすい傾向があります。
勉強を始めたばかりの頃、仕事を始めたばかりの頃は、右も左もわからないため、「辛抱」が必要になります。
「辛抱」できる人なら、このような壁を乗り越えて、次のレベルにステップアップできるでしょう。
「辛抱」を使った例文2
「B君に『辛抱』強さがあれば、今頃、立派な人物になっていただろう」
この例文のB君のように、我慢できないことが原因で、埋もれてしまう人がいます。
どんなに素質を持っていても、それを磨かなければ意味がありません。
そして磨くためには「辛抱強さ」が必要になります。
B君のようなタイプの人は多く、与えられた才能を活かせずに人生を過ごしてしまう人は少なくありません。
「辛抱」の類語や言い換え
「辛抱」の類語や、言い換えられる言葉を紹介します。
「辛抱」に似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「我慢」【がまん】
- 「忍耐」【にんたい】
「我慢」【がまん】
「我慢」には、「苦痛や逆境にめげずに、じっと耐えること」という意味があります。
例えばケガをしても、そのことを誰にも言わずに試合に出場し、結果を残すアスリートがいます。
このような人は「我慢強い人」と表現されます。
また、過酷な労働環境にも負けず、仕事を続けられるタイプの人もいます。
このような人の特技も「我慢」と言えるでしょう。
「忍耐」【にんたい】
「忍耐」も「辛抱」とよく似た意味を持つ言葉です。
「忍耐」には、「辛さや苦しみを我慢すること」という意味があります。
「忍耐を要する仕事」という言葉があるように、社会には辛さや苦しみを我慢する必要がある物事が多く存在します。
「何事も忍耐が大切」という言葉を、座右の銘のようにしている人もいるでしょう。
「辛抱」の英語や例文など
「辛抱」という言葉を英語にした時、どのような表現になるでしょうか。
「辛抱」を英語にすると、“patience”という言葉になります。
“patience”(ペイシェンス)には、「我慢」や「忍耐」「辛抱」という意味があります。
また“endurance”(インドランス)という言葉にも「忍耐」や「耐久」という意味があります。
このように「辛抱」は“patience” や“endurance”という英語にできます。
「辛抱」に関することわざや四文字熟語
「辛抱」という言葉を使った四文字熟語に、「信心辛抱」という言葉があります。
「信心辛抱」には、「神様と一緒に、辛抱する」という意味があります。
信心深い人は、一人きりで「辛抱」するのではなく、信仰する宗教の神様に見守られながら「辛抱」できます。
「辛抱させていただく」と思えることで、日常的に辛いと感じることも乗り越えられるのかもしれません。
「辛抱」という言葉について見てきました。
「辛抱」という言葉の意味を知ることで、「辛抱」することの大切さに気付いた人もいるかもしれません。
どのような仕事にも、また日常生活にも、いつか辛いことが訪れるため、「辛抱」できることが必要な場面が訪れます。
そのような時に「辛抱強さ」を発揮できると、良い方向に進めるようになるかもしれません。