「棚ぼた」の意味とは!言葉を徹底解説
日常会話で若い人が「棚ぼた」という言葉を使っていることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「棚ぼた」とは?
- 「棚ぼた」の語源や由来
- 「棚ぼた」を使った例文と意味を解釈
- 「棚ぼた」の類語や類義語・言い換え
「棚ぼた」とは?
「棚ぼた」は「たなぼた」と読み、意味は以下の通りです。
- 「思いがけず幸運がやってくること」の意味
- 「苦労せずに幸運をつかむこと」の意味
「思いがけず幸運がやってくること」の意味
自分から意識していないにもかかわらず、急に幸運な話が舞い込むことがあります。
すっかり忘れていた時に誕生日プレゼントを貰ったり、勝負に負けたと思っていたら相手が失格になったり辞退したりして、自分が繰り上げで良いた結果になることなどに使われます。
「苦労せずに幸運をつかむこと」の意味
楽をしているにもかかわらず大成功を収めたり、幸運な結果になることを言います。
宝くじを買ったら高額当せんをしていたり、やりたい仕事を上司につ与えたところ、たまたまそのポジションの人が退職することが決まっていて、すんなりとその職務に就けた時などに使われます。
「棚ぼた」の語源や由来
「棚ぼた」の語源は「棚からぼたもち」ということわざで、若い人が省略して使っているうちに定着したものです。
「ぼたもち」とは「牡丹餅」と書き、うるち米ともち米を混ぜて蒸し、丸めて小豆で作った餡(あん)で包んだ食べ物です。
「棚からぼたもち」とは、このぼたもちが棚から落ちてきて、下にいる人の口に丁度入る様子を表した言葉です。
「思いがけず」「苦労せずに」幸運が訪れる意味で使われる様になりました。
現代人からみれば何故「ぼたもち=幸運」なのかと思うことでしょう。
しかし昔砂糖は貴重品で、庶民が簡単に口にすることはできませんでした。
偶然甘いものを食べられた幸運をことわざとして表したものです。
最近になって若者言葉として「棚ぼた」と省略されて使われる様になりました。
「棚ぼた」を使った例文と意味を解釈
「棚ぼた」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「棚ぼた」を使った例文1
- 「棚ぼた」を使った例文2
「棚ぼた」を使った例文1
「福引で一等賞が当たるとは正に棚ぼただった」
商店街で買い物をしたら福引券を貰い、暇だったので抽選に参加したらなんと一等賞が当たってしまった時のセリフです。
「棚ぼた」を使った例文2
「新幹線で隣に座ったイケメンと棚ぼたカップルになった」
たまたま旅行中に新幹線で隣に座ったイケメンに話しかけられて意気投合、連絡先を交換してやり取りをしているうちにカップル成立をしたことを表しています。
「棚ぼた」の類語や類義語・言い換え
「棚ぼた」の類語を紹介します。
- 「鴨が葱を背負って来る」【かもがねぎをせおってくる】
- 「勿怪の幸い」【もっけのさいわい】
「鴨が葱を背負って来る」【かもがねぎをせおってくる】
「思いがけず幸運が舞い込んでくること」で、「棚ぼた」の言い換えです。
鴨は冬に鍋に入れるおいしい食材ですが、その鴨がネギまで背負ってやってきてくれるのは非常に幸運だ、という意味です。
「勿怪の幸い」【もっけのさいわい】
こちらも「思いがけず幸運に恵まれること」という意味です。
「勿怪」とは「物怪(もののけ)=妖怪」の古い言い方で、「普段ありえない程のこと=思いもよらないこと」という意味で使われています。
「棚ぼた」は「思いがけず幸運がやってくること」「苦労せずに幸運をつかむこと」という意味です。
超ラッキーと思った時に使ってみましょう。