「錯乱」とは?意味や使い方!例文や解釈
新聞やねっとニュースで「錯乱」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「錯乱」とは?
- 「錯乱」の表現の使い方
- 「錯乱」を使った言葉と意味を解釈
- 「錯乱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「錯乱」の反対語
- 「錯乱」の類語や類義語・言い換え
- 「錯乱」の英語と解釈
「錯乱」とは?
「錯乱」の概要について紹介します。
- 「錯乱」の読み方
- 「入り乱れて秩序がなくなること」の意味
- 「精神状態が混乱すること」の意味
- 「錯乱」の語源
- 「錯乱」と「混乱」の違い
「錯乱」の読み方
「錯乱」は「さくらん」と読みます。
読み方は難しくないのですが、書こうとすると中々漢字が思い浮かばないこともあるので、これを機に覚えておきましょう。
「入り乱れて秩序がなくなること」の意味
複数あるものが入り乱れてごちゃ混ぜになり、区別がつかなくなることを言います。
本来は秩序正しく整っているものごとが、何かのきっかけで一時的に入り混じってしまい手が付けられない状態になってしまうことを表します。
ものごとの雰囲気や自分の状態などについて使われます。
「精神状態が混乱すること」の意味
強い刺激やショックを受けた時に、感情や思考が混乱して一時的に訳が分からなくなってしまうことを言います。
精神的に不安定になり、行動が正常でなくなったり、ものを理解できなくなるなどの症状があります。
原因によっては気持ちが落ち着けば普通に戻ることもあれば、そのまま精神的に不安定な状態が続くこともあります。
「錯乱」の語源
「錯乱」の語源はそれぞれの漢字の意味に由来しています。
「錯」は「まちがえる」「乱れて入り組む」という2つの意味があり、最初の意味は「錯覚」に使われ、「錯乱」は後の意味になります。
「乱」は「乱れる」で、「戦争で平和が失われること」「秩序が乱れること」という2つの意味があり、「錯乱」は後の方になります。
つまり、どちらも「乱れる」という意味があり、「錯乱」は似た様な意味の言葉を重ねて「乱れる様子」を強調した言葉なのです。
「錯乱」と「混乱」の違い
「錯乱」と似た意味の言葉に「混乱」があります。
どちらも「入り乱れて秩序が失われること」という意味がありますが、使分けがあります。
「錯乱」は、「ものごとの雰囲気や人の精神状態が通常でない状態」という意味です。
目に見えないものが対象になることが多く、何らかのきっかけで秩序が失われて、常識的な判断ができない状態を表します。
「混乱」は、「多くのものが入り乱れて整理ができない状態」という意味です。
「経済が混乱する」という表現はありますが、「経済が錯乱する」とは言いません。
対象となるものにより使い分けましょう。
「錯乱」の表現の使い方
「錯乱」の使い方について紹介します。
- 人に対して使う
- ヒステリーとは違う
人に対して使う
「錯乱」は、人の精神状態が不安定になり、常識的な判断ができなくなることを言います。
自分がその様な状態になっている時には自覚できないことが多く、他人から見て明らかに異常だと思われる時に使われます。
ヒステリーとは違う
「錯乱」は、頭の中がごちゃごちゃになり、秩序が失われてしまった状態に使われます。
言葉自体に「暴力的になる」という意味はありません。
何かに対して感情的に興奮するヒステリーや癇癪などとは違います。
「錯乱」を使った言葉と意味を解釈
「錯乱」を使った言葉を解釈します。
- 「精神が錯乱する」
- 「錯乱状態に陥る」
- 「頭が錯乱する」
「精神が錯乱する」
強いショックやストレスを受けて、自分の理性や感情がコントロールできなくなってしまう状態です。
自分がどの様な状態にあるのかすら分からなくなってしまうことが多くなります。
「錯乱状態に陥る」
「錯乱」は名詞ですので、使う時には「錯乱する」「錯乱した」など動詞を伴います。
また、人が錯乱している様子を表す時には「錯乱状態に陥る」という表現もあります。
「頭が錯乱する」
一時的に頭の中が混乱して正常に考えられなくなることを言います。
精神的に異常をきたすのではなく、ものごとや話の内容が理解できない時などに使われます。
「錯乱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「錯乱」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「錯乱」を使った例文1
- 「錯乱」を使った例文2
「錯乱」を使った例文1
「火事のショックで一時的に錯乱状態になった」
自宅が火事で全焼してしまい、そのショックで一時的に精神が不安定になり言動があやうくなってしまったことを表します。
少しずつ落ち着きを取り戻していくことでしょう。
「錯乱」を使った例文2
「仕事が回らず錯乱状態に陥ってしまった」
仕事が忙しすぎて期限に間に合いそうもなく、何をどうして良いか分らない状態になることを言います。
頭が回らなくなり作業の効率が落ちて、最悪の状態になっていることを表しています。
「錯乱」の反対語
「錯乱」の反対語を紹介します。
- 「冷静」【れいせい】
- 「平静」【へいせい】
「冷静」【れいせい】
「常に感情に左右されず落ち着いて行動すること」という意味です。
「平静」【へいせい】
「気持ちや態度が普段通りに落ち着いていること」という意味です。
「錯乱」の類語や類義語・言い換え
「錯乱」の類語を紹介します。
- 「混迷」【こんめい】
- 「動転」【どうてん】
- 「取り乱す」【とりみだす】
「混迷」【こんめい】
「複雑に入り混じって訳が分からなくなること」「混乱して先の見通しがつかないこと」という意味です。
「動転」【どうてん】
「非常に驚いたりショックを受けたりして、慌てて普段はしない様な行動をしてしまうこと」という意味です。
「取り乱す」【とりみだす】
「ものを散乱させたり、身だしなみがだらしないこと」「混乱してしまい、非常識な行動をすること」という意味です。
「錯乱」の英語と解釈
“Everybody there was in confusion.”
「その場にいた全員が錯乱状態になった」になります。
“confusion”は「混乱」「錯乱」という意味があります。
「錯乱」は「入り乱れて秩序がなくなること」「精神状態が混乱すること」という意味があります。
精神的に混乱している人に対して使う言葉です。