「放任」とは?意味や使い方!例文や解釈
「放任」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「放任」という言葉を使った例文や、「放任」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「放任」とは?
- 「放任」の類語や類似表現や似た言葉
- 「放任」を使った例文や短文など
- 「放任」の反対語
「放任」とは?
「放任」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで、「A課長は、部下を放任するタイプだ」などという話を聞いたことがあるかもしれません。
一方で、「放任」という言葉を、まるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「放任」という言葉の意味を紹介します。
- 「放任」の読み方
- 「放任」の意味
「放任」の読み方
「放任」は「ほうにん」と読みます。
特に難しい言葉は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に、「放任」は「ほうにん」と読みましょう。
「放任」の意味
「放任」という言葉の意味を紹介します。
「放任」には、「打ち捨てていること」という意味があります。
また「干渉しないで、したいようにさせること」という意味があります。
「A課長が、部下を放任するタイプ」とした場合、部下を打ち捨てておく、または部下のすることに干渉せず、したいようにさせるタイプの上司ということになります。
このように「放任」には、「打ち捨てていること」「干渉しないで、したいようにさせること」という意味があります。
「放任」の類語や類似表現や似た言葉
次に「放任」の類語や類似表現を紹介します。
「放任」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「野放し」【のばなし】
- 「ほっとく」
- 「構わない」【かまわない】
- 「任せる」【まかせる】
「野放し」【のばなし】
「野放し」には、「ほっておくこと」という意味があります。
例えば電車の中で子供が騒いでいる時、親が注意せずにおっておく様子を、「子供を野放しにする」と言います。
またペットの犬にリードを付けずに、自由にさせている様子を、「ペットを野放しにする」と言います。
「ほっとく」
「ほっとく」には、「そのまま構わないでおく」という意味があります。
「機嫌が悪くなった妻を、ほっとく」という時、機嫌が悪くなった妻の、機嫌を取ろうとせず、ほっておくという意味があります。
また家に帰ってカバンなどを投げ出し、そのまま構わないでおくとき、「カバンをほっとく」などと言います。
「構わない」【かまわない】
「構わない」には、「さしつかえない」「取り合わない」という意味があります。
「なりふり構わない」という時は、自分がすることを他者にどう見られたとしても、さしつかえないという意味になります。
「どうなっても構わない」という時は、どのようになってもさしつかえない、どのようになったとしても、取り合わないという意味があります。
「任せる」【まかせる】
「任せる」には、「なすままにさせる」「ゆだねる」という意味があります。
「あなたの判断に任せる」という時は、「あなたの判断どおりにさせる」「あなたの判断にゆだねる」という意味があります。
「放任」を使った例文や短文など
次に「放任」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「放任」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「放任」を使った例文1
- 「放任」を使った例文2
「放任」を使った例文1
「子供の育て方が『放任』過ぎて、危うく感じる」
この例文は、誰かの子供の育て方が、子供を打ち捨てているように見えて、危うく感じるという意味になります。
「放任主義」という、あれこれと口を出さず、子供の自主性に任せる育て方がありますが、それが行き過ぎてしまうと、他の人は危うく感じるでしょう。
「放任」を使った例文2
「Bさんは『放任』しているように見えて、締めるところは締めている」
この例文は、ビジネスシーンなどにおける、上司の管理法を文章にしたものです。
Bさんは部下に自由にさせているように見えて、危ういと感じたら軌道修正を迫るなど、締める所は締めているのでしょう。
このような方針の下で育つ部下は、自分の自主性を伸ばせて、また失敗しそうになれば上司の指導で軌道修正できるため、のびのびと成長できるかもしれません。
アメと鞭のように、「放任」と「管理」のバランスが良い上司は、育成能力が高いのかもしれません。
「放任」の反対語
「放任」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「放任」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「節介」【せっかい】
- 「ちょっかい」【ちょっかい】
- 「口を出す」【くちをだす】
- 「くちばしを入れる」【くちばしをいれる】
- 「立ち入る」【たちいる】
- 「横槍を入れる」【よこやりをいれる】
「節介」【せっかい】
「節介」には「余計な世話をすること」という意味があります。
「母親はお節介だ」という時は、母親は余計な世話をするタイプだという意味になります。
またお見合いを強引にすすめてくる親族なども、「節介な人」と言えるでしょう。
「ちょっかい」【ちょっかい】
「ちょっかい」には、「横合いからの手出し」という意味があります。
「余計なちょっかいを出して、怒られる」という時は、何かしらの余計な横合いからの手出しにより、相手を怒らせてしまったという意味になります。
「口を出す」【くちをだす】
「口を出す」という言葉には、「傍から余計なことを言う」という意味があります。
当事者ではない部外者が余計なことを言う時、「口を出すな」などと、怒られてしまうでしょう。
「何にでも口を出す人」は、「何に対しても、傍から余計なことを言う人」という意味があります。
「くちばしを入れる」【くちばしをいれる】
「くちばしを入れる」という言葉もあります。
「くちばしを入れる」には、「他人のことに対して、口を出す」という意味があります。
「関係ないのに、くちばしを入れるな」などという使い方をします。
「立ち入る」【たちいる】
「立ち入る」には、「関係する」「干渉する」という意味があります。
「立ち入り検査」という時は、建物や会社などに干渉して、検査するという意味になります。
「横槍を入れる」【よこやりをいれる】
「横槍を入れる」という言葉には、「脇から干渉する」という意味があります。
「政府が民間同士の揉め事に対して、横槍を入れる」という時は、政府が脇から干渉するという意味になります。
「放任」という言葉について見てきました。
誰かが誰かを打ち捨てている時、干渉しないで、したいよにさせている姿を見た時、「放任」という言葉を使ってみましょう。