「もはやこれまで」の意味とは!言葉を徹底解説
「もはやこれまで」は、日常ではあまり見聞きすることはありませんが、ドラマなどのセリフでたまに使われます。
目次
- 「もはやこれまで」とは?
- 「もはやこれまで」の表現の使い方
- 「もはやこれまで」を使った例文と意味を解釈
- 「もはやこれまで」の類語や類義語・言い換え
「もはやこれまで」とは?
「もはやこれまで」は、もうこれ以上逃れる術がない時の観念の表現として用いられます。
このように発した時には、当該の事柄について、もう手を尽くせることがない、逃げることができないという意味になります。
冒頭のように、ドラマで犯人が追い詰められたシーンで、このように発することがありますが、少々古い表現なので、現代劇より時代劇で多い傾向にあります。
「もはやこれまで」の表現の使い方
「もはやこれまで」は、「諦めた」という意味も多分に含んでいます。
その為、何かの作業に取り掛かっていた際に、それ以上できることがなくなり、このように使う場合があります。
具体的には、壊れた楽器を何とか自分で直そうと努力してみたところ、できることがなくなり、「もはやこれまでか」とつぶやいてしまったといった具合です。
「もはやこれまで」を使った例文と意味を解釈
「もはやこれまで」を使った例文と、その意味の解釈です。
最後の最後で使う表現だと覚えておけば間違いありません。
- 「もはやこれまで」を使った例文1
- 「もはやこれまで」を使った例文2
「もはやこれまで」を使った例文1
「何とか倒産させずに続けてきたが、もはやこれまでのようだ」
企業の経営者が倒産寸前に、もうできることがなくなったと使っている例になります。
意味が意味なので、このような使い方をする為の言葉です。
「もはやこれまで」を使った例文2
「このレースで外れたら、もはやこれまでだ」
競馬などのギャンブルで、最後の賭けに出ているというシチュエーションです。
まだそのような状況にはなっていない場合に使っている例で、外れてしまったら、もうできることがない(この場合は、それ以上賭けるお金がないと解釈できます)ということです。
「もはやこれまで」の類語や類義語・言い換え
「もはやこれまで」のように、それ以上できることがない、もう終わりだという意味で使う言葉や表現です。
これらの方が見聞きする機会が多いでしょう。
- 「年貢の納め時」【ねんぐのおさめどき】
- 「万事休す」【ばんじきゅうす】
- 「一巻の終わり」【いっかんのおわり】
「年貢の納め時」【ねんぐのおさめどき】
その昔に、年貢(今でいう税金です)から逃げていた人が、ついに払うしかなくなったという状況から、「もう逃れることができない」という意味で使われている表現です。
「万事休す」【ばんじきゅうす】
「もう手の施しようがない」という意味で使います。
「さすがに万事休すだ」とすると、さすがにこれ以上は手が施せないと解釈します。
「一巻の終わり」【いっかんのおわり】
「完全に終わり(終わった)」という意味で用いる言葉です。
悪事が発覚し、「証拠を突き付けられ、一巻の終わりとなった」のような使われ方になります。
「もはやこれまで」は、現代ではあまり使われない表現です。
その代わりに、同様の意味のある上のような類語がよく用いられます。