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「万事休す」とは?意味や類語!例文や表現の使い方

皆さんは「万事休す」という言葉を耳したことがあると思います。

しかし、この言葉は日常的な生活の中では、そんな使われる言葉でもありませんし、もしかすると何げなく聞き流している場合もあるでしょう。

そこで、今回はこの「万事休す」について説明をしていくことにします。

万事休す

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目次

  • 「万事休す」とは?
  • 「万事休す」の表現の使い方
  • 「万事休す」の英語と解釈
  • 「万事休す」を使った例文と意味を解釈
  • 「万事休す」の類語や類義語

「万事休す」とは?

「万事休す」とは?

「万事休す」とは「もはや施す手段が全く見当たらず万策尽きる」「もはやこれまで」「何をしてもダメ」といったような意味のある言葉です。

  • 「万事休す」の読み方
  • 「万事休す」の語源や由来

「万事休す」の読み方

「万事休す」は、「ばんじきゅうす」と言う読み方になりますが、「万時(ばんじ)」の部分は特に忘れないようにしっかりとチェックしておきたい部分です。

「万事休す」の語源や由来

「万事休す」は、大昔に荊南(けいなん)という国で、どんなに怒ってみても、睨みつけても絶えず微笑み続ける王に愛されて大きくなった保勛という王子に言った言葉が語源となっています。

荊南の人々が呆れて諦めの境地がある言葉です。

「万事休す」の表現の使い方

「万事休す」の表現の使い方

「万事休す」「万策(ばんさく)尽きた」という意味があることから、解決する手段がもう何もないような難局を迎えてしまった時に使われることになります。

「万事休す」の英語と解釈

「万事休す」の英語と解釈

「万事休す」を英語で訳すと、“all is over”“all up”で表現することができます。

「万事休す」を使った例文と意味を解釈

「万事休す」を使った例文と意味を解釈

では、ここで「万事休す」を使った例文をいくつか挙げてみますので、具体的は活用シーンをイメージしてみましょう。

  • 「万事休す」を使った例文1
  • 「万事休す」を使った例文2

「万事休す」を使った例文1

「相手があまりも強すぎて、どのような攻め方で行けるか全く想像がつかない。もはや万事休すだ」

試合であまりにも強すぎる相手であったなら、どんなに頑張っても、戦い方を工夫しても勝ち目がないと感じてしまうことがあります。

「万事休す」を使った例文2

「7時30分の電車に乗ることができなければ、9時からの商談に間に合わない。もう万事休すだ」

ビジネスシーンで、このような場面があることでしょう。

朝の9時から取引先との商談を予定していたのですが、電車に乗り遅れて、間に合わないという最悪の結果になりそうです。

「万事休す」の類語や類義語

「万事休す」の類語や類義語

「万事休す」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉で言うことができるのか、見ていくことにしましょう。

  • 「お手上げ」
  • 「絶体絶命」
  • 「手の施しようがない」

「お手上げ」

「お手上げ」という言葉が「万事休す」の類義語として挙げられますが、「行き詰まり」という意味があります。

「どうしようない状況」で困った時に使われますが、「万事休す」より、平易な表現として日常的に使われます。

「絶体絶命」

「絶体絶命」という言葉も「万事休す」の類義語として扱うことができますが、「追い詰められ窮地に立たされている」という意味合いがあり、「困難や危険からどうやっても逃げることができない危機的状況」「切羽詰まった境地」ということを指しています。

一方の「万事休す」は、「努力して頑張ってみたが、いい結果が得られない」というように終わったしまった状況を指しています。

「手の施しようがない」

「手の施しようがない」という表現もありますが、「処置のしようがない」という意味で使われます。

icon まとめ

「万事休す」という言葉を耳にすると、「本当に問題を解決する手段が全くない」という状況が理解できます。

ビジネスの場面では、様々な課題や問題が自分の目に立ちはだかってきます。

このような時には冷静な判断で解決策を探そうとしますが、思いつく策を全てやり尽くして、「もはやこれまで」と思うことも少なくありません。

もうそんな時は、諦めの境地になっても仕方ありません。