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「一巻の終わり」とは?意味や言い換え!例文と解釈

皆さんは「一巻の終わり」という言葉を耳にしたり、文章の中で目にしたことがあるかと思います。

この言葉に触れる機会はそんなに少なくはないものの、日頃の生活の中では自ら実際に使うことはあまりないかもしれません。

そこで今回は、この「一巻の終わり」について説明をしていくことにします。

一巻の終わり

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「一巻の終わり」とは?意味や言い換え!例文と解釈>


目次

  • 「一巻の終わり」とは?
  • 「一巻の終わり」の語源や由来
  • 「一巻の終わり」の表現の使い方
  • 「一巻の終わり」を使った例文と意味を解釈
  • 「一巻の終わり」の類語や類義語・言い換え


「一巻の終わり」とは?

「一巻の終わり」とは?

「一巻の終わり」とは、「全てが終わること」「結末がついていてもはや手遅れになってしまうこと」「万事休す」という意味になります。

「一巻の終わり」という言葉から見ると、「1つの物語の結末がつくこと」で特に「死ぬこと」というニュアンスがあり、そこから転じて、「今から何かをしようとしても手遅れである状態」という解釈もできます。

  • 「一巻の終わり」の読み方

「一巻の終わり」の読み方

「一巻の終わり」「いっかんのおわり」という読み方になります。



「一巻の終わり」の語源や由来

「一巻の終わり」の語源や由来

「一巻の終わり」にある「一巻」のことをフォーカスしていくと、自ずからこと言葉の語源が見えてきます。

「一巻」とは、巻物や映画のフィルムの一巻きのことを指しており、本の一巻や二巻という数え方も、この「一巻」から来ています。

現代の小説と異なり、昔の作品は一巻ごと完結が普通だったようで、「一巻の終わり」が、「全ての物語の終わり」ということで解釈されるようになったことが、今の解釈になっていったとされています。

「一巻の終わり」の表現の使い方

「一巻の終わり」の表現の使い方

「一巻の終わり」は悪い結果や悲劇的な終わり方をするような場合に限り使われることになり、単なるラストについては使われることが多くはありません。



「一巻の終わり」を使った例文と意味を解釈

「一巻の終わり」を使った例文と意味を解釈

では、ここで「一巻の終わり」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。

  • 「一巻の終わり」を使った例文1
  • 「一巻の終わり」を使った例文2

「一巻の終わり」を使った例文1

「今、ここで足を滑べらせてしまったら、一巻の終わりだ。もう後戻りをすることはできない」

まるで閉ざされた冬の山道を歩いているような光景でしょう。

油断して気を緩めると、足を滑らせて崖の下に落ちてしまいそうな恐怖感をこの例文で言っています。

「一巻の終わり」を使った例文2

「今度の取引が失敗してしまったなら、せっかく立ち上げたこの店舗も一巻の終わりだ」

1つの店舗を立ち上げることは、並大抵の努力ではなし得ることができません。

1つ1つの努力が積み重なって成功するのですが、僅かミスで、その成功も「一巻の終わり」となる屋も知れません。

「一巻の終わり」の類語や類義語・言い換え

「一巻の終わり」の類語や類義語・言い換え

「一巻のおわり」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。

  • 「八方塞がり」【はっぽうふさがり】
  • 「絶体絶命」【ぜったいぜつめい】

「八方塞がり」【はっぽうふさがり】

「八方塞がり」という言葉が「一巻の終わり」の類義語の1つとして扱うことができます。

「どの方向に向かっても全ての不吉の結果を招くこと」という意味になるのですが、これが転じて、「どの方法も塞がれてしまって、どうにもならないこと可能」という意味になります。

「絶体絶命」【ぜったいぜつめい】

「絶体絶命」という言葉もありますが、「どうにも逃れようのない状態」、あるいは「差し迫った状態や立場にあること」ときいう解釈があります。

icon まとめ

「一巻の終わり」について説明を紹介してり、使い方を見て具体的な活用シーンを思い起こして見てもらうことを進めて来ました。

この言葉は、決して難しい表現ではないのですが、文章の中で使うことが大いに言葉のようにも、思えてなりません。

このようなことから、めったに会話の中で、出てくる言葉でもないのですが、会話に弾みが出てくるように、少し使いこなしてみるのも面白いかもしれません。