「静観」とは?意味や使い方!例文や解釈
「静観」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「静観」という言葉を使った例文や、「静観」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「静観」とは?
- 「静観」の類語や類似表現や似た言葉
- 「静観」を使った例文や短文など
- 「静観」の英語
「静観」とは?
みなさんは「静観」という言葉を知っているでしょうか。
「物事の進行を、静観しよう」などという使い方をしたことがあるかもしれません。
一方で、「静観」という言葉を、まるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「静観」という言葉の意味を紹介します。
- 「静観」の読み方
- 「静観」の意味
「静観」の読み方
「静観」は「せいかん」と読みます。
特に難しい言葉は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に「静観」は「せいかん」と読みましょう。
「静観」の意味
「静観」という言葉の意味を紹介します。
「静観」には、「成り行きを静かに見守る」という意味があります。
「物事の進行を静観しよう」という時は、物事の成り行きを、静かに見守って行こうという意味になります。
物事をすぐに判断して、積極的に動くのではなく、成り行きを静かに見守るということになります。
このように「静観」には、「成り行きを静かに見守る」という意味があります。
「静観」の類語や類似表現や似た言葉
次に「静観」の類語や類似表現を紹介します。
「静観」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「傍観」【ぼうかん】
- 「黙視」【もくし】
- 「座視」【ざし】
- 「高みの見物」【たかみのけんぶつ】
- 「指をくわえる」【ゆびをくわえる】
- 「腕を拱く」【うでをこまねく】
- 「手を束ねる」【てをつかねる】
「傍観」【ぼうかん】
「傍観」には、「何もしないで、そばで見ていること」という意味があります。
「傍観者」という言葉がありますが、何もしないで、そばで見ている人という意味になります。
会議などに参加しても、何も発言せずにいると、「傍観者」になってしまいます。
合コンなどで、誰ともコミュニケーションできない時も、「傍観するだけ」になります。
「黙視」【もくし】
「黙視」という言葉には、「手を下さずに、黙って見守ること」という意味があります。
「事態を黙視する」という時は、事態に直接関与せず、黙って見守るという意味になります。
また、いじめなどが行われているのを知った人は、何も関与せず、黙って見ているのが辛くなるでしょう。
このような時の心境を「事態を黙視できない」などと表現します。
「座視」【ざし】
「座視」という言葉もあります。
「座視」には、「黙って見ているだけで、積極的に動かない」という意味があります。
誰かが困っている姿を見ても、黙って見ているだけで何もしない時、「座視するだけ」などと言います。
部下が困っている時、上司が黙って見ているだけで、何もしない時、「部下の窮状を座視する」などと言います。
「高みの見物」【たかみのけんぶつ】
「高みの見物」という言葉があります。
「高みの見物」には、「高い所から低い所の騒ぎを眺めるよう、第三者の立場で物事を見ること」という意味があります。
下の方では大騒ぎになっていても、上にいて安全なため、騒動をのんびり眺めるような時、「高みの見物」という言葉を使います。
「指をくわえる」【ゆびをくわえる】
「指をくわえる」には、「むなしくただ見ている」という意味があります。
自分も積極的に加わりたいのに、見ていることしかできない、むなしい状態の時、「ゆびをくわえる」と言います。
友達同士が楽しそうに話しているのに、会話に加われない時、「友達の会話を、指をくわえて、聞いているしかない」などと表現します。
「腕を拱く」【うでをこまねく】
「腕を拱く」という言葉には、「自分は何もせず、腕組みをして、見ていること」という意味があります。
例えば友達同士がケンカを始めた時、どちらかの、味方をするでもなく、仲裁もできずに、腕組みをして見ているだけの人は、「友達がケンカを始めたが、腕を拱いている」などと表現できます。
「手を束ねる」【てをつかねる】
「手を束ねる」という言葉には、「何もしないで後ろで見ている」という意味があります。
会社が危機に陥っているのに、何もしないで後ろで見ている人がいたら、会社の危機に対して、手を束ねるばかりだ、などという文章を作れます。
「静観」を使った例文や短文など
次に「静観」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「静観」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「静観」を使った例文1
- 「静観」を使った例文2
「静観」を使った例文1
「しばらく事態を『静観』すると言ったまま、まるで動かない」
この例文は、何か問題が起こった時などに、しばらくは成り行きを静かに見守ると言った人の文章になります。
しばらく成り行きを見守ると言ったものの、まるで動かない場合は、「静観」とは言えないかもしれません。
見守るというよりは、初めから何もなかったことにしようとしているのかもしれません。
「静観」を使った例文2
「『静観』しているうちに、事態が悪化してしまった」
何か出来事が起こった時、静かに見守ることを決めるのは、一概に間違いとは言えないでしょう。
しかしその後、事態が進み、状況が変化して、「静観」するよりも、アクションを起こした方がいい状況になるかもしれません。
「静観」すると決めた後、臨機応変にアクションを起こせるような準備も必要かもしれません。
「静観」の英語
「静観」という言葉を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「静観」は英語で、“contemplation”(コンテンプレーション)になるかもしれません。
“contemplation”には「熟考」「沈思」「静観」などの意味があります。
また“wait and see”(ウェイトアンドシー)にも、「静観」の意味があります。
“wait and see”には「成り行きを見守る」「静観」という意味があるためです。
このように「静観」を英語にする時は、“contemplation”や“wait and see”などの英語を使ってみましょう。
「静観」という言葉について見てきました。
何かが起きた時、成り行きを静かに見守ろうと決めた時、「静観」という言葉を使ってみましょう。
また誰かに行動を起こさず、成り行きを見守ろうと言われた時も「静観」という言葉を使ってみましょう。