「報復」とは?意味や使い方!例文や解釈
「報復」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「報復」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「報復」とは?
- 「報復」の表現の使い方
- 「報復」を使った言葉と意味を解釈
- 「報復」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「報復」の反対語
- 「報復」の類語や類義語・言い換え
- 「報復」の英語と解釈
「報復」とは?
「報復」とは仕返しをするという意味になります。
- 「報復」の読み方
「報復」の読み方
「報復」と書いて「ほうふく」と読みます。
「報復」の表現の使い方
「報復」とは簡単に言えば仕返し、やり返すことですから、いい意味合いがある言葉とは言い難いでしょう。
使い方としては「昔のことを今になって報復された」「報復として不当な扱いにされている」「勝手に恨んで報復行動に出てきた」という使い方になります。
「報復」を使った言葉と意味を解釈
「報復」を使った言葉、言い回しをいくつか紹介します。
意味を解釈していますので、使う際の参考にしてみてください。
- 「報復関税」
- 「報復措置」
- 「報復人事」
「報復関税」
「報復関税」とはある国が、自分の国の輸出品に対して、不当に高い関税をかけたとします。
その場合、相手国が「報復」としてその国からの輸入品にも同じように高い関税をかけることを言います。
「報復措置」
「報復措置」とは国際関係において、他の国からの不当な行為に対して「報復」として同じような行為を行うことを言います。
もちろん、国際法上において違法ではないことに限ってになります。
つまり違法ではない範囲内でできる相手にとって嫌がることです。
「これは報復措置をとって対抗すべきことではないか」「各国から報復措置をとられても仕方がないことをしたのである」などと使います。
「報復人事」
「報復人事」とは、社内において、ある行為を行った人に対して仕返しの意味合いを込めた人事異動のことを言います。
ある行為とは例えば内部告発といったものから、育児休暇などをとるなどがあげられています。
その行為により自社に不利益をもたらしたという解釈のもと、行われる人事異動であり、簡単に言えば気に入らないことをした者を「左遷する」「降格させる(減給となる)」といったことで、パワハラの一種です。
「表向きは異動だけど、あれって報復人事だよね」「報復人事によって、会社を辞めなくてはならない状況に追い込まれた」などと使います。
「報復」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「報復」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「報復」を使った例文1
- 「報復」を使った例文2
「報復」を使った例文1
「かつての自分の行動に対しての、報復人事なのだと嫌でも気がついた」
会社内において、仕事ができる、できないよりも、上司に気に入られるかどうかの方が重要な場合もあります。
上司に嫌われたことで、不当な人事異動をさせられることを「報復人事」という言葉で表します。
「報復人事」の「報復」は仕返しというよりは「逆恨み」的なものが多く、いいことをしても「報復人事」という目にあうこともあります。
「報復」を使った例文2
「私は報復されても文句は言えないことをしたのだ」
「報復」とは仕返し、やり返すことという意味です。
つまり例文のように報復されても文句は言えないとは、何かしら相手側に対して恨みを買うようなことをしたということを暗に言っているのです。
「報復」の反対語
「報復」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「勘弁」【かんべん】
- 「容赦」【ようしゃ】
- 「免罪」【めんざい】
- 「海容」【かいよう】
「勘弁」【かんべん】
「勘弁」とは過ち、不都合などを許すことを言います。
「今回限りは勘弁してやるが、次はない」などと使います。
「容赦」【ようしゃ】
「容赦」は相手の過ち、失敗を許すこと、また手加減を加えることです。
「これは、容赦しがたい」「もう容赦しない」という風に使います。
「免罪」【めんざい】
「免罪」とは罪を許すことを言います。
「海容」【かいよう】
「海容」とは海が広く物を容れるということから、大きな心で人の過失を許すという意味です。
「御海容下さい」という風に使います。
「報復」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「報復」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「仕返し」【しかえし】
- 「反撃」【はんげき】
- 「返報」【へんぽう】
- 「復讐」【ふくしゅう】
- 「雪辱」【せつじょく】
「仕返し」【しかえし】
「報復」を簡単に言い換えれば「仕返し」となります。
「仕返し」とはひどい目にあわされた相手にやり返すことです。
「仕返しにこちらも悪い噂をばらまいてやる」「仕返しなんて子供っぽいことは止めろ」などと言います。
「反撃」【はんげき】
「反撃」とは攻めてくる相手に反対に攻撃すること、逆襲のことを言います。
「このままじゃ許せない、反撃しよう」「反撃に出るとは思わなかった」という風に使います。
「返報」【へんぽう】
「返報」とは人から受けた仕打ちに対し、し返すことを言います。
いい意味でも悪い意味でも使います。
「裏切られた返報として、彼の仕事の邪魔をする」「彼女の優しさに返報したいと思う」などと使います。
「復讐」【ふくしゅう】
「復讐」とは仇を討つこと、仕返しをすることです。
「必ず復讐してやると彼女は心に誓った」「復讐なんて考えていると、性格が悪くなるだけだ」などと使います。
「雪辱」【せつじょく】
「雪辱」とは恥をそそぐことです。
勝負ごとで負けた時の恥を、次は勝つことではらすという意味もあります。
「雪辱戦」「雪辱を果たした」という風に使います。
「報復」の英語と解釈
「報復」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“revenge”(個人的な復讐)、“retaliation”(同等の仕返し)、“reprisal”(国家間の報復)といった単語があります。
「報復」の意味合いに応じて選ぶ単語を変えるといいでしょう。
例文は“retaliatory attacks”(報復攻撃)、“take retaliatory measures”(報復措置をとる)などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「報復」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
簡単に言えば「仕返し」ということになります。
それでは言葉の意味を正しく理解して使っていくようにしましょう。