「逸脱」とは?意味や使い方!例文や解釈
「逸脱」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「逸脱」という言葉を使った例文や、「逸脱」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「逸脱」とは?
- 「逸脱」の類語や類似表現や似た言葉
- 「逸脱」を使った例文や短文など
- 「逸脱」の反対語
「逸脱」とは?
「逸脱」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで「本来の目的から、逸脱している」と発言したことがあるかもしれません。
一方で、「逸脱」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
そこで「逸脱」という言葉の意味を紹介します。
- 「逸脱」の読み方
- 「逸脱」の意味
「逸脱」の読み方
「逸脱」は「いつだつ」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に、「逸脱」は「いつだつ」と読みましょう。
「逸脱」の意味
「逸脱」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「逸脱」には、「本筋からそれること」という意味があります。
「本来の目的から逸脱している」という場合は、「本来の目的から、それている」という意味があります。
例えばダイエットのために筋トレを始めたのに、ボディビルダーを目指すようなトレーニングを始めたら、本来の目的からそれていると言えます。
そのため、「本来の目的から逸脱している」と表現できます。
このように「逸脱」には、「本筋からそれること」という意味があります。
「逸脱」の類語や類似表現や似た言葉
次に「逸脱」の類語や類似表現を紹介します。
「逸脱」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「脱線」【だっせん】
- 「羽目を外す」【はめをはずす】
- 「逸らす」【そらす】
- 「変調」【へんちょう】
- 「ずっこける」
「脱線」【だっせん】
「脱線」には、「本筋から外れること」という意味があるため、「逸脱」と似た意味があります。
「彼の話は、脱線しがちだ」という時は、彼の話は本筋から外れやすいという意味があります。
「羽目を外す」【はめをはずす】
「羽目を外す」という言葉には、「調子に乗って、度を越す」という意味があります。
例えば、旅行先で「羽目を外す」という時は、旅行先で楽しくなって調子に乗り、踊ったり騒いだりと、度を越した行為をしてしまった様子になります。
飲み会など酒が入る席では、「羽目を外す」機会が多くなりそうです。
「逸らす」【そらす】
「逸らす」という言葉には、「それるようにする」という意味があります。
「話を逸らす」という場合は、話の本筋をあえて外すようにコントロールするという意味があります。
都合が悪い会話になった時、他の話に誘導する行為は、「話を逸らす」と言えるでしょう。
「変調」【へんちょう】
「変調」という言葉には、「調子を変えること」「調子が変わること」という意味があります。
「体に変調をきたす」という言い回しがありますが、「体の調子が変わり、具合が悪い」などという意味があります。
また音楽や俳句などの調子を変える時も、「変調」という言葉を使います。
「ずっこける」
「ずっこける」には、「常道から外れた行為をする」という意味があります。
また「ずり落ちる」という意味もあります。
階段からずり落ちる時などに、「ずっこける」と言います。
誰かの行為が普通でない時などに、周囲の人が「ずっこける」こともあります。
「逸脱」を使った例文や短文など
続いて「逸脱」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「逸脱」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「逸脱」を使った例文1
- 「逸脱」を使った例文2
「逸脱」を使った例文1
「会議中に、どんどん議題と『逸脱』した話し合いになる」
この例文のような会議に出席した経験があるかもしれません。
初めは議題にそった話をしていたのに、徐々に議題からそれて、関係のない話題について白熱した話し合いをしてしまうような場合です。
それが建設的な話題なら、役立つかもしれませんが、誰かの批判や悪口の場合は、意味のない時間になってしまうでしょう。
「逸脱」を使った例文2
「今回の新作は、前作までのストーリーを『逸脱』している」
シリーズの映画を見ている時に、この例文のような感想を持つ人がいるかもしれません。
前作までに連綿と続いていたストーリーの続編を期待していたのに、話がそれて、関係のない物語が展開されると、「逸脱」していると感じるでしょう。
それが面白い話だとしても、フラストレーションがたまるかもしれません。
監督や脚本家などが変更されると、シリーズでも前作とまるで違うテーストになるケースがあります。
「逸脱」の反対語
「逸脱」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
そこで「逸脱」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「釣り合う」【つりあう】
- 「見合う」【みあう】
- 「均衡」【きんこう】
- 「バランス」
- 「平均」【へいきん】
「釣り合う」【つりあう】
「釣り合う」には、「調和がとれる」という意味があります。
例えば美女がいて、彼女と付き合う男性が美男な場合、「美男美女で、見た目が釣り合う」などと言います。
「見合う」【みあう】
「見合う」には、「釣り合う」という意味があります。
「収入に見合う部屋を借りる」という場合は、仕事で得る収入と釣り合う部屋を賃貸するという意味になります。
例えば、給料が20万円の人は、給料の三分の一にあたる、6万円から7万円の部屋が釣り合いが取れるため、「給料に見合う」と言えるでしょう。
「均衡」【きんこう】
「均衡」には、「程よくつり合いが取れていること」という意味があります。
野球の試合などを見ていると「均衡した試合」などという解説者の言葉を聞くことがあります。
「均衡した試合」には、「両チームの力が、程よくつり合いが取れている試合」という意味があります。
逆転に次ぐ逆転というような、白熱した試合になるでしょう。
「バランス」
「バランス」は「均衡」の意味があるカタカナ語になります。
「仕事とプライベートのバランスを取る」という場合は、仕事もプライベートも充実するよう、釣り合いが取れている状態にするという意味があります。
「平均」【へいきん】
「平均」には、「釣り合うこと」という意味があります。
「体の平均を保つ」には、「体が釣り合うような状態を作る」という意味があります。
「逸脱」という言葉について見てきました。
話が本筋からそれたり、目的からそれた行為をしている時、「逸脱」という言葉を使ってみましょう。