「羽目を外す」とは?意味や使い方!語源や例文
「羽目を外す」という言葉の意味や語源を紹介します。
さらに「羽目を外す」の類語や、「羽目を外す」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「羽目を外す」とは?
- 「羽目を外す」の使い方
- 「羽目を外す」の類語や類似表現や似た言葉
- 「羽目を外す」を使った例文や短文など
「羽目を外す」とは?
「羽目を外す」という言葉を知っているでしょうか。
飲み会の時などに、「羽目を外した」経験があるかもしれません。
一方で、今回初めて「羽目を外す」という言葉を見た人もいるでしょう。
そこで「羽目を外す」という言葉の、読み方や意味、語源などを紹介して行きます。
- 「羽目を外す」の読み方
- 「羽目を外す」の意味
- 「羽目を外す」の語源や由来
「羽目を外す」の読み方
「羽目を外す」の読み方を紹介します。
「羽目を外す」は「はめをはずす」と読みます。
「羽目」は「はめ」、「外す」は「はずす」と読みます。
それほど難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に「羽目を外す」は「はめをはずす」と読むことを覚えておきましょう。
「羽目を外す」の意味
「羽目を外す」には、どのような意味があるでしょうか。
「羽目を外す」には、「調子に乗って限度を越えた行いをすること」という意味があります。
飲み会の時に、お酒の勢いも手伝い、調子に乗ってしまうことがあります。
上司にため口をきいたり、失礼な言葉を発してしまう人もいるかもしれません。
このような度を越した調子の乗り方を、「羽目を外す」と言います。
飲み会の時に、「羽目を外し過ぎないように」などと、先輩から注意された時は、「調子に乗りすぎて、度を越さないように」という意味があります。
「羽目を外す」の語源や由来
「羽目を外す」には、調子に乗って度を越すことという意味がありますが、語源や由来はあるのでしょうか。
「羽目を外す」の「羽目」は「ハミ」と呼ばれる、馬に噛ませる道具が由来になっているとされています。
「ハミ」を馬に噛ませて、そこから通じる手綱を操ることで、馬を自在に操ることができます。
しかし「ハミ」を外して馬に自由を与えたら、どこまでも走って行ったり、他の馬に危害を加えたりと、手を付けられなくなってしまうかもしれません。
このような「ハミを外した馬の様子」が、「羽目を外す」の由来になっています。
「羽目を外す」の使い方
続いて「羽目を外す」という言葉の使い方を見て行きましょう。
「羽目を外す」には、「調子に乗って度を越すこと」という意味があります。
そこで、自分が調子に乗って度を越してしまった時、または身近な人が調子に乗りすぎている様子を見た時に、「羽目を外す」という言葉を使ってみましょう。
飲み会で失礼過ぎる態度を取ってしまうほど、調子乗っている様子は、「酔って羽目を外す」と表現できます。
またいつも真面目で、型破りなことをしない人に対して、たまには調子に乗った方がいいと促す時に、「たまには羽目を外した方がいいよ」などと言うこともできます。
「羽目を外す」の類語や類似表現や似た言葉
次に「羽目を外す」の類語や、類似表現を紹介します。
「羽目を外す」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「逸脱する」【いつだつする】
- 「脱線する」【だっせんする】
- 「ずっこける」【ずっこける】
- 「常軌を逸する」【じょうきをいっする】
「逸脱する」【いつだつする】
「逸脱する」には、「本筋からそれること」という意味があります。
例えば、会議をしている時に、議題について話し合うのではなく、お互いの欠点を言い合うような貶し合いになってしまった時、「会議の目的を逸脱している」と言います。
会議の本筋からそれて、関係のない話をしているという意味になります。
「脱線する」【だっせんする】
「脱線する」という言葉があります。
「脱線する」は、そもそも、線路から車輪が外れるという意味があり、「本筋から外れる」という意味があります。
例えば仕事の資料をネットで探している時に、美味しそうな料理の写真をみつけて、レシピなどを検索し始めた時、本筋から外れているため、「脱線する」と表現できます。
「ずっこける」【ずっこける】
「ずっこける」という言葉を使った経験があるでしょうか。
「ずっこける」には、「常道から外れた行為をする」「羽目を外す」などの意味があります。
「羽目を外す」の類語として、かなり意味が近い言葉と言えるでしょう。
「椅子からずっこける」という場合、椅子からずり落ちるという、常道から外れた行為をしているという意味があります。
「常軌を逸する」【じょうきをいっする】
「常軌を逸する」には、「常識はずれの言動をすること」という意味があります。
普通なら考えられないような行為をする時、「常軌を逸する」という言葉が使われます。
例えば、一週間ほとんど寝ないでゲームをするような行為は、ふつうから考えればあり得ないような行動です。
このような時、「ゲームにはまりすぎて、常軌を逸する行動をしてしまった」などと言います。
「羽目を外す」を使った例文や短文など
「羽目を外す」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「羽目を外す」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「羽目を外す」を使った例文1
- 「羽目を外す」を使った例文2
「羽目を外す」を使った例文1
「同窓会に出席し、昔の仲間と過ごし『羽目を外す』」
この例文のように、同窓会に出席して、調子に乗りすぎてしまった人がいるかもしれません。
久しぶりに友達と会うのは緊張しますが、以前と変わらぬ様子だと気付くと、一気に懐かしさが蘇ってきます。
懐かしさと、安心が全身を包むことが、「羽目を外す」要因になります。
職場の同僚とは違い、利害関係がない仲間のため、思い切り振る舞うことができます。
さらにお酒が加わるため、常軌を逸するような行動をしてしまうかもしれません。
懐かしい男女が再開し、不倫につながるような行為をしてしまうのも、懐かしさと安心感が影響しているのかもしれません。
「羽目を外す」を使った例文2
「海外旅行が楽しすぎて、『羽目を外して』しまう」
この例文のような体験をしたことがある人は、たくさんいるでしょう。
海外は、日本国内とまるで違う様子のため、気持ちがワクワクします。
解放感が生まれやすいため、いつもとは違う行動をとりやすくなります。
結果的に「羽目を外す」ことにつながります。
普段はしないギャンブルに手を出したり、異性との交流を求めてしまうような、調子に乗りすぎて度を越した行為をしてしまうかもしれません。
「羽目を外す」という言葉についてみてきました。
みなさんも「羽目を外す」経験を、何度かしたことがあるでしょう。
できれば度を越さず、適度な調子の乗り方をするようにしましょう。