「均衡」の意味とは?「均衡」と「拮抗」の違い・読み方・対義語・英語【使い方や例文】
「均衡」とは、「二つ以上の物事・人物の間で、力や重さなどが釣り合っていること」です。
「均衡」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・均衡を使った言葉・例文と解釈・均衡と拮抗の違い・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「均衡」の意味とは?
- 「均衡」の読み方
- 「均衡」の英語(解釈)
- 「均衡」の対義語
- 「均衡」の言葉の使い方
- 「均衡」を使った言葉と意味を解釈
- 「均衡」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「均衡」と「拮抗」の違い
- 「均衡」の類語や類義表現・言い換え
「均衡」の意味とは?
「均衡」の意味は、「二つ以上の物事・人物の間で、力・重さなどが釣り合っていること」や「二つ以上の物事・力関係が、バランスよく綺麗に釣り合っていること」になります。
「均衡」という言葉は、「平衡(へいこう)・バランス」などの言葉で言い換えることもできますが、一般的に二つ以上の物事・人物の間で力関係が綺麗に釣り合っていることを意味する言葉になっています。
「均衡」の慣用句的な表現として、「均衡を保つ・均衡を破る・均衡が崩れる」などの言い回しがあり、政治・時事・スポーツなどの報道でも良く使われる言葉になっています。
「均衡」の読み方
「均衡」の読み方は、「きんこう」になります。
「均衡」の英語(解釈)
「均衡」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“balance”(「均衡・バランス」を意味するもっとも一般的な英単語になります。)
“Their relationship is out of balance. ”(二人の関係の均衡は崩れています。)
“It has been kept exports and imports in balance. ”(輸出と輸入の均衡は保たれています。)
“equilibrium”(「力の釣り合い・均衡・平静」から、「均衡」を意味します。)
“Political equilibrium has broken in election. ”(選挙で政治的均衡が崩れました。)
“She lost her emotional equilibrium. ”(彼女は感情的(精神的)な均衡を失いました。)
“equipoise”(「均衡・平衡・釣り合わせる」から、「均衡」を意味します。)
“The authorities kept two forces in equipoise. ”(その実力者が、二つの勢力の均衡を保っていました。)
「均衡」の対義語
「均衡」の対義語は、シンプルに「不均衡(ふきんこう)」になります。
「不均衡」という言葉は、「均衡が取れていないこと・バランスが崩れていること・釣り合いが取れていないこと」を意味しています。
「均衡」の言葉は「バランス(balance)」と同じ意味ですが、「不均衡」もまた「アンバランス(unbalance)」と同じ意味であり、「均衡(バランス)」の対義語は「不均衡(アンバランス)」になるのです。
「均衡」の言葉の使い方
「均衡」の言葉の使い方は、「二つ以上の物事・人物の間で、力・重さなどが釣り合っている場合」に使うという使い方になります。
二つの物事や人物の間のバランスが崩れた時には、「均衡が破れた(崩れた)」という慣用的な言い回しが使えます。
例えば、「二つの勢力が均衡していれば平和が保たれます」や「日本とアメリカの貿易関係の均衡が崩れました」などの文章で、「均衡」の言葉を正しく使用できます。
「均衡」を使った言葉と意味を解釈
「均衡」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「均衡状態」
- 「均衡を保つ」
- 「心の均衡」
「均衡状態」
「均衡状態」の言葉の意味は、「二つ以上の物事・人物の間で、力関係・重さなどが釣り合っている状態」になります。
二つ以上の物事や人物の間でバランスが取れている状態が「均衡状態」であり、「均衡状態」が保たれている間は、事態・状況が大きく変わることはありません。
「均衡を保つ」
「均衡を保つ」というのは、「二つ以上の物事・人物(チーム)の間で、力関係を保つこと」を意味します。
特に野球・サッカーなどの点数を競い合うスポーツにおいて、「点数差がない互角(五分)の状態・実力が釣り合っている状態」を維持することを、「均衡を保つ」といいます。
「心の均衡」
「心の均衡」の言葉の意味は、「喜怒哀楽の感情の波が激しくなくて、精神状態が安定していてバランスが取れていること」になります。
「心の均衡」とは「問題のない安定した心のバランス」のことであり、気分が過度に興奮したり落ち込んだりしてしまうと、「心の均衡」が破られてしまうのです。
「均衡」を使った例文や短文・意味を解釈
「均衡」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「均衡」の例文1
- 「均衡」の例文2
- 「均衡」の例文3
「均衡」の例文1
「野球のゲームの均衡は、タイムリーヒット一本で簡単に突き崩されてしまいます」
この「均衡」を使った例文は、「野球のゲームで、両チームに点数差がない実力が釣り合っている状況は、タイムリーヒット一本で簡単に崩れてしまうこと」を意味しています。
「均衡」の例文2
「二人の実力が完全に均衡しているために、短時間でこの勝負の決着がつくことはないでしょう」
この「均衡」を使った例文は、「二人の実力が完全に五分五分で釣り合っているために、短時間でこの勝負の決着がつくことはない」と推測する内容になっています。
「均衡」の例文3
「心の均衡を失った人に、更に強い精神的ストレスがかかると、うつ病を発症するリスクが高くなってしまいます」
この「均衡」を使った例文は、「安定した心のバランス(気分の波が激しくない心の安定状態)を失った人に、更に強い精神的ストレスがかかると、うつ病を発症するリスクが高くなること」を意味しています。
「均衡」と「拮抗」の違い
「均衡(きんこう)」と「拮抗(きっこう)」の違いは、「均衡」は「二つ以上の物事・人物の間で、力や重さなどが釣り合っていること」を意味しますが、「拮抗」は「ほぼ同じ勢力・実力で、お互いに対抗して張り合っている状態」を意味するという違いがあります。
「均衡」は「バランス」なので「均衡を保つ・均衡が崩れる・均衡を破る」といった表現ができますが、「拮抗」は「二つの勢力が張り合っている状態」なので一般的に「拮抗する」という動詞の用法が多用される違いもあるのです。
「均衡」とは違い、「拮抗」は「拮抗を保つ・拮抗が破れる・拮抗が取れる」などの言い方はできません。
「均衡」の類語や類義表現・言い換え
「均衡」の類語や類義表現・言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「均衡」の類語・類義表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「バランス・平衡・釣り合い」
- 「均整・均斉」
「バランス・平衡・釣り合い」
「均衡」の類語・類義表現として、「バランス・平衡・釣り合い」があります。
「均衡」とは、「二つ以上の物・人物の間でバランス(釣り合い)が取れていること」を意味しています。
「平衡」の意味も、「力や重みが釣り合っていること」になります。
それらの意味から、「均衡」の類義表現として、「バランス・平衡・釣り合い」を指摘できます。
「均整・均斉」
「均衡」の類語・言い換えとして、「均整(きんせい)・均斉(きんせい)」があります。
「均整・均斉」とは、「全体的に釣り合いが取れていて状態が整っていること」を意味しています。
二つ以上の物事(人物)の間で、力が釣り合っている「均衡」と似た意味を持つ類語として、「均整・均斉」が上げられます。
ただし、「均整・均斉」の方が「釣り合っているものの具体性が強い(均衡は抽象的な力関係の意味合いが強い)」というニュアンスの違いはあります。
「均衡」という言葉について徹底的に解説しましたが、均衡には「二つ以上の物事・人物の間で、力や重さなどが釣り合っていること」などの意味があります。
「均衡」の類語・類義表現としては、「バランス・平衡・釣り合い」「均整・均斉」などがあります。
「均衡」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。