「追従」とは?意味や使い方!例文や解釈
「追従」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「追従」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「追従」とは?
- 「追従」の表現の使い方
- 「追従」を使った言葉と意味を解釈
- 「追従」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「追従」の反対語
- 「追従」の類語や類義語・言い換え
- 「追従」の英語と解釈
「追従」とは?
「追従」とは人につき従うこと、人の言う通りに行動することを言います。
- 「追従」の語源や由来
- 「追従」の読み方
「追従」の語源や由来
「追従」とは人に媚びる、おべっかを使うという意味合いもあります。
また「御色気賜はりつつ追従しつかうまつる」と源氏物語にも「追従」という言葉は出てきますので、昔から使われていた言葉であることもわかります。
「追従」の読み方
「追従」は「ついじゅう」「ついしょう」と二通りの読み方があります。
人につき従う、言う通りに行動する場合は「ついじゅう」と読みます。
人に媚びへつらう、おべっかを使う際は「ついしょう」と読みます。
「追従」の表現の使い方
「追従」とは大きく分ければ、二通りの使い方があります。
一つ目は人につき従う、人の言う通りに行動するという意味合いです。
例えば「彼が、権力者にひたすら追従する様子は滑稽でもある」という使い方です。
これは言う通りにする、つき従うという意味です。
読み方は「ついじゅう」となるでしょう。
二つ目は人に媚びる、おべっかを言う場合です。
「彼女は、人に追従するタイプだ」となれば読みかたは「ついしょう」となります。
意味合いは人に媚びる、おべっかを使うといったことになります。
どちらの場合でも意味合いとしては似通っていますが、使い分けることとなります。
会話、文章の前後の流れ、雰囲気などでどっちの意味合いの「追従」なのか判断するようにしましょう。
「追従」を使った言葉と意味を解釈
それでは「追従」を使った言葉と意味を見ていきましょう。
- 「追従口」【ついしょうぐち】
- 「追従笑い」【ついしょうわらい】
- 「阿諛追従」【あゆついしょう】
「追従口」【ついしょうぐち】
「追従口」とは、相手のご機嫌を取る言葉という意味で、いわゆるお世辞、おべっかとなります。
「彼女、お得意の追従口で、権力者に取り入ったのだろう」「そんな追従口に騙される俺ではない」という風に使います。
「追従笑い」【ついしょうわらい】
「追従笑い」とは、相手に媚びへつらうように笑うことを言います。
「彼女は、追従笑いでその場を誤魔化した」「みんなは追従笑いをしているだけだ」などと使います。
「阿諛追従」【あゆついしょう】
「阿諛追従」とは相手に気に入られようとして、媚びを売るという意味の四字熟語です。
「その場で力を持っている者をかぎ分けて、阿諛追従を始める」「阿諛追従してまで、出世したいとは思わない」「阿諛追従していいポジションを得ても、実力不足で自分が苦しくなるだけだよ」という風に使います。
「追従」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「追従」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「追従」を使った例文1
- 「追従」を使った例文2
「追従」を使った例文1
「彼は、権力者に追従することで、自分の身を守っている」
「追従」には「ついじゅう」と「ついしょう」の二種類があります。
この例文の場合は、権力者につき従うという意味の「追従」ですから「ついじゅう」と読みます。
「追従」を使った例文2
「ほら、見て。また、彼女はお追従を言い出したわよ」
「追従を言う」というのは「ついしょう」と読みます。
これはおべっかを使う、お世辞を言う、媚びるといった意味です。
「追従を言う人」と言われるのはいい意味ではありませんので注意しましょう。
「追従」の反対語
「追従」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「忠告」【ちゅうこく】
- 「進言」【しんげん】
「忠告」【ちゅうこく】
「忠告」とは心を込めて、過ちや欠点などを直すように相手に言うことです。
言いにくいことであっても、あえて正直に言うといった言葉のことです。
「友人の忠告に従うことにした」「君が大事だから忠告しておくよ」「これが最後の忠告だ」などと使います。
「進言」【しんげん】
「進言」とは上の立場の者へ、意見を申し述べるという意味になります。
「勇気を持って、進言する」という風に使います。
「追従」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「追従」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「ゴマをする」【ごまをする】
- 「お世辞を言う」【おせじをいう】
- 「言いなり」【いいなり】
「ゴマをする」【ごまをする】
「ゴマをする」とは他人に気に入られるように、振舞うこと、自分の利益を得ようとすることを言います。
またそのような人のことを「ゴマすり」などと言います。
「上司にはしっかり、ゴマをする」「ゴマをすることに余念がない」「あいつはまたゴマをすっているのか」などと使います。
「お世辞を言う」【おせじをいう】
「お世辞」とは相手の機嫌を取ろうとする、口先だけの褒め言葉のことを言います。
「お追従」と同じ意味です。
「客にお世辞を言う店員」「心にもないお世辞を言う人は信用しない」という風に使います。
「言いなり」【いいなり】
「言いなり」とは人の言葉に従うこと、無批判なこと、言うなりという意味になります。
「人の言いなりにはならない」「彼女はすぐに人の言いなりになるところがある」「上司の言いなりで、部下には辛くあたる同僚」などと使います。
「追従」の英語と解釈
「追従」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“sycophancy”という単語を使います。
例は、“a sycophant”(追従者)、“a sycophantic smile”(追従笑い)となります。
いかがでしたでしょうか。
「追従」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「追従」には人につき従う「ついじゅう」と、おべっかを使う、媚びへつらう「ついしょう」と読み方と意味が違います。
似たような意味合いですが違いはありますので、注意して覚えておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。