「介入」とは?意味や使い方!例文や解釈
「介入」という言葉は難しくて正しい意味がよく分らないという人もいるのではないでしょうか。
使い方や類語なども併せて詳しく紹介しますので参考にしてください。
目次
- 「介入」とは?
- 「介入」の表現の使い方
- 「介入」の類語や類似表現や似た言葉
- 「介入」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「介入」の反対語
- 「介入」の英語と解釈
「介入」とは?
「介入」の意味や概要について紹介します。
- 「介入」の読み方
- 「第三者が間に割って入ること」の意味
- 「政治や経済、軍事的に他国の勢力が割り込むこと」の意味
- 「強制的に割り込んでくること」の意味
- 「介入」の語源や由来
「介入」の読み方
「介入」は「かいにゅう」と読みます。
「すけいり」と読まない様にしましょう。
「第三者が間に割って入ること」の意味
一般的に人同士や組織間で問題が発生すると、まず当事者同士で話し合ったりして解決させるのが基本です。
ところが、元々相容れない関係の場合、双方の都合ばかりを主張して平行線をたどってしまうことがあります。
その様な時に、どちらの立場も理解している第三者が中に入り、お互いの譲歩を促したりして解決に導くことを「介入」と言います。
「政治や経済、軍事的に他国の勢力が割り込むこと」の意味
政治や経済、軍事的な問題が起きた時に、他の国が割り込んで行動を起こすことを言います。
現在でも一つの国内で起きてい紛争や内戦などに、同盟国やその国と利害関係がある国が軍事的な支援をすることがよくあります。
戦争は一つの国だけではなくその背景に複数の国の利害関係が絡んで起こるものと言えるのです。
「強制的に割り込んでくること」の意味
「第三者が間に割って入ること」に近いのですが、こちらはかなり緊迫した状態を表します。
当事者同士が解決をしようとしたところ、平行線をたどるばかりか返って関係が悪化してしまい、一触即発の状態になることがあります。
大きな国同士でこの状態になると、世界中を巻き込む大参事になる可能性があります。
その様な時に、同じくらい大きな国、或いは更に力の強い国が強制的に割り込んで何とかして争いを収めようとすることを「介入」と言うのです。
「介入」の語源や由来
「介入」の語源は漢字の意味に由来しています。
「介」は「間に入って仲を取り持つ」「付き添って世話をする」という意味があります。
「入」は「定められた範囲にはいること」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「間に入って仲を取り持つ為に中に入り込むこと」として使われる様になりました。
「介入」の表現の使い方
「介入」の使い方を幾つか紹介します。
- 「医療介入」
- 「市場介入」
- 「福祉介入」
「医療介入」
医療における「介入」は、その病気と因果関係がると見られる要因について積極的に調査や分析を行い、新たな治療方や予防法を開発することを言います。
「市場介入」
「市場介入」は別名「為替介入」とも呼ばれ、外国為替市場において、変動が激しく不安定材料が大きな時に、財務省の指示により日本銀行が直接市場操作を行うことを言います。
日本銀行の「市場介入」には「単独介入」「委託介入」「協調介入」の3つがあり、ロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯にも影響を与えられるのです。
「福祉介入」
福祉における「介入」は、福祉サービスを提供する者が利用者に対してサポートをすることをいいます。
具体的には利用者と面談をしてどの様なサービスが必要なのかをとりまとめたり、現在の状況で改善するべき点などをアドバイスします。
福祉関係のことは複雑で利用したくてもできない、何ができるのか分からないという人も多くいます。
その様な利用者向けに福祉サービスを提供する側が積極的に働きかけることを「介入」と言うのです。
「介入」の類語や類似表現や似た言葉
「介入」の類語を紹介します。
- 「仲裁」【ちゅうさい】
- 「干渉」【かんしょう】
- 「首を突っ込む」【くびをつっこむ】
「仲裁」【ちゅうさい】
「対立している者同士の間に割って入り、問題の解決をはかって仲直りさせること」という意味です。
中に割って入るという点で「介入」と同じ意味ですが、「仲裁」の方は公平性があるというニュアンスが強くなります。
「干渉」【かんしょう】
意味は「全く関係のない人や国の内情に入り込み、自分の思い通りに動かそうとうすること」です。
「内政干渉」という言葉がありますが、関係がない国がその国の政治に口出しして従わせようとする時に使われます。
「干渉」は日常のものごとや個人的なことにも使われる言葉で、「介入」よりもエゴが強く悪いイメージがあります。
「首を突っ込む」【くびをつっこむ】
「全く関係ない他のものごとに割って入ること」という意味です。
日常的に使われることが多く、人が何かについて話しているとすぐに「何々」と入ってきて安請け合いをした結果、自分が苦労することになったり、良い結果につながらないことを表します。
前に「余計なことに」というフレーズが付いて使われるこが多く、出しゃばりやお節介など悪いイメージがある言葉です。
「介入」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「介入」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「介入」を使った例文1
- 「介入」を使った例文2
「介入」を使った例文1
「子会社同士で利益についてもめていたら親会社が介入してきた」
グループ企業はどこまでがその会社の利益になるのか基準が難しく、子会社同士で利益の取り合いになることがあります。
どちらの取り分かでもめていたら親会社が介入してきて利益を吸い上げられてしまったことを表しています。
「介入」を使った例文2
「日銀の市場介入状況をホームページで調べる」
日銀が市場介入をした日や金額などを調べるには、財務省のホームページで「外国為替平衡操作の実施状況」を参照するのが最も手っ取り早い方法です。
「介入」の反対語
「介入」の反対語を紹介します。
- 「傍観」【ぼうかん】
- 「対岸の火事」【たいがんのかじ】
「傍観」【ぼうかん】
意味は「側にいて何もせずにただ眺めているだけの状態」です。
自分には関係なので問題にしないという態度は「介入」の反対の意味と言えます。
「対岸の火事」【たいがんのかじ】
「自分には関係がなく影響がないものと楽観すること」という意味です。
「向こう岸で火事があってもこちらまで延焼する心配はないから」という意味の慣用句です。
「介入」の英語と解釈
“The teacher must intervene to stop bullying.”
「教師はいじめを止める為に介入すべきだ」になります。
“intervene”は「介入する」という動詞です。
「介入」には「第三者が間に割って入ること」「政治や経済、軍事的に他国の勢力が割り込むこと」「強制的に割り込んでくること」という3つの意味があります。
意味を理解すればビジネスや日常で使える言葉です。