「虱潰し」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「虱潰し」という表現を知っているでしょうか。
聞いたことがあるけれど意味はわからない、と感じる人もいるかもしれません。
ここでは「虱潰し」という表現について紹介します。
目次
- 「虱潰し」とは?
- 「虱潰し」の語源や由来
- 「虱潰し」の表現の使い方
- 「虱潰し」を使った例文と意味を解釈
- 「虱潰し」の類語や類義語・言い換え
「虱潰し」とは?
「虱潰し」というのは物事を落ち度のないように念入りに処理する、という意味になります。
物事を全て片っ端から片付ける、という意味があり、残らず調べたり処理したりすること、ささいなことも見逃さず一つひとつ片付けること、などという意味があります。
例えば、「虱潰し」に調べる、などという表現がありますね。
事件が起こったときなど、残された痕跡などを入念に調べ、真相を突きとめるという行動はまさに「虱潰し」の調査と言えるのです。
- 「虱潰し」の読み方
「虱潰し」の読み方
「虱潰し」という表現は「しらみつぶし」読みます。
虱という表現が読めないという人もいるかもしれませんので、ここでしっかりと学んでおきましょう。
「虱潰し」の語源や由来
そもそも虱というものを知っているでしょうか。
虱はとても小さく、体につくと取るのが大変です。
もしも他の人の虱を取る場合は、髪の毛を1本ずつ調べていかなければいけないのです。
テレビドラマなどでお母さんが子供の髪の毛を1本ずつ調べている様子を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ここから「虱潰し」という表現ができあがりました。
「虱潰し」の表現の使い方
「虱潰し」という表現は調査などで使われることが多いかもしれません。
例えば「虱潰しに調べる」などという表現が使われ、誰かが行方不明になった時など、警察や捜索隊が「虱潰し」に行方不明者を探しますよね。
行方不明者が行った可能性のある場所を入念に調べ、どこにいるのか突き止めていかなければいけません。
「虱潰し」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「虱潰し」を使った例文1
- 「虱潰し」を使った例文2
「虱潰し」を使った例文1
「珍しい病気が見つかり、医者たちは虱潰しに過去の事例を調べています」
近年は医学が発達し、特に日本の医療技術は世界でもトップクラスだと言われています。
その中においてもやはり珍しい病気というものは存在し、医者たちが簡単には見つけられないものもあります。
もしも珍しい病気などが見つかった場合、医者たちは過去の事例を「虱潰し」に調べながらどのような事例なのか考えていかなければいけません。
大学病院等では様々な権威の医者が揃っていますので、話し合いなども重視されます。
「虱潰し」を使った例文2
「どうか、虱潰しに探してください」
誰かが行方不明になった場合や、事件等で証拠品などを集めなければならない場合、警察や捜索隊が「虱潰し」に調べていかなければいけません。
例えば殺人事件等が起こった場合も、現場にどのような痕跡が残されているのか見逃してはいけませんよね。
そのため、あちこちしっかりと調べ、犯人が残した足跡を探すのです。
例えば指紋が残っていないか、髪の毛が落ちていないか、靴跡や土の跡などが残っていないか、調べていかなければいけません。
このようなものは全て犯人を見つけるための根拠になります。
「虱潰し」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「つぶさに」【つぶさに】
- 「片っ端」【かたっぱし】
「つぶさに」【つぶさに】
つぶさに、というのはいろいろな方面にわたってあれもこれも、という意味もありますし、細かく詳しい、という意味もあります。
例えばつぶさに見ていくと表現すれば、物事を1つずつよく見て確認する、丹念に見る、という意味になります。
「片っ端」【かたっぱし】
片っ端、というのはたくさんあるものを次々に処理していく、次から次へと、という意味があります。
手当たり次第にという意味もあり、これは手に触れるものも区別せず、順序などを考えないという意味があります。
「虱潰し」という表現は警察が絡む事件などでよく使われます。
ニュースなどで聞いたら、ぜひこの意味を思い出してみてください。