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「夢中」とは?意味や使い方!例文や解釈

日常会話で「夢中」という言葉を聞くことがあります。

一体どの様な意味なのか、詳しく紹介します。

夢中

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目次

  • 「夢中」とは?
  • 「夢中」の表現の使い方
  • 「夢中」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「夢中」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「夢中」の反対語
  • 「夢中」の英語と解釈

「夢中」とは?

「夢中」の概要について紹介します。

  • 「夢中」の読み方
  • 「ものごとに熱中して我を忘れること」の意味
  • 「夢を見ている間」の意味
  • 「正気を失うこと」の意味
  • 「夢中」の語源や由来
  • 「五里夢中」「五里霧中」どちらが正しい?

「夢中」の読み方

「夢中」「むちゅう」と読みます。

特に難しい漢字ではありませんので読み書きできる様にしておきましょう。

「ものごとに熱中して我を忘れること」の意味

ものごとに熱中するあまりに周囲のことが見えなくなってしまう状態を表します。

食事の時間を忘れたり寝る時間を惜しんでもそのものごとをやり続けたいと思うことを言います。

多くの場合一時的に集中して取り組んでいることで、しばらく時間が経つと段々と興味を失ってきまうs。

「夢を見ている間」の意味

睡眠時に夢を見ている状態のことを言います。

深い眠りに入り、完全に夢の中の別世界にいることを表します。

「正気を失うこと」の意味

嬉しいことや悲しいことがあり、その気持ちから現実逃避をしている状態を表します。

実際に夢を見ているのではなく、「まるで夢の中にいる様に感じること」という意味です。

「夢中」の語源や由来

「夢中」の語源は言葉の意味からきています。

夢の中では普段ありえない様なことが平気で起こり、それを受け止める自分がいます。

完全に心を支配されていて、「何か変だな」と思いながらも流れに従ってしまうでしょう。

深く心を奪われている状態という意味で使われる様になりました。

「五里夢中」「五里霧中」どちらが正しい?

「ごりむちゅう」という読み方をする漢字を「五里夢中」と書く人がいますが、正しくは「五里霧中」です。

「むちゅう」という言葉を聞くとつい「夢中」と書きたくなりますが、「霧中」が正解です。

因みに「五里霧中」の意味は「先の見通しや方針が全く立たないこと」という意味です。

語源は「霧が立ち込めていて五里先まで全く見えないこと」から来ています。

「夢中」の表現の使い方

「夢中」の使い方について幾つか紹介します。

  • 「無我夢中」【むがむちゅう】
  • 「夢中になる」【むちゅうになる】
  • 「夢中になれるもの」【むちゅうになれるもの】

「無我夢中」【むがむちゅう】

「むがむちゅう」と読みます。

「ものごとに熱中してしまい、自分を忘れること」という意味です。

「無我」は仏教で「自分を束縛している『我』から解放されること」という意味があります。

「夢中」「無我夢中」はどちらも「熱中して我を忘れること」という意味ですが、使い方に違いがあります。

「夢中」「心を奪われた状態」を表し、「アイドルに夢中」「夢中でサッカーをする」など幅広く使えます。

「無我夢中」は基本的に「心を奪われた状態で行動をすること」を表し「無我夢中で走る」「無我夢中で本を読む」などに使います。

「夢中になる」【むちゅうになる】

それまであまり興味がなかったものに興味が湧き、短期間で熱中する様になることを言います。

「○○に夢中になる」として使われ、仕事からアイドルや趣味、恋人など幅広いものごとが対象になります。

本人は我を忘れる程なのですが、「夢中になっている」という自覚を持っている人も多くいます。

「夢中になれるもの」【むちゅうになれるもの】

本来自分が夢中になるのならば「夢中になるもの」と表現するべきですが、「れる・られる」の可能動詞が付いている場合には、「自分が夢中になることができるもの」がまだ見つかってはいないか、まだそのものごとに対して関心が薄く、これから段々と興味が湧いてくるだろうと思われる状態を表しています。

「夢中になれるものがない」「夢中になれるものを見つけた」など、若い人が自分の周囲で興味や関心を抱くものに対して使われます。

「夢中」の類語や類似表現や似た言葉

「夢中」の類語について紹介します。

  • 「没頭」【ぼっとう】
  • 「一心不乱」【いっしんふらん】
  • 「のぼせる」【のぼせる】

「没頭」【ぼっとう】

意味は「一つのものごとに熱中してしまい、周囲を顧みなくなる状態」です。

語源はまさしく「頭を没する」という意味です。

「一心不乱」【いっしんふらん】

意味は「一つのものごとに熱中して、他に気がそれない状態」です。

「一心不乱に勉強する」など動作を修飾する言葉です。

「のぼせる」【のぼせる】

「血が頭にのぼる」「思い上がる」「すっかり熱中する」という意味があります。

「夢中」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「夢中」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「夢中」を使った例文1
  • 「夢中」を使った例文2

「夢中」を使った例文1

「彼女は今恋人に夢中で仕事が手に付かない状態だ」

恋人ができたばかりでラブラブな状態なのでしょう。

毎日ウキウキとしているのは良いのですが、仕事中にぼんやりしていたりラインをチェックしたり、仕事が残っているのに残業をしないで帰ったりと、勤務態度が悪くなってしまっている様子を表しています。

「夢中」を使った例文2

「彼は夢中で本を読み漁った」

面白いと感じる本があり、そのシリーズを読破したくて買い集めて一気に読んだことを表します。

読み始めるとやめられなくなり、ゲームやSNSの時間を割いて本を読む時間にあてて、短期間で集中して全巻読破したのでしょう。

「夢中」の反対語

「夢中」の反対語を紹介します。

  • 「冷める」【さめる】
  • 「白ける」【しらける】

「冷める」【さめる】

「それまであった興味や感情の高ぶりが薄らぐこと」という意味です。

ものの温度が下がる様に、気持ちも低くなる時に使われます。

「白ける」【しらける】

「しらける」と読みます。

「良い雰囲気がなくなり気まずい雰囲気になってしまうこと」という意味です。

ただ興味や関心が失われるだけではなく、その場の雰囲気が悪くなる時に使われます。

「夢中」の英語と解釈

「夢中」の英語表現を幾つか紹介します。

  • “I am crazy for you.”
  • “She is really into a fortune telling.”

“I am crazy for you.”

「私はあなたに夢中です」になります。

“crazy for you”「夢中」という意味で、歌詞にも使われています。

“She is really into a fortune telling.”

「彼女は占いに夢中です」になります。

“really into”「入れ込んでいる=夢中」という意味で使えます。

icon まとめ

「夢中」「ものごとに熱中して我を忘れること」「夢を見ている間」「正気を失うこと」という3つの意味があります。

何かに熱中して周囲のことが目に入らなくなっている人に対して使ってみましょう。