「失礼」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「失礼」という言葉は気軽に使われています。
実はどの様な意味があるのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「失礼」とは?
- 「失礼」の表現の使い方
- 「失礼」の類語や類似表現や似た言葉
- 「失礼」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「失礼」の反対語
- 「失礼」の英語と解釈
「失礼」とは?
「失礼」の概要について紹介します。
- 「失礼」の読み方
- 「礼儀に欠けること」の意味
- 「立ち去る時に残っている人に対して言うこと」の意味
- 「軽く謝罪したり頼みごとをする言葉」の意味
- 「失礼」の語源や由来
「失礼」の読み方
「失礼」は「しつれい」と読みます。
難しい漢字ではありませんが、癖により「ひつれい」と呼んでしまう人がいるので注意しましょう。
「礼儀に欠けること」の意味
他人に対して敬意を払わなかったり、敢えて相手が不快に思う様な態度でふるまうことを言います。
社会人として最も基本となるのが「挨拶」で、人と顔を合わせた時に「おはようございます」「こんにちは」と相手に認識して声をかける言動をすることで、相手に対する敬意を表します。
しかし中にはオフィスですれ違っても挨拶すらしない人がいて、当然「失礼な人」と言われます。
また、親切にして貰った時に「ありがとうございます」とお礼を言えない人も、相手に対する敬意がないことから「失礼な人」と言われます。
その他にも、毎日の人間関係をスムーズにする為の礼儀を身に付けていない人に対して「失礼」と言うのです。
「立ち去る時に残っている人に対して言うこと」の意味
会社で仕事が終わり、先に帰宅する時に「お先に失礼します」と言います。
上司が帰る時には「お先に失礼」「失礼するよ」「お先に」などと省略することもありますが、基本的に立ち去る時にひとこと挨拶をするのがマナーです。
「軽く謝罪したり頼みごとをする言葉」の意味
誰かに声をかける時に「失礼します」と言って相手が振り向いてから本題に入ります。
また、人の目の前を横切ると時に「ちょっと失礼」などと言ってからすり抜けたり、言い間違いをした時に「これは失礼」と言い直すこともあります。
「失礼」は誰かに軽く謝罪をしたり、頼みごとをする時の言葉として気軽に使えるのです。
「失礼」の語源や由来
「失礼」の語源は、漢字の意味に由来しています。
「失礼」は「礼を失う」という意味で、本来ある筈の礼(礼儀)がなくなってしまっている状態です。
「知識として礼儀を学んでいるけれどもそれを実践できない」という意味で使われる様になりました。
「失礼」の表現の使い方
「失礼」は日常会話で様々なシーンに使えます。
最も多いのが「失礼します」「失礼いたします」と相手に対して使う言葉です。
この2つの違いについて紹介します。
- 「失礼します」の使い方
- 「失礼いたします」の使い方
- 「失礼な人・失礼な奴」とは
「失礼します」の使い方
「失礼します」は丁寧語で、ビジネスシーンで上司や取引先に対して使います。
但し、面接など自分から知らない場所に行く時には「失礼します」は少し緊張感が足りない言葉です。
社内で先輩や上司に声をかける時に使う分には問題ありません。
「失礼いたします」の使い方
「失礼いたします」は謙譲語で、「失礼します」よりもより丁寧な表現です。
初対面の相手やこちらから出向いて行くシーンではこちらを使った方が良いでしょう。
「失礼な人・失礼な奴」とは
「失礼な人・失礼な奴」が使われる時には様々な理由が挙げられます。
その人の言動が周囲の人達の不評を買っているのが基本で、普段の言葉遣いが悪い、自分で気づかずに人の気に障ることを言う、挨拶やお礼を言わない、空気を読まずにその場を白けさせるなどがあります。
とにかく他人への敬意や周囲の空気を読まない行動を取る人は「失礼な人・失礼な奴」と言われるでしょう。
「失礼」の類語や類似表現や似た言葉
「失礼」の類語を紹介します。
- 「無礼」【ぶれい】
- 「非礼」【ひれい】
- 「失敬」【しっけい】
「無礼」【ぶれい】
意味は「礼儀をわきまえないこと」「礼儀を知らない人」です。
「失礼」は「礼儀を知っていて欠いている状態」ですので、「無礼」とは少しニュアンスが違います。
「非礼」【ひれい】
意味は「礼儀をそむいた行動をとること」です。
人から見て「非常識」と思われる行動をすることで、「失礼」よりも良くない意味になります。
「失敬」【しっけい】
意味は「人に対して礼儀を失うこと」「男性が同格の人に対して軽く謝罪する時のことば」です。
男性が「ちょっと失敬」と言ってスマホチェックに行く時などに使われます。
「失礼」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「失礼」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「失礼」を使った例文1
- 「失礼」を使った例文2
「失礼」を使った例文1
「年下なのに随分失礼なものの言い方をする人だ」
相手の方が年下なのにタメ口で話し掛けてきて、「それじゃダメじゃん」などダメ出しをしたりする若い人がいます。
年上の人を敬うどころか相手の気持ちを考えられない人に対して「失礼」という言葉を使っています。
「失礼」を使った例文2
「先日はご挨拶もろくにせずに大変失礼いたしました」
イベントやパーティ会場で会った人ですが、あまりにも忙しそうだったので話し掛けられずに終わってしまいました。
後から挨拶ができなかったことをお詫びしているのですが、例え相手の方が忙しそうであったとしても、相手を立てる為に自分から「失礼いたしました」と言っているのです。
「失礼」の反対語
「失礼」の反対語を紹介します。
- 「慇懃」【いんぎん】
- 「丁寧」【ていねい】
「慇懃」【いんぎん】
意味は「人に接する態度が丁寧で礼儀正しいこと」です。
「慇懃」はこれだけだと良い意味で使えるのですが、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」になるとあまりに丁寧過ぎて返って嫌味に感じることを言います。
「丁寧」【ていねい】
意味は「物腰や言動が細やかで礼儀正しいこと」です。
「失礼」の英語と解釈
“He is rude.”
「彼は失礼だ」になります。
“rude”(無礼・失礼)はネイティブが非常によく使うので、覚えておくと便利です。
「失礼」は「礼儀に欠けること」「立ち去る時に残っている人に対して言うこと」「軽く謝罪したり頼みごとをする言葉」という意味があります。
「礼を知っていても失っている」と思われる状態の時に使ってみましょう。