「執着」とは?意味や使い方!例文や解釈
「執着」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「執着」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「執着」とは?
- 「執着」の表現の使い方
- 「執着」の類語や類似表現や似た言葉
- 「執着」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「執着」の反対語
- 「執着」の英語と解釈
「執着」とは?
「執着」とはある物事に強く心が惹かれること、心がとらわれていて、思い切れないことを言います。
またそのような心を「執着心」と言います。
- 「執着」の語源や由来
- 「執着」の読み方
「執着」の語源や由来
「執着」の「執」の字は「執意」などと使ったりしますが、意味は自分の気持ち、意見に固執するという意味になります。
「着」は行きつく、到着といった意味があります。
つまり二つの漢字を合わせた「執着」とは自分の気持ち、意見に固執することに行きついたとなります。
それぞれの字を見ることで言葉の意味がより理解できるのではないでしょうか。
「執着」の読み方
「執着」と書いて「しゅうちゃく」と読みます。
古くは「しゅうぢゃく」と読みましたが現在は「しゅうちゃく」です。
「執着」の表現の使い方
「執着」という言葉の意味はある物事に強く心が惹かれること、心がとらわれてそのことから離れられないといったことになります。
例えば「物事に執着するところがある」「まだ彼女に執着しているのか」「金に執着している」などと使いますと悪い意味合いとなります。
しかし「わからないことを調べることに執着している」「あの絵に執着があるので捨てることはできない」などと使うのはそれほど悪い意味とも言えないでしょう。
会話、文章の前後の流れからどういった意味合いなのか判断することが必要です。
「執着」という言葉はどちらかと言えばあまりいい意味で使う言葉ではないと覚えておくことをおすすめします。
「執着」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「執着」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「固執」【こしつ】
- 「執心」【しゅうしん】
- 「拘泥」【こうでい】
「固執」【こしつ】
「固執」とは意見や態度を強くして、簡単には変えないことを言います。
「何をそんなに固執しているんだ、もっと柔軟に考えろ」「あの人は自説に固執するタイプだから、あまり反論しない方がいいよ」などと使います。
「執心」【しゅうしん】
「執心」とはある物事に心が強く惹かれることを言います。
また特定の異性に対して強く惹かれることを言う言葉でもあります。
「彼女は先輩にかなりご執心ね」「あの男は、金に執心しているから気をつけた方がいい」という風に使います。
「拘泥」【こうでい】
「拘泥」とは気にしてとらわれることを言います。
「些細なことに拘泥している」「さすがの彼も拘泥している様子だった」などと使います。
「執着」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「執着」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「執着」を使った例文1
- 「執着」を使った例文2
「執着」を使った例文1
「お金とか物に対して執着の強い人って苦手だなあ」
「執着」という言葉は、物事、特に物欲、名誉欲にとらわれている、心がそのことから離れないといった時に使うことが多いのです。
ですから「執着」という言葉にはどこかネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。
お金や物質的なもの(車、家、宝石など)にこだわり、欲張り、見栄を張るような人は「執着心が強い」などと言います。
「執着」を使った例文2
「自分でも、愛情なのか執着なのかわからなくなっているんじゃない?」
男女間において、愛情がなくても絶対に別れないという人がいます。
また陰では悪口ばかり言っているのに友達でいようとする人、親子間であれば、いつまでも独立させないように手元に置いておこうとするといったこともあります。
これらは愛情ではなく「執着」からきていることが多いのです。
本当の愛があれば相手の幸せを願います。
自分の欲望「執着」であれば相手ではなく自分のことを優先的に考えるのです。
しかし「執着」する人は自分の言動を「愛情」だと思い込んでいることも多いようです。
「執着」の反対語
「執着」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「断念」【だんねん】
- 「見切る」【みきる】
- 「諦め」【あきらめ】
「断念」【だんねん】
「断念」とは思い切ること、きっぱりと諦めることを言います。
「もう歌手になる夢は断念したよ」「このプロジェクトは残念だけど断念します」「自分で断念すると決めた以上、今更泣きついてくるな」などと使います。
「見切る」【みきる】
「見切る」とは見込みがないものとして諦めること、見限ることを言います。
「あの社長は、真面目にやらない人は容赦なく見切るからね」「いつまでも期待しても仕方がないし、彼のことはもう見切るわ」「こんな時期に異動とは、どうやら私は会社から見切られたようだ」などと使います。
「諦め」【あきらめ】
「諦め」とは諦めること、思い切ること、断念することです。
「はっきりふられたから、かえって諦めがついたわ」「しつこいのは駄目よ、何事も諦めが大事よ」「これ以上は待てないと諦めることにした」などと使います。
「執着」の英語と解釈
「執着」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“persistence”と言います。
例文は“be very persistent.”(執着心が強い)となります。
いかがでしたでしょうか。
「執着」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「執着」とはある物事に心が強く惹かれること、心がとらわれて思い切ることができないことを言います。
そのような意味ですから「しつこい」「うっとうしい」といった印象が強いかもしれません。
また人には「執着」という言葉よりも「執心」という言葉を使うことが多いでしょう。
あまりいい意味合いとして使うことは少ないかもしれませんから、使い方には注意も必要です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていくようにしましょう。