「ワープア」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
この「ワープア」は、社会問題化されて久しい現象で、特に若い人に多いと言われています。
目次
- 「ワープア」とは?
- 「ワープア」の表現の使い方
- 「ワープア」の基準や概要
- 「ワープア」を使った例文と意味を解釈
- 「ワープア」の類語
「ワープア」とは?
ワープアとは、「ワーキングプア」を略した言葉です。
「ワープア」はカタカナ語だと解釈して構いませんが、元の「ワーキングプア」は英語でも同音の“working poor”と表記し、日本に限った問題でもありません。
この言葉の意味は、働いている(ワーキング)にも関わらず、生活が苦しい(プア)だという人たちのことです。
定義がある訳ではありませんが、一般には年収が150万円〜200万円程度の人たちだと言われています。
もちろんフルタイムで働いての年収で、近年の若者の間で決して少なくないことが冒頭のように、数年前より社会問題となっています。
「ワープア」の表現の使い方
ワープアは、自らがそうだと使うことも多い言葉です。
本来であれば、生活が苦しいとそう公言するものでもありませんが、ほとんどの場合、そこから脱出したいと思いから、遭えて使っていると考えていいでしょう。
また、何とかして欲しいという意味で使っている場合も多く、国や行政としても、最低時給を上げるなどの対策こそ行っていますが、全く解決には至っていません。
「ワープア」の基準や概要
先のように、年収にして200万円以下の人が、この「ワープア」と呼ばれる対象とされていますが、その人の生活環境に依るところも大きいので、一概に数字だけで判断することはできません。
例えば、実家で生活をしていれば、年収が200万円でも充分に普通に生活していける収入です。
しかし、毎月の家賃や食費、光熱費などが全て自分の負担だと、この金額では厳しいと言わざるを得ません。
よって、200万円以下の年収の人だという考え方が一般的ながら、実際にはその人自身がどう捉えているかです。
尚、300万円以上年収があるにも関わらず、自分をこの「ワープア」だと考えている人も居ますが、そのような人は、本人のお金の遣い方が悪いからだと考えていいでしょう。
必要以上に高い物件に住んでいたり、贅沢な食費や遊興費などに無駄に遣ってしまっているだけで、ここで説明しているワープアとは表現しません。
「ワープア」を使った例文と意味を解釈
ワープアを使った例文と、その意味の解釈です。
働かずにお金がないなどと言っている人は、このワープアではありません。
- 「ワープア」を使った例文1
- 「ワープア」を使った例文2
「ワープア」を使った例文1
「ワープアから脱出するのは、そう容易なことではない」
ワープアからの脱出には、少しでも賃金の高い仕事に就き、家賃などの支出をできる限り抑えることが求められますが、どちらもそう簡単なことではない為、社会問題にもなっていると言えるでしょう。
アルバイトのような非正規雇用の人たちだけでなく、中には公務員でもこのワープアに該当してしまう人も居ると言われています。
「ワープア」を使った例文2
「ろく働きもしようとしないあいつには、ワープアなどと言われたくない」
ワープアは、生活が苦しいとは言っても、きちんと働いて収入を得ている人たちです。
働かずに同様に生活に困っている人は、言ってしまえば単なる無職です。
何か働けない事情があるのかも知れませんが、そのような人にワープアなどとは言われたくないものです。
「ワープア」の類語
ワープアと似た意味で使われる言葉で、こちらも同様に社会問題になっていると言えるでしょう。
- 「ネットカフェ難民」【ねっとかふぇなんみん】
「ネットカフェ難民」【ねっとかふぇなんみん】
特定の住居に住んでおらず、ネットカフェと呼ばれる時間貸し(月単位で借りることもできます)の施設に生活の拠点を置いている人のことです。
最近ではシャワー室が完備されているのが当たり前で、光熱費込みの価格設定なので、下手にアパートを借りるより便利だという点もありますが、郵便などが受け取れたとしても、正式な住所ではない為、住民票がとれず、それが問題となることが少なくありません。
この状態が長く続くと、行政上は浮浪者と同様の扱いになってしまうので、あまり長く続けるべきではありませんが、アパートを借りるとなると、最初にある程度まとまったお金が必要になります。
それがない為に、この状態から抜け出せないという人も多いのが実情です。
ワープアは、現在では1000万人を越えていると言われています。
国や行政には、これまで以上に力を入れて解決に迫ってもらいたい大きな社会問題です。