「自宅警備員」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「自宅警備員」、という表現を使ったことがあるでしょうか。
自宅を警備するとはどういうことだろうと不思議に思った人もいるかもしれません。
それならば、「自宅警備員」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「自宅警備員」という表現について紹介します。
目次
- 「自宅警備員」
- 「自宅警備員」の概要
- 「自宅警備員」を使った例文と意味を解釈
- 「自宅警備員」の類語や言い換え
「自宅警備員」
「自宅警備員」という表現は、日本で使われているインターネットスラングの1つです。
引きこもりやニートなど、誰とも関わらずに自宅にこもっている人を指しており、消して自宅の警備をしているなどという意味ではありません。
引きこもりやニートなど、家から出ることがなく、仕事や勉強などをしているわけではない人々、そしてそのような状態で自宅にこもっている人たちを指す表現です。
2000年代後半には存在していた表現だと考えられており、2007年のネット流行語大賞では7位に入りました。
2ちゃんねるなどから発祥したのではないかと考えられています。
「自宅警備員」の概要
「自宅警備員」というのは定職を持たずに自宅にこもっているという状態を指しています。
定職がなくて自宅にこもっているという事は何もしていないように思われがちですが、そのような人々は自宅の常駐警備をしている、社会に役立つ、という視点でユーモラスにとらえた表現になります。
インターネットが使われるようになり、引きこもりだった人々がネット社会でコミュニケーションをとるようになったことから、自虐的なユーモアでこのような表現が作られたのではないかと考えられています。
ちなみに、「自宅警備員」の任務は自宅の警備のみならず、インターネットの維持やコンビニまでのパトロールなどがあります。
夜勤を選ぶ人が多く、自虐的に「過酷な任務なのに賃金が低い」などと言われます。
- 表現を使うときの注意点
表現を使うときの注意点
「自宅警備員」という表現は仕事をしていない人や大学や専門学校などに所属して勉強をしているわけではない人々に対して使われますので、この表現を使うときには相手のことをしっかりと考えなければいけません。
自虐的な冗談で使う事は可能ですが、人によっては「失礼な」などと捉える場合もありますので、冗談が通じない人には使わない方が良い表現だともいえます。
「自宅警備員」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「自宅警備員」を使った例文1
- 「自宅警備員」を使った例文2
- 「自宅警備員」を使った例文3
「自宅警備員」を使った例文1
「あと2ヶ月間、自宅警備員をがんばります」
あと2ヶ月で仕事を始める、あと2ヶ月で大学に通う、などという状態で、期間限定でニートをしている場合、「あと2ヶ月だけ自宅警備員をがんばります」などと自虐的にいうことがあります。
これはあと2ヶ月は仕事や勉強がない、という意味になります。
「自宅警備員」を使った例文2
「娘はいつまでも自宅警備員で困ったものです」
仕事や勉強をしていない娘を持つと、その娘のことを「自宅警備員」と呼ぶことがあります。
親からすると、何とか仕事をしてほしい、仕事をしないならば結婚してはどうか、などと思うこともあるかもしれませんね。
「自宅警備員」を使った例文3
「しばらく自宅警備員をしているけれど、給料が出なくて困ってしまう」
実際には自宅を警備することなど無いのですが、「自宅警備員」という表現を使うことによって仕事をしているとユーモラスに表現し、「コンビニまでパトロールをしているのに給料が出ない」などと自虐的に表現する場合もあります。
確かに、「自宅警備員」では給料がもらえませんから、割に合わない仕事かもしれません。
「自宅警備員」の類語や言い換え
ここでは「自宅警備員」の類義語を紹介します。
- 「引きこもり」【ひきこもり】
- 「ニート」【にーと】
- 「籠城」【ろうじょう】
「引きこもり」【ひきこもり】
引きこもりというのは仕事や学校に行かずに家にこもり、家族以外とはほとんど交流しない人を指しています。
日本の厚生労働省はロッカ月以上このような状態が続いた人を引きこもりだと定義しており、その人数は年々増えているとも考えられています。
「ニート」【にーと】
ニートというのは就学や就労、職業訓練をしていない人を指しており、日本では15歳から34歳までがニートの対象になります。
若年無業者とも言われています。
「籠城」【ろうじょう】
籠城は、もともとお城の中に立てこもって的を防ぐことを指している表現ですが、転じて家などにこもって外に出ないこと、を表す場合もあります。
ただし、受験勉強などに励むために家にこもることを指す場合もありますので、悪い意味とは限りません。
「自宅警備員」という表現はユーモラスに使われるようになった表現で、今でも広く使われています。
インターネットが普及したことにより、自宅警備もお互いに話ができるようになり、このような表現が普及したのではないでしょうか。