「勘が働く」とは?意味や類語!表現の使い方
世の中には、ロジックで語ることができない不思議なことがたくさんありますが、「感が働く」という現象もその1つではないかと思います。
この言葉は普段の生活の中での出来事だけでなく、ビジネスの場面でも時折使われることがありますので、今回はこの「勘が働く」について見ていくことにします。
目次
- 「勘が働く」とは?意味
- 「勘が働く」の表現の使い方
- 「勘が働く」とは?具体例
- 「勘が働く」を使った例文と意味を解釈
- 「勘が働く」の類語や類義語・言い換え
「勘が働く」とは?意味
「勘が働く」とは、「物事の意味や善し悪しをロジックで判断することではなく、直感的な判断で決めていくような能力が活性化すること」という意味がある慣用句です。
多くは物事を判断したり、決定していく思考ステップとして、様々な情報を基にして考えていくものですが、世の中には「勘が鋭い人」がいるものです。
普段はその勘に頼るようなことはないのですが、何か重大なことを決定しなければならないような場面であったり、命を危険にさらしてしまうような危機的な状況が近づいてきた時に直感的に「この方向に進もう」、「いや、少し結論を出すことを止めておいた方がいいな」とひらめき的な発想で行動したり判断する時に「勘が働く」を使うことになります。
「勘が働く」の表現の使い方
最近では、スピリチュアル、すなわち精神世界での話題が事欠きませんが、そのような場面でも「勘が働く」を使うことがあります。
しかし、実際のビジネスの場面でも、論理的な思考に基づく活動だけではなく、「勘」の判断能力として受け止められることもあります。
「勘が働く」とは?具体例
「勘が働く」が使われる場面では色々とありますが、特に男性の浮気のことで、恋人や奥さんがパートナーの浮気を疑っている時に出て来ることが少なくありません。
普段の態度がどことなく変でおかしいと疑っている時に「勘が働く」と言いますが、その大抵は間違っていないので、女性の人の「勘」は恐ろしいものです。
「勘が働く」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「勘が働く」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「勘が働く」を使った例文1
- 「勘が働く」を使った例文2
「勘が働く」を使った例文1
「ライバル会社に負けてしまうと思われた今回の商談では、今、勝負するべきと勘が働き押し進めた結果、成功したのです」
ビッグビジネスでの商談で他社に競り勝つためには、様々な戦略・戦術を展開していくことが数多くありますが、商機を逃さないように勝てるタイミングを計ることも重要なポイントです。
その時に「勘が働く」ことで、その商機を把握して商談に勝つようなことも少なくありません。
「勘が働く」を使った例文2
「先輩は、仕事の上で誰も予想できない悪いことに関してよく勘が働くので、チームが何度も救われているのです」
何か悪いことが起きる前になると、直観的に危険回避ができる人がいますが、このような人の場合、「勘が働く」ということが当てはまることもあります。
通常では予測できないことでも、「勘が働く」ことで危険を回避することができたという経験を持っている人もいるかと思います。
「勘が働く」の類語や類義語・言い換え
「勘が働く」と似ている言葉としては、次のような類義語が挙げられます。
- 「ピンとくる」
- 「直感が働く」
- 「第六感が働く」
「ピンとくる」
「ピンとくる」という言葉が「勘が働く」と同じ意味を持つ言葉ですが、「相手の態度や物事の状況を見て、その背景や事情を瞬時に感じ取ること」という意味があります。
ひらめき的なイメージが頭の中で描かれていくのですが、それを「ピン」と言葉で例えた表現です。
「直感が働く」
「直感が働く」という言葉も「勘が働く」を同義の言葉で、「推理や分析などから来る判断ではなく、感覚的な受け止め方によって、瞬間的に物事の成り行きを捉えることができる力が発揮されること」となります。
「感」とは「心の動き」を表している文字ですが、「直感」は「直接、心の動きが作用する」という意味合いがあります。
「第六感が働く」
「第六感が働く」という表現もありますが、「第六感」とは、「人が持つ五感以外の感覚のもので五感を超えるものを指している感覚」
理屈では説明することができない「鋭く的確に物事の本質を掴み取る心の働きのこと」でもあります。
「勘が働く」という動きは、ある意味摩訶不思議なことかもしれませんが、日常生活の中でも、ごく普通に出て来るものです。
人は思考によって判断することが普通ですが、このように言葉では言い表すことができない現象もあるのです。