「勘」の意味とは? 「感」と「勘」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「勘」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「勘」の英語や「勘」を使った言葉を紹介します。
さらに「勘」の類語や、「勘」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「勘」の意味とは?
- 「勘」の読み方
- 「勘」の英語
- 「感」と「勘」の違い
- 「勘」の言葉の使い方
- 「勘」を使った言葉・慣用句や熟語など
- 「勘」を使った例文や短文など
- 「勘」の類語や類義表現
「勘」の意味とは?
みなさんは「勘」という言葉を知っているでしょうか。
「勘がいい」などのフレーズを一度は耳にした事があるかもしれません。
一方で、「勘」という言葉を、今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
「勘」には、「直感によって感じ取る、一種の感覚」という意味があります。
「直感」には、「説明抜きで直接感覚的にぴんと分かる事」という意味があります。
例えば、未解決事件の犯人が、理屈や説明抜きで、直感的にぴんと分かる時、「勘」が働いていると言えるでしょう。
「勘」の読み方
「勘」は「かん」と読みます。
それほど難しい漢字ではないため、いきなり読める人も多いかもしれません。
ただ「かん」を「感」や「間」などの間違った感じで書いてしまう可能性があります。
これを機会に「勘」は「かん」と読む事を覚えておきましょう。
「勘」の英語
「勘」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「勘」は英語で、“intuition”(インツイション)になります。
“intuition”には「直感」「勘」という意味があります。
また“instinct”(インスティンクト)にも「直感」という意味があります。
“instinct”には「本能」という意味があり、転じて「直感」になります。
このように「勘」は“intuition”や“instinct”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「感」と「勘」の違い
「勘」と似た言葉に「感」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「感」には、「深く心が動く事」という意味や、「感動する事」などの意味があります。
さらには「心の動き」という意味があります。
例えば「隔世の感」という定型句がありますが、この言葉には、「ずいぶんと時代が変わったと感じる」という意味があります。
このように「感」は「心の動き」という意味があります。
一方「勘」には「直感的に感じ取る一種の感覚」という意味があります。
「勘」も「感」に含まれる感覚ですが、より「直感的」な部分に特化した心の動きです。
そこで、「直感的に何かを感じ取る」という部分に重点を置きたい時は、「勘」を使うようにしましょう。
「勘」の言葉の使い方
「勘」という言葉はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「勘」には「直感によって感じ取る、一種の感覚」という意味があります。
理屈や論理を使った推理や、誰かの説明により、答えが分かるのではなく、何となく、直感的に答えが分かった時などに、「勘」という言葉を使ってみましょう。
例えば、友達から遊びに誘われた時、面倒だけれど、直感的にこの誘いには乗った方がいいと感じた時、「勘」という言葉を使ってみましょう。
「『勘』に頼って遊びに行ったら、将来結婚する男性と出会った」という事があるかもしれません。
また、カジノでルーレットをする時、直感的な感覚で大勝ちしたとしたら、『勘』が働いたといるでしょう。
このように、説明のつかない感覚で何かを決断した時などに、「勘」という言葉を使ってみましょう。
「勘」を使った言葉・慣用句や熟語など
「勘」を使った言葉会を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「勘」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「勘が働く」
- 「勘がいい」
- 「勘を取り戻す」
- 「勘に頼る」
- 「勘が当たる」
「勘が働く」
「勘が働く」という言葉があります。
「勘が働く」には「勘が自動的に発動する」というような意味があります。
自分から「勘」を働かせようとしていないのに、勝手に「勘が働く」事で、何かいい事があった時などに使います。
「『勘が働き』、いつもと違うスーパーに行ったら、特売をしていた」という感じです。
「勘がいい」
「勘がいい」という言葉も良く使います。
「勘がいい」人は、直感的に何でも気付く事ができるため、二者択一の選択などの正解率が高い人です。
また、他の人が隠し事をしていても、すぐに見抜く事ができます。
「勘を取り戻す」
「勘を取り戻す」という言葉もあります。
例えば子供の頃に野球をしていた人が、大人になって久しぶりにキャッチボールをする時などに「『勘を取り戻す』まで待って」などと言います。
野球を上手にするため、またはピアノを上手に弾くためには、独特の感覚が必要で、それを取り戻す事を「勘を取り戻す」と言います。
「勘に頼る」
「勘に頼る」という言葉は、論理的に推理しても結論が出ない時に、直感的なものに頼って選択する事などを言います。
「勘が当たる」
「勘が当たる」には、直感的に選択したものが、結果的に良い物だった時などに使います。
直感的な判断が正しかったという意味があります。
「勘」を使った例文や短文など
「勘」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「勘」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「勘」を使った例文1
- 「勘」を使った例文2
「勘」を使った例文1
「普段は参加しない合コンに『勘が働き』参加したら、彼氏ができた」
この例文のように、普段はあまり好きでない合コンで、素敵なパートナーと出会った人がいるかもしれません。
このような時は、直感的に「出席すべき」だと感じたのかもしれません。
「勘」を使った例文2
「『勘がいい』彼女は、私の浮気を見逃してくれない」
この例文に登場する彼女のように、人の嘘や秘密を直感的に見抜く人がいます。
このような人は「勘がいい人」と呼ばれます。
「勘がいい」彼女に対して、浮気を隠すのは困難でしょう。
「勘」の類語や類義表現
最後に「勘」の類語や類義表現を紹介します。
「勘」に良く似た言葉を知る事で、この言葉をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「第六感」【だいろっかん】
- 「インスピレーション」【いんすぴれーしょん】
「第六感」【だいろっかん】
「第六感」には、「五感以外の感覚」という意味があります。
「直感」や「勘」も「第六感」に含まれるかもしれません。
不思議な感覚で、普通の人なら感じられない物事を感じ取る事ができます。
「インスピレーション」【いんすぴれーしょん】
「インスピレーション」は、「霊感」をカタカナ語にしたものです。
「人間の霊の不思議な感応」という意味があります。
「勘」の意味や使い方を見てきました。
みなさんの中には「勘がいい人」がいるかもしれません。
このタイプの人は、論理的に物事を結論付けたり、選択するより「勘に頼る」ほうが好結果を生むかもしれません。