「ドカ貧」とは?意味!例文や関連語
「ドカ貧」という言葉が聞かれることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文などを紹介します。
目次
- 「ドカ貧」とは?
- 「ドカ貧」の表現の使い方
- 「ドカ貧」の語源や由来
- 「ドカ貧」の類語や言い換え
- 「ドカ貧」と「ジリ貧」の違い
- 「ドカ貧」を使った例文と意味を解釈
「ドカ貧」とは?
「ドカ貧」の概要について紹介します。
- 「ドカ貧」の意味
「ドカ貧」の意味
「ドカ貧」の意味は「急にひどい貧乏になること」です。
それまで裕福であったり生活に困っていなかった人が、何かのきっかけで一気に大金を失ってしまい、経済的にきつい状態になることです。
「ドカ貧」というからには、数千円や数万円の損失ではなく数百万円規模の損失のことを言います。
個人だけではなく、企業や営利組織などでも多額の負債を抱えたことを表します。
「ドカ貧」の表現の使い方
「ドカ貧」が使われるのは以下の様なシーンです。
- 投資で損失を出した時
- ギャンブルで失敗した時
- 貸し倒れが出た時
投資で損失を出した時
投資をしている人や企業が、株価が急に変動して大きな損失が出てしまった時に使われます。
株価は何らかのきっかけで或る日突然変動するもので「ドカ貧」が出易い状況です。
ギャンブルで失敗した時
ギャンブルはつい調子に乗ってしまい大金をつぎ込んでしまい易い娯楽です。
競馬やスロットなどで、ちょっとした負けを取り戻そうとして次々とお金をかけてしまい、1日で大損をする人もいます。
元々裕福な生活をしている訳ではないので、一気に貧乏になってしまうのです。
貸し倒れが出た時
ビジネスにおいては相手の会社の経営状態も重要になります。
毎月売り上げを見込んでいた大企業が急に倒産してしまい、巨額の貸し倒れが出た時に「ドカ貧」と使います。
得意先が倒産することでこちらの利益が一気に減ると、株主が騒いだり銀行が貸付を拒否する様になり、一気に経営状態が悪化するのです。
「ドカ貧」の語源や由来
「ドカ貧」の語源は「ドカッと貧乏になること」からきています。
最初に注目されたのは1941年に太平洋戦争開戦の決定会議における米内光政の「ジリ貧を避けようとしてドカ貧にならぬようご注意願いたい」という発言です。
ここから「ドカ貧」として使われる様になりました。
「ドカ貧」の類語や言い換え
「ドカ貧」の類語を紹介します。
- 「没落」【ぼつらく】
- 「一文無し」【いちもんなし】
「没落」【ぼつらく】
「それまで裕福だった人が財産などを失うこと」という意味です。
昔の貴族や華族と呼ばれた人達が時代の波に乗れずに貧乏になることを言います。
「一文無し」【いちもんなし】
「全くお金がなくなってしまうこと」という意味です。
一文というのは昔のお金の単位で、一文銭も持っていない状態を表す言葉です。
「ドカ貧」と「ジリ貧」の違い
「ドカ貧」の対義語として「ジリ貧」があります。
どちらも1941年の米内氏の発言で注目される様になった言葉ですが、対義語ですので逆の意味になります。
「ジリ貧」とは「ジリジリと貧しくなること」という意味です。
少しずつお金がなくなり、段々と厳しい状態になり、最終的に勢いがなくなったり債務整理をすることになります。
「ドカ貧」を使った例文と意味を解釈
「ドカ貧」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「ドカ貧」を使った例文1
- 「ドカ貧」を使った例文2
「ドカ貧」を使った例文1
「空き巣に入られて手持ちの現金を盗まれて一気にドカ貧になってしまった」
自宅にかなり現金を置いておく人だったのでしょう。
数百万円にも上る現金を盗まれてしまい、一気に貧乏になってしまったことを表します。
「ドカ貧」を使った例文2
「詐欺に遭ってしまいドカ貧になってしまった」
最近の詐欺は数千万規模のお金をだまし取ることもあります。
老後の貯蓄として貯めたお金を全額だまし取られたしまった時にこの様に言うのです。
「ドカ貧」は「急にひどい貧乏になること」です。
大金を失ってしまい、経済的にも苦しくなった時に使う言葉です。