「enough(イナフ)」とは?意味や使い方!例文や解釈
ビジネスで「イナフだ」という言葉を聞くことがあります。
一体どの様な意味なのか、正しい使い方を覚えておきましょう。
目次
- “enough”(イナフ)とは?
- “enough”(イナフ)の表現の使い方
- “enough”(イナフ)の類語や類似表現や似た言葉
- “enough”(イナフ)を使った例文や短文など(意味を解釈)
- “enough”(イナフ)の反対語
- “enough”(イナフ)の英語と解釈
“enough”(イナフ)とは?
“enough”(イナフ)の意味や語源などについて紹介します。
- “enough”(イナフ)の読み方
- 「数量が足りている」の意味
- 「ものごとが十分なレベルに達している」という意味
- “enough”(イナフ)の語源や由来
“enough”(イナフ)の読み方
“enough”(イナフ)は日本語では「イナフ」ですが、英語で発音する時には注意が必要です。
「gh」は「f」と同じで、前歯で下唇を軽く噛んで息を吐き出す時の摩擦音です。
日本語の「ふ」の様に口を細く開けて息を出す音ではありません。
音だけ発音であり、「う」という母音も入らないのです。
同じ様に「gh」を「f」と発音する英単語に“laugh”(笑う)、“cough”(咳)などがあります。
日本人にとってかなり難しい発音と言えます。
「数量が足りている」の意味
日本語で「イナフ」と言う時の意味は「数量が足りていて問題ない」ということです。
何かの目的の為にものを揃えた時に、必要な数量分はきっちりある時に使います。
但し、足りてはいるのですが、予備がある程ではない、という意味が強くなります。
「ものごとが十分なレベルに達している」という意味
「何かの目的に対して十分なレベルに達している」ということを言います。
例えばプロジェクトを進めていてスタッフの能力が一定以上のレベルに達していて期待ができる時や、タイミング的に今行動をするのに十分であると判断する時などを意味します。
目に見えないもので、状況的に十分である時に使われます。
“enough”(イナフ)の語源や由来
「イナフ」は英語の“enough”からきていますが、元々はドイツ語で“genug”と表記されていました。
当時は「ゲヌーク」と発音されていたのですが、段々と変化していったのです。
“enough”(イナフ)の表現の使い方
“enough”(イナフ)は英語ですが、今回は日本語としてビジネスや日常会話で使われるシーンについて紹介します。
- ビジネスの場でOKを出す時
- ビジネスの場で量が十分な時
- レストランで満腹の時
- 呆れている時
ビジネスの場でOKを出す時
仕事をしていて上司に対して結果を提出した時に「イナフだね、ありがとう」と言われることがあります。
これは「これで十分です」「これ以上やらなくていいです」という意味になります。
特にほめられた訳ではなく、その仕事を遂行したということです。
ビジネスの場で量が十分な時
何かの分析をしたり、会議の資料を作成する時にデータや情報が十分に揃っている時に「イナフだからすぐに取りかかって」などと言います。
こちらはビジネスの場では頻繁に使われますので、覚えておくと誤解せずに済みます。
レストランで満腹の時
レストランで食事をしていて満腹になった時に「もうイナフだ」と言うことがあります。
これは「お腹いっぱいである」という意味で、実際に英語でも非常によく使われます。
参考程度に海外で食事をした時にスタッフから“Would you like some more coffee?”(コーヒーのおかわりをいかがですか?)と訊かれたら"I've had enough, thank you.”と答えましょう。
呆れている時
相手にどうしても自分の意志が伝わらず、満足なパフォーマンスをしてくれない時に「もうイナフだよ」と言うことがあります。
これは「もううんざりした」「もうたくさんだ」という意味になります。
因みに英語では“I've had enough.”で「お腹がいっぱい」と同じ表現になります。
こちらの方は「気持ちがいっぱい」になってしまうという意味です。
“enough”(イナフ)の類語や類似表現や似た言葉
“enough”(イナフ)を日本語に言い替えた類語を紹介します。
- 「事足りている」【ことたりている】
- 「間に合っている」【まにあっている】
- 「不服ない」【ふふくない】
「事足りている」【ことたりている】
「何かの目的に対して十分である」という意味です。
「間に合っている」【まにあっている】
「間に合っている」には2つの意味があり「定められた時間や締切に遅れないこと」の他に「その場で用が足りること」という意味があります。
代わりのものや手段などでその場を済ませる時に使われます。
「不服ない」【ふふくない】
「不満な点がないこと」の意味です。
こちらは具体的な数量ではなく人の主観により「十分かどうか」が判断される時に使います。
“enough”(イナフ)を使った例文や短文など(意味を解釈)
“enough”(イナフ)を使った例文と解釈を紹介します。
- “enough”(イナフ)を使った例文1
- “enough”(イナフ)を使った例文2
“enough”(イナフ)を使った例文1
「もうイナフだから明日にしよう」
プレゼンやイベントなどの準備をしていて、既にしっかりと準備が整っている時の言葉です。
充分に準備ができているので、後は当日でOKという時に使われます。
“enough”(イナフ)を使った例文2
「彼は両手を挙げて『イナフ』と言った」
相手が気持ち的に一杯になってしまい「もうたくさんだ」と言ったと思われます。
こちらの説明に納得できないか、興味が無い時の外国人の反応です。
“enough”(イナフ)の反対語
“enough”(イナフ)の反対語を紹介します。
- 「不十分な」【ふじゅうぶんな】
- 「不備」【ふび】
「不十分な」【ふじゅうぶんな】
「ものごとが十分でないこと」という意味です。
英語で言うと“insufficient”になります。
「不備」【ふび】
「十分なものが揃っていないこと」という意味です。
ビジネス英語では“incomplete”が使われます。
“enough”(イナフ)の英語と解釈
“enough”(イナフ)の英語と解釈を紹介します。
- “I have a enough data to prove it.”
- “It's good enough.”
“I have a enough data to prove it.”
「それを証明するのに十分なデータがある」となります。
会議などで反対意見が出た時に逆襲をする前置きとして使われます。
“It's good enough.”
「まあいいんじゃない」という意味です。
最初の意味の章で「足りてはいるけれども予備がある程ではない」と紹介しましたが、こちらはその意味が強くなります。
「完璧ではないけれどもそこそこである」という時に使われます。
“enough”(イナフ)は「数量が足りている」「十分なレベルに達している」という意味があります。
英語でも良く使われる言葉ですので覚えておくと良いでしょう。