「会社の犬」の意味とは?俗語、「社長の犬」も解説!
会社勤めをしていると、それだけでこのように呼ばれてしまうことがありますが、本来の意味は少し違います。
目次
- 「会社の犬」とは?
- 「社長の犬」とは?
- 「会社の犬」の類語や言い換え
- 「会社の犬」のメリット
「会社の犬」とは?
この「会社の犬」とは、会社勤めをしている人全般に対して使うこともありますが、本来の使い方は、会社が飼い主として、それに忠実な犬のような会社員のことです。
会社がこうしろと言えば、否応なしにそれに従い、残業や出張の命令はもちろん、急な転勤にも何一つ文句を言わず、大人しく受け入れるような会社にとって「使い勝手」のいい社員に対して使われます。
つまりは「会社の言いなり」になっている人のことだと解釈していいでしょう。
「学生時代にはリーダーシップのあった彼だが、今ではすっかり会社の犬になってしまった」などという使われ方をする言葉で、この例文は、「成り下がってしまった」としても意味が通ります。
比較的活発で、どちらかと言えば人を動かしていたような人がそうなってしまったという時には、そのように表現されることが多いです。
「社長の犬」とは?
「会社の犬」と似た言葉に、「社長の犬」があります。
この言葉は、「社長の言いなり」という解釈になり、社長が言うことにしか従わない、社長にだけは逆らえないような人を揶揄して使う言葉です。
「あの人は社長の犬のくせに、部下にはとても厳しいらしい」といったような使われ方をします。
「会社の犬」の類語や言い換え
「会社の犬」と同じ意味の言葉や言い換え表現です。
これらに置き変えて使っても、そのまま意味が通ります。
- 「会社の駒」【かいしゃのこま】
- 「社畜」【しゃちく】
「会社の駒」【かいしゃのこま】
将棋の駒のように、会社の駒の1つという意味です。
「会社の犬」と同じく、「会社の言いなり」だと表現した時に使います。
「社畜」【しゃちく】
「会社に飼われている畜生」を略した言葉で、これも「会社の犬」と同じ意味で使われます。
「会社の犬」や、上の「会社の駒」より表現的に大分悪くなる為、自らに使う場合は構いませんが、人をこのように表現するのはあまりおすすめできません。
「会社の犬」のメリット
会社の犬と表現される人は、会社の言いなりという立場ながら、言われることにさえ従っておけば、とりあえず(生活)は安泰だというメリットがあるとも考えられます。
自らを「すっかり会社の犬だが、これも家族の為だ」と使うような人も居るほどです。
何がその人にとって大事なのかは人それぞれなので、「会社の犬」も一概に悪いとは言い切れません。
会社の犬は、いかにも言葉が悪いですが、必ずしも情けないと表現されたり、それに成り下がったなどと言われる存在でもありません。
それは、そうだからこそ得られるもの(生活の安定など)もあるからです。