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「救恤」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!

この「救恤」は、普段はあまり耳にしませんが、大きな地震や台風などの後に聞くことがある言葉です。

救恤

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「救恤」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!>


目次

  • 「救恤」の意味とは?
  • 「救恤」の読み方
  • 「救恤」の言葉の使い方
  • 「救恤」を使った言葉と意味を解釈
  • 「救恤」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「救恤」の類語や言い換え(シソーラス)
  • 「救恤」の英語(解釈)・例文など


「救恤」の意味とは?

「救恤」の意味とは?

救恤とは、困っている人に対して恵みを与えることです。

思わぬ困難によって苦しんでいる人に対してという意味合いが強いので、冒頭のように自然災害の類いによって被災してしまった人が現在の日本では主な対象になると考えていいでしょう。

ですが、いわゆるホームレスへの炊き出しなどにも使うことのある言葉なので、そちらの意味も合わせて覚えておいてください。

難しい言葉なので、あまり見聞きしませんが、きちんと覚えておくと、これをボランティアで行っているなどと言われた時に、すぐに何のことだか分かるでしょう。



「救恤」の読み方

「救恤」の読み方

「救恤」は、「きゅうじゅつ」と読む言葉です。

「救」の方はまず問題ないと思いますが、問題は「恤」の字の方です。

「恤」「じゅつ」としか読まない漢字なので、この機会にそのまま覚えてしまいましょう。

この「恤」は、この漢字だけで「憂える」(憂う)、「助ける」という意味があり、「救」はそのまま「救う」ことなので、「救恤」は似たような意味の漢字2つで構成されている言葉ということになります。

「救恤」の言葉の使い方

「救恤」の言葉の使い方

救恤は、先にも挙げたように、自然災害の被災者やホームレスなどに対して使われる言葉です。

金銭や物品を提供する行為だけでなく、その人たちの住居や仕事の世話といった活動も、この「救恤」と呼べる範囲に入ります。

募金活動に協力するのも、立派な「救恤」の1つです。

自分には(しようと思っても)とても無理な話だと思っても、この募金のように、身近な所からできる場合も少なくありません。



「救恤」を使った言葉と意味を解釈

「救恤」を使った言葉と意味を解釈

救恤を使った言葉の解釈です。

よく見る使われ方なので、知っておくと、見聞きした際にすぐに意味が分かります。

  • 「救恤の策」【きゅうじゅつのさく】
  • 「被救恤者」【ひきゅうじゅつしゃ】

「救恤の策」【きゅうじゅつのさく】

救恤の策とは、震災などが怒った際に備えておくこと、及びそれが起こってしまった際に、助ける為の計画、またはそれに沿った行動のことです。

「救恤の策となる食料品の備蓄がある」「早く救恤の策を考えるべきだ」などという使い方になります。

多くの自治体では、ある程度のこのような備蓄をもっているとされていますが、いざ災害などが発生した時に、いつそれらが支給されるのか分かりません。

その為、各自備えとして2〜3日分程度の備蓄は常にもっておくべきだと言われています。

「被救恤者」【ひきゅうじゅつしゃ】

「助けるべき人たち」を表す言葉です。

「今回の台風被害による非救恤者は、軽く1000人は居ると思われる」といった形で使います。

または、自分だけで生活することができず、「誰かに助けられて生きている人」という意味で使うこともある言葉です。

「救恤」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「救恤」を使った例文や短文など(意味を解釈)

救恤を使った例文や短文です。

この言葉の意味を理解していれば、どちらも問題なく解釈できるでしょう。

  • 「救恤」を使った例文1
  • 「救恤」を使った例文2

「救恤」を使った例文1

「全ての被災者が充分に救恤されるとは限らない」

日本では自然災害によって被災すると、国や自治体からある程度の金銭や物品などの支給がありますが、それだけで全てが解決する訳ではないので、その後の生活がとても大変です。

最近では地震などの自然災害に対する民間の保険も増えてきているので、そういったものに入って備えておくことも大切だと言えるかも知れません。

「救恤」を使った例文2

「被災者の救恤の為にボランティアに参加しようと思う」

ボランティアに参加することは、とてもいいことです。

しかし、ボランティアにもルールがあるので、それをきちんと守って参加することが大切です。

原則的に自分の飲み物や食べ物、宿泊場所などは全て確保の上で参加してください。

車で駆け付けるのであれば、車内泊は覚悟の上で臨みましょう。

「救恤」の類語や言い換え(シソーラス)

「救恤」の類語や言い換え(シソーラス)

救済と似た意味の言葉や、言い換えになる表現です。

どちらも似た意味ですが、「救恤」全ての意味までは表せないので注意してください。

  • 「救助」【きゅうじょ】
  • 「支援」【しえん】
  • 「救済」【きゅうさい】

「救助」【きゅうじょ】

この「救助」は、「危ない場面から助ける」ことに特化した表現です。

「瓦礫の中に埋まっていた人を救助した」という形で使う言葉で、その後の生活などの助けまでは含んでいません。

その為、震災が起こった直後であれば、「被救助者」(ひきゅうじょしゃ)という形で、先の「被救恤者」同様の意味で使えますが、危ないところから助かった後には使えません。

「支援」【しえん】

こちらは、直接助けるという意味ではなく、「応援する」という意味の強い言葉です。

「救恤活動を支援する」と言えば、その活動の為に行動するという意味になり、直接救恤が必要な人に関わるというイメージではなく、「縁の下の力持ち」と称される存在のことだと考えていいでしょう。

具体的な品物などと一緒に使うと少々意味が変わり、「食料の支援に協力した」と使えば、救恤の為に食料の提供を行ったという意味になりますが、その場合でも、直接被救恤者に渡したという訳ではないので、やはり後方からの活動には変わりません。

「救済」【きゅうさい】

先の「救助」の後の助けのことだと考えてください。

「被災者は一日も早い救済を求めている」のような使い方になり、具体的には必要な金銭や物品、住宅の提供などの行為がそれに当たります。

よって、「救恤」にかなり近い言葉だと考えていいでしょう。

言い換え表現にはこれが一番適当です。

「救恤」の英語(解釈)・例文など

「救恤」の英語(解釈)・例文など

救恤をそのまま英語にするのは難しいですが、“relief”が近い言葉だと考えていいでしょう。

この言葉は、「救済」に近い意味ですが、直接助けるという意味で使うこともできます。

“I give more foods for relief of the sufferers.”とすると、「被災者の為に多くの食料を救恤した」という意味に解釈できます。

“sufferers”「受難者」という意味で、ここでは解釈上、「被災者」と使っています。

icon まとめ

「救恤」は、あまり聞かない言葉ですが、先の「救済」とほぼ一緒の意味だと考えておけば分かりやすいでしょう。

直接助ける時にも使える言葉なので、その「救済」より少し意味が広いという点も覚えておきましょう。