「畳み掛ける」の意味とは語源・類語・読み方・英語【使い方や例文】
「畳み掛ける」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「畳み掛ける」の英語や対義語、類語を紹介して行きます。
さらに「畳み掛ける」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「畳み掛ける」の意味とは?
- 「畳み掛ける」の読み方?
- 「畳み掛ける」の英語
- 「畳み掛ける」の対義語
- 「畳み掛ける」の言葉の使い方
- 「畳み掛ける」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「畳み掛ける」を使った例文や短文など
- 「畳み掛ける」の類語や類義表現
- 「畳み掛ける」と「まくしたてる」の違い
「畳み掛ける」の意味とは?
「畳み掛ける」という言葉を知っているでしょうか。
誰かが会議中などに、言葉を「畳み掛ける」姿を見た事があるかもしれません。
もちろん「畳み掛ける」という言葉の意味を、まるで知らない人もいるでしょう。
そこで「畳み掛ける」という言葉の意味を紹介します。
「畳み掛ける」には、「相手に余裕を与えず、矢継ぎ早に物事を仕掛ける」という意味があります。
特に「畳み掛けるように質問する」という意味で使われる事が多くなっています。
相手に返答する余裕や、考える余裕を与えずに、次々と質問を繰り出す事を、「畳み掛けるように質問する」と言います。
「畳み掛ける」の読み方?
「畳み掛ける」という言葉をどのように読めばいいでしょうか。
「畳み掛ける」は「たたみかける」と読みます。
また「畳」ではなく「畳み」と送り仮名をつけて「畳み掛ける」と漢字を使って表記する事を覚えておきましょう。
これを機会に「畳み掛ける」は「たたみかける」と読む事を知りましょう。
「畳み掛ける」の英語
「畳み掛ける」を英語にするとどのような表記になるでしょうか。
「畳み掛ける」は、英語で“press hard for an answer”(プレスハードフォーアンアンサー)」になります。
“press hard for an answer”には「畳みかけるように質問する」という意味があります。
このように「畳み掛ける」を英語にする時は、“press hard for an answer”などの表現を使ってみましょう。
「畳み掛ける」の対義語
「畳み掛ける」の対義語は、どのようなものでしょうか。
「畳み掛ける」の反対の意味を持つ言葉を知って、この言葉の深い意味を知りましょう。
- 「口ごもる」【くちごもる】
- 「呂律が回らない」【ろれつがまわらない】
「口ごもる」【くちごもる】
「口ごもる」には、「言葉が口の中に留まって、ハッキリ声にならない」という意味があります。
言いたい事を大きな声で言えない時などに、「口ごもる」傾向があります。
例えば告白をする時に覚悟が決められない時は、ハッキリ「好きだ」と言えず、「口ごもる」かもしれません。
「呂律が回らない」【ろれつがまわらない】
「呂律が回らない」という言葉には、「舌がもつれてしまい、ハッキリと話せない」という意味があります。
特に酔ってしまった時に、「呂律が回らない」経験をした人は多いでしょう。
本人はまともに話しているつもりでも、素面の人から見ると、まるで「呂律が回っていない」事もあります。
「畳み掛ける」の言葉の使い方
「畳み掛ける」という言葉を、どのように使えばいいでしょうか。
「畳み掛ける」には、相手に余裕を持たせずに話す事、特に矢継ぎ早に質問をする時に使います。
会議の場面で、一方的に質問しまくり、相手が適切な答えを導き出す余裕を持たせないようなタイプの人がいるかもしれません。
このような人は「質問を畳み掛ける」人と言えます。
また恋愛の場面でも、浮気を疑った恋人が、「畳みかけて」質問し、相手の言い訳させない場面も見かけます。
このような時に、「畳み掛ける」という言葉を使ってみましょう。
「畳み掛ける」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「畳み掛ける」を使った言葉や慣用句を紹介します。
「畳み掛ける」という言葉を使いやすくする、便利な言い回しばかりです。
- 「畳み掛けるように」【たたみかけるように】
- 「畳み掛けた」【たたみかけた】
「畳み掛けるように」【たたみかけるように】
「畳み掛けるように」という言い回しは良く使われます。
「畳み掛けるように質問する」「畳み掛けるように責める」など、連続で自分の意見を言ったり、質問する時に、「畳み掛ける」という言葉を使います。
「畳み掛けた」【たたみかけた】
「畳みかけた」は、相手に余裕を持たせないほど連続的に質問をした様子などを言葉にしたものです。
「彼氏に質問を畳み掛けた」「同僚に苦情を畳み掛けた」などという使い方をします。
「畳み掛ける」を使った例文や短文など
「畳み掛ける」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「畳み掛ける」を文章に組み込むコツが見えてくるかもしれません。
- 「畳み掛ける」を使った例文1
- 「畳み掛ける」を使った例文2
「畳み掛ける」を使った例文1
「ライバル候補に、『畳み掛ける』ように質問を浴びせる」
この例文は選挙戦の様子を切り取ったものです。
相手が不得意なジャンルに対して鋭く質問を繰り返し、相手候補を窮地に追い込む狙いがあります。
国政選挙はもちろんですが、小さな自治体の選挙や学生の選挙などでも、この手の戦法が駆使されています。
「畳み掛ける」を使った例文2
「彼女に浮気を疑われて、質問を『畳み掛け』られた」
この例文のような状況に陥ったことがある男性もいるかもしれません。
本当は浮気をしていなくても、相手が浮気していると決めてかかっている場合、連続して質問を浴びせられるかもしれません。
ちゃんと身の潔白を説明したくても、しばらくの間は無理かもしれません。
「畳み掛ける」の類語や類義表現
「畳み掛ける」という言葉の類語や類義表現を見て行きましょう。
「畳み掛ける」と似た意味を持つ言葉を知り、ボキャブラリーを豊富にしましょう。
- 「喋りたてる」【しゃべりたてる】
- 「舌が回る」【したがまわる】
「喋りたてる」【しゃべりたてる】
「喋りたてる」には、「盛んにしゃべる様子」という意味があります。
女性同士が女子会を開く時などは、誰もが「喋りたてる」かもしれません。
無口なタイプの人は、いつでも相手が「喋りたてる」のを聞く立場になるでしょう。
「舌が回る」【したがまわる】
「舌が回る」という言葉には、「よどみなくしゃべる」という意味があります。
滑舌が良く、話すスピードが速いアナウンサーなどは「舌が回る」人と言えるでしょう。
「畳み掛ける」と「まくしたてる」の違い
最後に「畳み掛ける」と「まくしたてる」の違いを紹介します。
「まくしたてる」には、「勢い込んで続けて喋る」という意味があります。
「畳み掛ける」という言葉には、相手を不利な立場に追い込もうという意図が見えますが、「まくしたてる」には、そのような意図が見えず、自分の興が乗るのに任せて話し続けている様子が見られます。
二つの言葉には、このような違いが見てとれます。
「畳み掛ける」という言葉について様々な角度から注目してきました。
みなさんも誰かから「畳み掛ける」質問を受けた経験があるかもしれません。
今後も日常生活では、あまり「畳み掛ける」ような話し方をしないでしょう。
しかしビジネスシーンでは、戦術的に「畳み掛ける」場面があるかもしれません。