「大丈夫」の意味とは?語源・「大丈夫」と「平気」の違い・類語・読み方・英語
「大丈夫」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「大丈夫」の英語や対義語・類語、「大丈夫」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「大丈夫」の意味とは?
- 「大丈夫」の読み方?
- 「大丈夫」の英語
- 「大丈夫」の語源
- 「大丈夫」の言葉の使い方
- 「大丈夫」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「大丈夫」を使った例文や短文など
- 「大丈夫」の類語や類義表現
- 「大丈夫」の対義語
「大丈夫」の意味とは?
「大丈夫」という言葉を、自分に対してまたは誰かに対して使う機会は多いでしょう。
心配そうにしている人を見た時に、「大丈夫」と声を掛けた経験があるかもしれません。
「大丈夫」にはどのような意味があるでしょうか。
「大丈夫」は、「確かで危なげない様子」という意味があります。
例えば、仕事の進行について聞かれた時に、「大丈夫です」と答えた時、「危なげなく、確かに終わらせる事ができます」という意味になります。
また「大丈夫」には、「立派な男性」という意味もあります。
後に説明しますが、こちらの方が「大丈夫」の語源に近い意味となります。
「大丈夫」の読み方?
「大丈夫」はどのように読めばいいでしょうか。
「大丈夫」は「だいじょうぶ」と読みます。
「丈夫(じょうぶ)」に「大(だい)」を付けて「大丈夫」になります。
「おおじょうぶ」などと読み間違えないよう注意しましょう。
「大丈夫」の英語
「大丈夫」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「大丈夫」は英語で、“safe”(セーフ)になります。
“safe”はカタカナ語の「セーフ」としても知られるように、「大丈夫」という意味があります。
また“o. k”(オーケー)という英語でも「大丈夫」を意味します。
こちらの「オーケー」も、カタカナ語として良く使われる言葉のため、「大丈夫」の英語として覚えやすいでしょう。
「大丈夫」の語源
「大丈夫」という言葉には、どのような語源があるでしょうか。
「大丈夫」の「丈」はそもそも長さの単位で、約170cmの事を言います。
また「夫」は「旦那」の事ではなく、「男」という意味があります。
そのため「丈夫」は「170cmの男」という意味があり、転じて「成人男性」という意味で使われていました。
今でも美しい成人男性を「美丈夫」と呼ぶなど、「丈夫」は大人の男性という意味を持ちます。
「大丈夫」は「大きな大人の男性」という意味があり、「立派な男性」「しっかりした男性」という意味があり、そこから派生して、「確かで危なげない」という意味が生まれています。
「大丈夫」の言葉の使い方
「大丈夫」という言葉の使い方を紹介します。
「大丈夫」には確かで危なげないという意味があるため、何かをする時にそう感じたら「大丈夫」という言葉を使います。
また物事を始める時や進行中に、確かで危なげない状態なのかを尋ねる時、「大丈夫か?」と質問する事があります。
さらに心配しがちな人に対して「大丈夫」という言葉を使って力づけるケースもあります。
「大丈夫」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「大丈夫」を使った言葉や慣用句に注目してみましょう。
これらの言葉を知っておくと、「大丈夫」を文章の中に入れやすくなるでしょう。
- 「大丈夫、大丈夫」【だいじょうぶ、だいじょうぶ】
- 「大丈夫です」【だいじょうぶです】
「大丈夫、大丈夫」【だいじょうぶ、だいじょうぶ】
「大丈夫、大丈夫」には、「本当に確かで危なげない」という意味があります。
「大丈夫」を二度繰り返す事で、「大丈夫さ」を強調しています。
一方で、いい加減な性格の人が「大丈夫、大丈夫」という言葉を使う時は、本当は大丈夫でない可能性が高いため要注意でしょう。
「大丈夫です」【だいじょうぶです】
「大丈夫です」という言い回しは、あらゆる場面で使います。
「安全確実です」「危なげありません」という意味を込めて返事をする時に、「大丈夫です」と言います。
ただし客観的に見て安全確実な時も、主観的な皮算用で「大丈夫です」という言い回しを使うケースもあります。
「大丈夫」を使った例文や短文など
「大丈夫」という言葉を使った、例文や短文を見て行きましょう。
「大丈夫」を使った例文には、どのような文章があるでしょうか。
- 「大丈夫」を使った例文1
- 「大丈夫」を使った例文2
「大丈夫」を使った例文1
「何が起こっても、この建物は『大丈夫』です」
この例文に登場する建物は、免震設計などが施されていて、災害が起こっても安全なのかもしれません。
さらにこのセリフを言っているのは、建売住宅やマンションの販売員かもしれません。
家を購入するのはリスクが伴うため、「大丈夫」かどうか気になるため、このようなセリフが飛び出しやすいでしょう。
「大丈夫」を使った例文2
「僕と結婚すれば、すべて『大丈夫』だよ」
この例文は、男性が女性に対してプロポーズしている様子を切り取ったものでしょう。
この男性は経済的にも、自分と結婚した時の、結婚相手の幸福度に関しても自信を持っているため、「大丈夫」という言葉を使ったのかもしれません。
もちろん、何となく「大丈夫」だと感じているだけで、深く考えてない可能性もあります。
「大丈夫」の類語や類義表現
「大丈夫」の類語や類義表現を見て行きましょう。
「大丈夫」と似た意味の言葉を知る事で、語彙を増やしていきましょう。
- 「安全」【あんぜん】
- 「無事」【ぶじ】
「安全」【あんぜん】
「安全」には、「危なくない様子」という意味があります。
身の危険を感じずにいられる状態を「安全」と言います。
危なくない道具に対して「安全ピン」や「安全包丁」など、「安全」という言葉を使う事があります。
「無事」【ぶじ】
「無事」には「危険な事などが何もない」という意味があります。
例えば、何事もなく会社や家に帰宅した時に、「無事戻りました」などと言います。
「大丈夫」の対義語
最後に「大丈夫」の対義語を紹介します。
「大丈夫」に含まれる、確かで危なげないという意味の反対の意味を持つ言葉を紹介します。
- 「危険」【きけん】
- 「物騒」【ぶっそう】
「危険」【きけん】
「危険」という言葉は、日常的に使われる言葉です。
「危険」には「危ない事」という意味があり、「危ない」には、「危害が加わりそうで、気が気でない」という意味があります。
「危険なエリア」「危険な道具」など、危ない物事に対して使います。
「物騒」【ぶっそう】
「物騒」には、「つい身の危険を感じるくらい、危なっかしい様子」という意味があります。
「物騒な事件」には「身の危険を感じるほどの、危ない事件」という意味があります。
「大丈夫」という言葉について様々な角度から注目してみました。
「大丈夫」という言葉は、何かと便利なので、使う機会が多くなります。
しかし、本当に「大丈夫」かどうかは、発言者の日頃の態度や実績次第と言えそうです。