「無事」とは?意味や使い方!例文や解釈
「無事」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「無事」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「無事」とは?
- 「無事」の表現の使い方
- 「無事」を使った言葉と意味を解釈
- 「無事」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「無事」の反対語
- 「無事」の類語や類義語・言い換え
- 「無事」の英語と解釈
「無事」とは?
「無事」とは「特別に変わったことがないこと、身の上などに悪いことが起こらない、事故や病気などがないこと、その様子」などを言う言葉です。
- 「無事」の語源や由来
- 「無事」の読み方
「無事」の語源や由来
「無事」とは漢字を見ればわかりますが「事が無い」ということです。
何も起こらないから、生活や身の上に変わりはないということになります。
またあまり使われる意味合いではないかもしれませんが、作為を使わずに、自然に任せること、何もしないことといった意味もあります。
「無事」の読み方
「無事」と書いて「ぶじ」と読みます。
「むじ」と読まないように気をつけましょう。
「無事」の表現の使い方
「無事」とはとりたてて変わりがない、身の上に悪いことが起こらない、事故や病気がないといった意味ですから、日常的にも使う機会が多い言葉でしょう。
例えば「荷物が無事に届く」と言えば、事故が起こらずに手元に届くという意味合いになります。
「無事に過ごしています」とは特に変わったことも起こらずにいつも通りですといった意味合いになります。
また何か事故、災害などに巻き込まれたのではないかということに対して「無事だった」と言えば身の上に悪いことが起こらなかったということを伝えているのです。
「無事を祈る」とは相手に変わったことが起こらないこと、上手くいくこと、事故や病気をしないように願っていることになります。
「無事」を使った言葉と意味を解釈
それでは「無事」を使った言い回し、言葉などをいくつか紹介します。
- 「平穏無事」
- 「無事終了」
- 「無事合格」
「平穏無事」
「平穏無事」とは何事もなく、穏やかであるという意味になります。
「平穏無事に過ごしているようだ」「平穏無事が一番だ」という風に使います。
「無事終了」
「無事終了」とは仕事やイベントなどでよく使う言葉かもしれません。
これは、予定通り、終わることができた、何事も変わったことがなく上手くいったという意味です。
「テストは無事終了しました」と言えば何事もなく受けることができましたといった意味になります。
「イベントは無事終了」「心配だったけど、何とか雨は降らずに運動会は無事終了」などと使います。
「無事合格」
「無事合格」とは「何事もなく合格」という意味合いではなく「不合格にならず合格」といった意味合いです。
つまり悪いこととは「不合格」ですから「身の上に悪いこと(不合格)が起こらずに、合格することができました」といった意味なのです。
「無事」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「無事」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「無事」を使った例文1
- 「無事」を使った例文2
「無事」を使った例文1
「こちらは全員無事で過ごしておりますのでご安心ください」
手紙、電話などで遠く離れた人などと例文のような言い方をすることがあります。
これは特に変わりはありませんよとか、病気や事故もありませんよといった意味合いです。
相手を心配させない配慮の言葉と言えるでしょう。
「無事」を使った例文2
「無事だったから良かったけど、帰りが遅くて心配したのよ」
「無事」とは変わったことがない、悪いことが起こらないといった意味です。
帰りが遅くなりますと、途中で事故などにあったのではないかと心配になります。
そのようなことがなかったということで「無事帰宅」などと言ったりもします。
「無事」の反対語
「無事」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「有事」【ゆうじ】
- 「非常時」【ひじょうじ】
- 「変事」【へんじ】
「有事」【ゆうじ】
「有事」とは平常と変わったことが起こること、戦争などの一大事などを言います。
「非常時」【ひじょうじ】
「非常時」とは普段とは異なった危急の時といった意味になります。
また国家が重大な危機に直面した時、戦争など重大な事態が起こった時という意味です。
「変事」【へんじ】
「変事」とは普通とは違う、変わった出来事、異常なこと、異変といった意味になります。
「無事」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「無事」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「安穏」【あんのん】
- 「平和」【へいわ】
- 「問題なく」【もんだいなく】
- 「大丈夫」【だいじょうぶ】
「安穏」【あんのん】
「安穏」とは落ち着いていて気楽である、穏やか、無事という意味です。
「安穏に暮らしている」などと言います。
「平和」【へいわ】
「平和」とは争い、心配もなく穏やかであること、また世の中が戦争などがなく穏やかなことという意味です。
「平和な家庭」「平和に生活している」「平和な時代でありがたい」などと使います。
「問題なく」【もんだいなく】
「問題なく」とは「問題がない」という意味です。
「問題なく過ごしている」と「無事に過ごしている」は同じ意味合いであることがわかります。
「大丈夫」【だいじょうぶ】
「大丈夫」とは危険や心配がない様子、間違いがない、しっかりとしているといった意味です。
また良い結果になることを信じて、確認する時などにも使う言葉です。
「彼なら大丈夫です、信頼できる人だから」「もう大丈夫ですよ」「彼女に任せておけば大丈夫だからね」などと使います。
「無事」の英語と解釈
「無事」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語ではいくつかの意味合いがあります。
“safety”(安全)、“peace”、“quiet”(平穏)、“good health”(健康)という単語がありますので意味合いから当てはまるものを選びましょう。
例文は“pray for the safety of one's family”(家族の無事を祈る)、“I wish you a safe journey”(旅の無事を祈っています)となります。
いかがでしたでしょうか。
「無事」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
変わったことがない、悪いことが起こらない、事故や病気などがない、といった意味合いがあります。
言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。