「物騒」とは?意味や類語!例文と解釈
「物騒な世の中になったものだな」
このようなセリフをこの頃は、耳にすることがあるかと思います。
それだけ社会が物々しい空気に包まれているのではないかと思われます。
しかし、この「物騒」という言葉はよく使われているものの、意味そのものを詳しく調べてみる機会は、そんなにないのではないでしょうか?
そこで、今回はこの言葉について、見ていくことにします。
目次
- 「物騒」とは?
- 「物騒」の対義語
- 「物騒」の表現の使い方
- 「物騒」を使った例文と意味を解釈
- 「物騒」の類語や類義語
「物騒」とは?
「物騒」とは、「いつ何が起こるか分からない危険な状態」という意味がある言葉です。
- 「物騒」の読み方
「物騒」の読み方
「物騒」は「ぶっそう」という読み方になりますので、ここで間違いのないようにしっかりとチェックしておきましょう。
「物騒」の対義語
「突然、どのようなことが発生するか、予測が付かないことを危険な状態」という「物騒」の対義語としては、「平穏」という言葉が挙げられます。
「変わったことも起こらず、穏やかなさまま」という意味で使われる言葉ですが、「平穏」の語感そのものに癒しの雰囲気が広がっているようです。
「物騒」の表現の使い方
「物騒」は「危険な雰囲気」、「危険な空気が漂う」といったような意味があり、あるので、戦争が起きている危険な地域に入ったり、治安の悪い場所に迷い込んだ時に使われることがあります。
「物騒」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「物騒」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「物騒」を使った例文1
- 「物騒」を使った例文2
「物騒」を使った例文1
「今通り過ぎたあの男は、物騒な顔つきをしていたので、目を合わせなくでよかった」
街の中を歩いていると、このように危険な匂いのする「物騒」な人間が多くの人の中に紛れ込んでいることがあります。
ちょっと目が合っただけで因縁を付けられてしまいそうになることもあり、この手のタイプの人間には関わらない方が無難です。
「物騒」を使った例文2
「この数年で、田舎もずいぶんと物騒になったものだ」
「物騒」というと、都会の治安が悪いという印象がありました。
しかし、今では「物騒」=「都会」という常識が崩れて来ているようです。
田舎や地方の方がのどかで、ゆったり平穏な環境だったのですが、今では地方も都会と同じような雰囲気のエリアが出来上がり、「物騒」になってきたものです。
「物騒」の類語や類義語
ここで「物騒」に近い意味を持つ言葉にどのような類義語があるかを見ていくことにします。
- 「物々しい」【ものものしい】
- 「騒然とした」
「物々しい」【ものものしい】
「物々しい」という言葉が「物騒」の類義語として挙げることができます。
この言葉には、「重々しく厳しい」、「いかめしい」、「大袈裟だ」といったような意味がありますが、「容姿や態度などが堂々としている」、「威厳がある」という解釈の仕方もあります。
「物騒」の類義語としては、前者の解釈から「危険な感じがするさま」という意味で理解することができます。
「騒然とした」
「騒然とした」という言葉も「物騒」に近い意味を持つ言葉として使える言葉です。
「ざわざわと騒がしい状態」、あるいは「不穏で落ち着かないさま」、「場の雰囲気が穏やかでなく落ち着かない」というような意味で使われています。
「物騒」という言葉の意味や使い方を色々と見てきましたが、この言葉は決して珍しい表現ではないものの、「危険な感じ」というニュアンスがあるために、普通の環境の中において使われることが少ないかもしれません。
しかし、巷では悲惨な出来事がニュースで報道されることが多くなり、決して他人事として扱うことができないほどです。
したがって、「物騒」なことから我が身を守る術をしっかりと持っておくことが大切です。